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JANOG53 NETCON現地問題2解説

JANOG53 NETCON現地問題2を作成した、NETCONスタッフsmithです。
この問題は、体験型の問題になるため、解説というよりは機械の説明になってます。

社内システムの基盤更改が必要となり、今日がその基盤更改工事当日となります。

先輩A「社内システム、今までも既存機器で問題なく使えてたから光ケーブル再利用していいよね?」

先輩B「いいでしょう、費用削減できますし。」

先輩A「OK。じゃあ同じケーブルそのまま利用しますね。」



----------基盤更改工事開始----------

先輩A「基盤機器おいてるラックの部屋ちょっと埃っぽいきがするな…ちょっと今度掃除しようか」

先輩B「確かに。地面にところどころ埃落ちてますね…」



先輩A「あれ、機器の設定は問題ないし、今まで使えていた光ケーブルなのに受光レベル低くないか…」

先輩B「ほんとですね。何か問題あるんですかね。」



今まで問題なく利用できていた光ケーブル。

何が問題でしょうか。また、受光レベルを正常にさせるためにはどうすればいいでしょうか。

この問題は、先輩ABの会話からもわかる通り今まで使っていたケーブルを使いまわしていることと、地面が埃っぽいことから、光ケーブルの端面が汚れているということが想定できます。

光ケーブルを機器に接続するときは、光ファイバークリーナーで端面をきれいにしてから利用するのがよいです。

これは、新しいケーブルだったとしても、念のため綺麗にしてから接続することをおすすめします。
※安く手に入れた光ケーブルの場合、検品を十分されずに出荷される可能性があるため。


今回の現地では、光ケーブルの端面を見ることができる「光コネクタ端面検査機」と光ケーブルの端面清掃「光ファイバークリーナー」を用意しました。

光コネクタ端面検査機


下記が光コネクタ端面検査機で見た時の正常時綺麗な端面をしている光ケーブルです。
この状態であれば、光レベルの低下はなく正常です。

綺麗な光ケーブルの端面


光ケーブルの端面が汚れる原因となるのは、地面にあるほこりや衣服、手油などです。
そのような状態の光ケーブルの端面が下記です。
光ケーブルを肉眼で見ても特に汚れているように見えませんが、実際はこのようにとても汚れています。

汚れている光ケーブルの端面


汚れている光ケーブルを綺麗にするためにあるのが、「光ファイバークリーナー」です。

穴に光ケーブルを差し込み横にスライドすることで端面清掃できます。

光ファイバークリーナー


今までなんとなく光ケーブルを利用するときは光ファイバークリーナで端面清掃していた人も多いかもしれません。
ですが、これで端面清掃の重要性がわかったのではないでしょうか。

光ケーブルを利用するときは、この重要性を分かった上で端面清掃をしましょう!

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