
1プルトで弾くこと 後ろのプルトで弾くこと
在籍している弦楽合奏でチェロを弾いていますが、私はここ数年なんとなく1プル裏が定位置になっていました。トップじゃないからプレッシャーもない、けど指揮者も近くて弾きやすい最高な場所(笑)
トップは設立時から固定の上手で頼もしいお兄さん。安心・安定のチェロパートでした。
しかーし昨年、そんなのんきな日々が諸事情で突如終わり、暫定的にトップに座ることに。
私のプレッシャーは半端なく、視野もめちゃ狭いし、超必死です。とにかく音をださなきゃ、弾けるようにならなきゃ、指示をメモしなきゃ、スコア読まなきゃ、云々、、本当に余裕がゼロでした。あげくそんなタイミングで超難曲のベートーヴェン後期のカルテットを弦楽合奏でやるという。普通アマチュアではやらない曲です。完全に詰みました。
本番はなんとか終わりやりきった感はあるものの、それは自己満足だったなぁと。音楽をみんなと作り上げる余裕はなかった。私の力も全然足りなかった。反省が多かったです。
そして今回9月に別団体のオケに乗ることになり、当然初参加なので後ろのプルトで弾いてます。
久しぶりに後ろで弾いていて、自分に余裕が生まれていることに気づきました。指揮を見て、周りの音を聞き、どんな音色で弾くか、トップはどう弾いているか、pはどのくらいか?fはどんなイメージか?考えながら合わせようとする心の余裕。あ、管楽器ずれたなーと聴こえてくる余裕。
曲も環境も全然違うので単純に比較するものでもないのですが、前回トップをやった時とは心持ちが全然違っていました。
やっぱりトップや1プルはパートとしての正確性や指揮者の意図を汲むことにエネルギーが注がれ、後ろのプルトはそれに乗っかりつつ、状況を見て表現の幅を調整することにエネルギーを使うということなのかな。
うまく言えないのですが、弾けてる弾けてないのシビアな要求からも後ろのプルトは逃れられるところもあるので(ダメですよ、本当はねw)、その分余裕を持って音楽に参加できるんでしょうか。
もちろん理想はトップで弾いていても、ちゃんと周りの音を聴いて音楽を作る余裕をもつことなんですけど。
オーケストラは組織プレーなので、トップはトップの、1プルは1プルの、後ろは後ろの、それぞれの役割があるんでしょうね。
いつも一つの団体にしか所属してなくて、本番も年1回から多くて2回。たまに、外の世界に出ると気づくことが多いです。学生時代からもう四半世紀も楽器をやっているのに、まだまだ刺激があります!
色々な書きましたが、今回の曲も難曲でトップのプレッシャーは相当だろうなと思います。少しでも楽にしてあげられるよう、ちゃんとさらいます。難しいよぅ。。