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絵画技法② 木炭画の描き方【基礎】

愛知在学の画家、荒川美咲です。

今回の絵画技法シリーズでは、木炭画の描き方を視覚的に学べるよう、制作過程の画像を多数ご用意しました。木炭画、人物画を学んでいる方、興味がある方はぜひご一読下さい。


はじめに

今回取り上げる3つの作品

以下の3つの作品は、何れも木炭画によって描かれている。木炭はヤナギ製の物を使用し、段階に応じて3〜5種類のサイズの木炭を使い分けている。基本的に、描きはじめでは太めの木炭を、ディテール(細部)は細めのものを使用する。支持体は、木炭紙を好みのサイズに切って使用している。

作品A みさき作
作品B みさき作
作品C みさき作


木炭画のテクニック(明度)

明度の調整はとても重要である。明度とは、色の明るい暗いの度合いを表す言葉である。モチーフを描く時、高明度〜中間〜低明度を上手く描き分けることが上達のコツである。

木炭画のテクニック(有色地)

木炭画を描く時、下書きを入れる前に、木炭紙の明度をワントーン下げておくと描きやすくなる。これは、前回の記事

で紹介した油絵の有色地の話にも通じる。やり方は後述する。


本題「制作過程の画像」

〈描きはじめ〜完成〉までがどのうように描かれるのか画像で見ていこう。

作品A

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