JANOG55 NETCON問題解説(Level1-11) ~孤独な情シス、ピンチを乗り越える~
こんにちは!JANOG55 NETCON委員長(NC Chair)を担当したsmithです。
皆さん、今回のNETCON、楽しんでいただけましたか?
いつもよりチュートリアル問題を増やしたので初心者の方も気軽に参加できたのではないでしょうか!
その中でも、Level1-11は孤独な情シス担当のピンチをテーマにした今回の問題にしてみました。
あるあるだなと共感していただいた方も多いのではないでしょうか?
では、問題を振り返りながら解説していきます!
問題文 ~孤独な情シス担当の嘆き~
「やっと情シス部に仲間が増えたのに…なぜトラブルが?」という悲哀漂う設定。孤独な情シスの心の叫びをどう解決するかが問われた問題です。
設定内容
SW-01の設定(一部抜粋)
hostname SW-01
vlan 225,335
interface Ethernet1
switchport access vlan 225
interface Ethernet2
switchport access vlan 335
interface Ethernet3
switchport access vlan 225
no ip routing
SW-02の設定(一部抜粋)
hostname SW-02
vlan 225,335
interface Ethernet1
switchport access vlan 225
interface Ethernet2
switchport access vlan 335
interface Ethernet3
shutdown
switchport access vlan 225
no ip routing
解説
さて、この問題のポイントを解説していきます。
まずトポロジー図にはVLAN、IPアドレスが記載されていないので、
SWのconfigから読み取れるかというところが大事になってきます。
まず、SWにおけるVLAN設定が正しいか確認します。
SW-01とSW-02の設定を見てみると、営業部と情シス部は下記VLANで分離されていることが分かります。
・VLAN 225:営業部(SV-01とSV-03で接続)
・VLAN335:情シス部(SV-02とSV-04で接続)
しかし、情シス部同士疎通ができないのはなぜか。
まず一番に気付くのはSW-02のEthernet3がshutdownされてる部分ではないでしょうか。
これで営業部同士の疎通は回復しました。
SW-02#configure terminal
SW-02(config)#interface Ethernet3
SW-02(config-if-Et3)#no shutdown
SW-02(config-if-Et3)#end
次はSW-01のeth3とSW-02のeth3の設定に注目します。
すると、営業部のVLANしか設定されていません。
したがってaccessで設定されているものをtrunkに設定し、
営業部と情シスぶのVLANを設定してあげることで、
営業部は営業部で、情シス部は情シス部で疎通ができるようになります。
SW-01#configure terminal
SW-01(config)#interface Ethernet3
SW-01(config-if-Et3)#no switchport access vlan 225
SW-01(config-if-Et3)#switchport mode trunk
SW-01(config-if-Et3)#switchport trunk allowed vlan 225,335
SW-02#configure terminal
SW-02(config)#interface Ethernet3
SW-02(config-if-Et3)#no switchport access vlan 225
SW-02(config-if-Et3)#switchport mode trunk
SW-02(config-if-Et3)#switchport trunk allowed vlan 225,335
最後に
いかがでしたでしょうか。
元気な時は問題なく設定できそうな箇所でも、疲れてるときは意外なところで躓いたりします笑
そんな時は「ああ…あのNETCONの問題みたいだな…」と思い出し、休憩しましょう笑
それでは、次回のNETCONでもお待ちしております!