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短い時間の出会いと別れの繰り返し、また日本かウクライナかスイスか地球のどこかで。。
さて久しぶりのフランクフルト公演を終えて旅芸人は次の目的地、スイス・ジュネーヴに向かいます。
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今回の移動は電車。道中で気になる街には寄ってみよう!ってことでスイス・バーゼルに寄ってみました。アートバーゼルと言う世界最大のアートフェアが行われてる都市として名前を知りました。とはいえ何があるのかは全然知らず、電車内でネットで調べて発見した、ティンゲリー美術館へ。これがめっちゃツボ!!楽しいぃ〜〜。
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美術館横の川に出てると、早速息子は脱いで川遊び。次々に人が来ては着衣を脱いでバックに入れ、膨らませて浮き輪にして下流に流れていく。川遊びというか、下流への交通手段でもあるんだって。フリチンのおっさんが流れてきて、そのまま路上に消えていったり。あぁ自由だ。最高だ。
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続いて翌日は、バーゼル美術館へ。ものすごい数の作品数で、知ってる名前のゴッホやピカソから、現代美術のボイスまでお腹いっぱい堪能しました。
そういえばもう20年も前だけど、ほぼ全く美術的なのに興味が無かった俺が、なんとなくアムステルダムのゴッホ美術館に行き。とある絵を目の前に動けなくなった。自分の中での美術に対する興味が開いた体験だったな。懐かしい。
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とても綺麗で街に流れる空気が気持ちよかったバーゼルを離れ、いざジュネーブに向かいました。
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道中、電車で相席になった家族。高校生くらいの女性が急に「こんにちは」って日本語言ってきたから仲良くなって。少し日本語を独学した事があるんだって。11歳の弟は息子と車内でずっと遊んでくれた。お母さんと3人の子供。もう1人の娘さんは筋ジストロフィーかな。車椅子に乗ってた。本当に笑いの絶えない家族でうちの息子にも優しくて。
どこから来たのって聞いたらウクライナから避難中だって。国をまたいで家を転々としているって。きっとウクライナで普通に生活していた仲の良い家族だろう。よく笑う明るい家族。
本当にこの世の中は不条理で理不尽で溢れている。色々と不安なことばかりだろう。突然目の前に現れた現実にただただ悔しかった。何もできない。。俺には何もできないと思い知った。
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実はこの後、シュツットガルトの公演でウクライナから避難してる子供たちを招待する機会があります。出国前に思い付きで息子の通う保育園に相談したら、子供たちが絵手紙とキーホルダーを作った。(この事はまた後ほどnoteしますね。)息子の作ったキーホルダーをプレゼントして経緯を伝えたら、お母さんとても喜んでくれて娘さんの車椅子につけてくれた。程なくしてジュネーヴに到着。きっといつか日本に来てねって連絡先を渡してお別れした。やっぱり悔しくて仕方なかった。。
きっと、また会う日まで。。
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ジュネーヴ駅に到着したら、フェスティバルのアシスタントの方が迎えてくれた。お母さんが日本人の方で日本語が超堪能。大学院で心理学を学んでるんだって。両国の文化の話とか色んな話が出来てとても楽しかった。息子も優しいお姉さんにずーっと遊んでもらえて大満悦!俺が近づこうもんなら、こっち来るなって!このやろう!!
ジュネーヴでの公演と滞在をサポートしてくれて本当に助かりました。ありがとう。
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こうやって短い時間の出会いと別れを繰り返し、また日本かウクライナかスイスか地球のどこかで再会したい。
さて次回はジュネーブでの公演の様子をnoteしますね。お楽しみに!
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買い付けタイミング合わせてジュネーヴで再会したよー。