制作するということは
人は、意外とぼーっと生きている。
人生一度きりと耳タコレベルであちこちで聞くものの、
実際にそう思って行動に移せる人はどのくらいいるのだろうか。
そういう人は意外といないし
ポケーとしてるうちに歳をとり、
あっけなく一人でしぬのだ。
社会人になりたての頃、私は仕事が辛すぎて現実逃避みたいに
ポツポツ絵を描いていた。
今見返すと恥ずかしいくらい下手だけど。
その後数年経って、ある年の正月に1日1個絵を描くと決めてちゃんと達成した。
(もしかしたら書いてない日が少し、あるかもだけど)
かなりの量を書いて、それをよく年には捨てた。
そして今も現実逃避のように絵を描いては捨て、
描いてはやめて、を繰り返している。
確実に捨てる枚数も減ってきたし、
気に入ってる作品もある。
この自主制作というものは常に自分との戦いだと思う。
理解という意味でもそうかもだけれど
私はとにかく虚無との戦い。
ふとした時に意味のなさを感じたり、
お金にならないのに何してんだろうと感じたり。
何になりたいんだろうと感じたり。
たまに、
夜中に書く日記みたいな恥ずかしさがある。
だけどやっぱり、
何かあった時、制作したいという感情に行き着く。
涙が出るくらい頑張りたくなる。
そして何より自分が満たされる。
だから今も私は虚無と恥ずかしさと戦って満たされている。
できた作品は愛情がわく。