”最後の雨”を聞いて思い出したのは…優しい元彼ではなく、DV男な元々彼だったの#3
#3前々回の続き、
「元々彼とお付き合いするまでの話」になります。
前々回の記事をまだ読んでいない方はぜひ!
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Aちゃんとの闘いに決着を
今思えば、あの光景を目の当たりにした時点で、彼を追いかけることをやめればよかった。
だが、私はAちゃんに負けたくないと思ったのだ。
幼い頃から、全ての勝負事で1位を取りなさいと、教育されてきたからだろうか。
居酒屋から出た後、Aちゃんは彼の手を握り、自分の方にその腕を回した。
ここですかさず、私も彼の手を握った。こんな状況だ、ドキドキはしなかった。
むしろ、頭の中で驚くほど冷静に、帰るまでにどう彼を落とすかの戦略が無数に練られていた。
しばらくして、駅についた。
私がSuicaを出そうと手を離したすきに、Aちゃんはそそくさと彼の手を引き、ホームに向かってしまった。
改札前に1人、
あの二人を見ていると、孤独感と悔しさが入り混じり、その場に立ち尽くしてしまった。
だが、意地で両足を奮い立たせ動かした、負けたくないから。
その時、彼が私を探すように振り向いた。
私はAちゃんに気づかれないように、彼に微笑んだ。
電車を待っている間、私はあえて二人から距離を置いた。
そして電車に乗り込み、彼を真ん中にして、3人並んで座った。
彼の両手はAちゃんが握りしめていた。
だから、彼女には見えないように、こっそり彼のデニムのポケットに指を挟んだ。
3人でいる間、私はほとんど話さなかった。
じっと、タイミングを見計らっていた。
その時がやってきた。Aちゃんが電車を降り、2人きりになった。
しかし、私も次の駅で降りなきゃいけない。
たった、3分の間に彼を落とせるだろうか…不安はあったが、それ以上に落としてやる、という気持ちに強く突き動かされていた。
私は思い切って聞いてみた。 ”○○さんは、Aちゃんの事気になってますか?”
彼は ”酔っているからわからない” と答えた。
”じゃあ、私のことは気になってますか?”
すこしの間静かになり、彼は答えた。
”うん”
”酔ってるのに分かるんですか?” ー ”確かに”
”じゃあ明日、酔いがさめてから、もう一度考えてみてください。
そして、もし私の事が気になると思ったら、日付が変わるまでに私に告白してくださいね”
それだけ言って、私は電車を降りた。
毎日続けていたラインも、その日は返さなかった。
そして、次の日の23時50分。
彼から告白の電話がかかってきた。
私はAちゃんに勝った。
付き合うことに成功したのだ。
彼に好き以上に依存し始めていった
始めは、やっとの思いで付き合えた彼と、同じ空間にいれるだけで幸せでたまらなかった。(もはや敬愛に近かった。)
そして、彼は、大学で孤立していた私を支えてくれた。
その頃のお昼ご飯は、校内の人気の少ないトイレか、図書館内の個人スペースが確立されている場所の隅っこで、音をたてないようにひっそり食べていた。(館内は飲食禁止なため)
このことを知った彼は、講義がないにも関わらず、毎日片道2時間弱をかけて大学へ来てくれた。
私とお昼ご飯の時間や空きコマ(※1)、放課後を一緒に過ごすためだけに。
この事は、今でも彼に感謝している。
当時の私には彼しかいなかった。
彼だけが私に優しくしてくれて、大切に扱ってくれた。
だから弱い私は、彼に好き以上に依存し始めていった。
この時から私は、ドレスについた取れづらいしわの様に、あの人に何をされても頑なにまとわり始めた。
※1 空きコマ:講義と講義の合間にある空白のコマ・空き時間
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続きもぜひ、読んでいってください。
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最後までありがとうございます!
文章が上手に書けないことや、脳内を分かりやすく言語化できないこと、
感情的になって書いてしまったり、思考の未熟さなど、現状では多くの問題があります。
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おやすみなさい。
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