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シンプルなメロディーが一番難しい

できないところを何回も弾いて、あっ、今の感じかも!って思って、よし、それでは前から続けて弾いてみよう、とするとできない。
昨日いい所までいけた、よしっ今日もできるかなと思って弾くとまたできなくなっている。 
3歩進んで2歩下がるどころか4歩下がってないかい?と自分に突っ込む日々です。
冷静に考えれば毎日チェロを弾けているわけでもなく、平日に練習できても一日1時間、週末にできても一日2時間程度。これで上手くなるのかーい、と我ながら思いますが、アマチュアですし、仕事も家族もあるし、その他の予定もあるし。。
この苦しい状況、でもある日ふとできる日が来るはず!と期待しつつ今日も4歩下がる。ムキー。

格闘しているのはコル・ニドライです。年明けの発表会というゴールがあるのでその焦りもあります。
今の課題は、細かくて速いフレーズが弾けないことよりも、出だしの4小節、その後のフォルテのメロディー、ここが弾けないこと。正確に言うと、譜読みも音を並べることもできてはいるけれど、その先の音楽表現が思ったようにできないのです。

コル・ニドライの冒頭。名曲31選の最後のページです。まだ何も書いていなくてきれいな時の画像。

曲を印象づける箇所、その曲を代表するメロディー、それは必ずしも技巧的な所ではなくて、とてもシンプルな場合が多いと思います。
コル・ニドライの出だしは、決して難しい音型ではありません。テンポもゆっくり。でもいかに自分らしく演奏するか。いかに音楽的に表現するか。シンプルだからこそ本当に難しい。バッハの時も感じた禅問答みたいなものでしょうか。

立ちはだかるビブラートの課題。右手の課題。手を右に傾けてみたり左にしてみたり、フィンガリングを変えてみたり、弓の速さを変えてみたり、色々な人のYouTubeを何度も見たり、トライアンドエラーの連続。次のレッスンでまた「違う!そうじゃない!」と言われるかもしれないけど、自分が弾く曲なんだから自分で納得する形にしたいです。
出だしのメロディーを何十回も繰り返す私の練習を聞いている人はきっと気が狂うと思います。先に進めよ!と(笑)
この調子で練習していって果たして最後までたどり着けるのか。不安でいっぱいです。後半の上がったり下がったりの部分も並行して練習して音を取れるようにしないと。。

ちなみにシュレーダーもレッスンに持っていかないといけないので練習しないわけにはいかず、じゃあとやりだすとこちらもいい曲だし、難しいし、あっという間に1時間経ってしまう。シュレーダーも昨日できたことが今日はダメだったり、同じ感じです。やれやれです。

そしてこの2曲に翻弄されていると弦楽アンサンブルのショスタコがすっかり置いてけぼりになっています。
弦楽アンサンブルのみなさん、先生、ごめんなさい。私は全然さらえていません。トップなのに。。
このタイミングでこの曲たちを抱えることになってしまったことは運命なのか🥲
チェロの挑戦が続く秋です。

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