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実録。 Re-活日記「幸せになる為の離婚」  Vol.7 じっくり、そしてしっかりと。

いよいよコロナ禍での離婚調停に進む事になるが、既に覚悟は決まっているのだが、当然だけど日本の離婚制度に対する実感値が無いので「不安=99%」で私自身の気持ちは夜が明けたものの霧が立ち込めている登山道を登り出したばかりの様な感覚だったのを覚えている。
ただ、この場に及んでもまだ「平静を保つ」自分もあり、「いい年して素直になれねーのかよ!」って自分自身に対して「喝!」を出している自分もあった。

弁護士との事前協議

調停期日を直前に控えA弁護士と事前打合せ(有料)を行う事となった。
実は、私は普段仕事をしていて「準備」について気に掛けて行動してます。
当然、私からしたら初めての出来事で不安であるのに対して、A弁護士は慣れているのか解りませんが事前打合せもせずにそのまま調停に臨む様子だったので、こちらから事前準備打合せの提案をさせて頂きました。

物事が過ぎてしまうと「なんだ、大した事なかったな」とか人は思いますが、やはり何事においても準備は大事だと思います。

私が、確認しておきたかったのは次の点である。
①「調停」とは何? どの様に進められるのか?
②裁判所、調停の雰囲気は?
③調停には、何名参加するの?(相手方 元妻とは顔を合わせるのか?)
④調停には、何が必要か? 持って行く物って有るの?

本当に何も知らなかった。

それまでの私は「調停」「裁判」は同じ意味だと思っていました。
その上で調停とは、裁判の簡易版の様に思っていました。
見方によってはそう捉えられる部分もある様ですが、所謂テレビドラマやニュース等で観ている裁判官が真ん中に座っていてその両側に検察と弁護士が立っていると言う構図を想像していました。

A弁護士は、私に
先ず「調停」で双方の折り合いをつける場所だと説明して頂きました。
それは、「婚姻費用」や「子供の親権」「慰謝料」「財産分与」等について
調停委員を介して相手側と話し合う場所との事でした。
つまり、相手側(元妻)と顔を合わせる事は無いとの事でした。
その為、調停の場には裁判官はいなく、調停委員二人と当事者本人と弁護士の最大4名で話し合うと言う事でした。
勿論、本人である私は毎度の調停に出席しなければならない訳ではなく、弁護士のみで調停を進める事も出来るとの事でした。

調停の雰囲気も先ず法定ではなく、会議室、面談室の様な小部屋で直接相手と話し合う訳では無いので、調停委員からの質問に答えたり、こちらの主張や意見を伝えたりと言う事で堅苦しい感じでは無いとの事と聞きました。

持ち物も自分自身で資料を用意して持って行くのも鞄の持ち込みもOKですし、メモも取る事も可能であるとの事だったのでほぼ仕事でやっている打合せの様な感じと捉える事が出来ました。
ただ、「録音、録画は出来ません。」との事でした。

その後、A弁護士と調停に臨む為の戦略を話しました。
私の場合、
①元妻側が主張していた離婚を決意した理由と事実との相違の指摘及び修正。
②親権の維持

ただしオプションとして子供の監護権と親権の分離をして元妻と子供達が一緒に暮らす事を許した上で親権のみ私に帰属する事も主張。
更にその先のオプションとして、私名義で建てた家を将来的に子供達に相続するとしてその家に元妻、子供達が住み続ける権利。
それにより、その当時アパートを借りていた元妻の生活費削減の手助けになる事の提案。
・・・この提案に対してはA弁護士は、「一般的に妻側に親権が渡されるケースが多く、実現出来るか?わからない。」との事でした。
「それが法律で決まっているの?日本では夫側に親権が帰属した事がないの?」と確認したところ、「実際には稀だがある。」それは「妻側に圧倒的に過失があったり、経済的に圧倒的に父親と子供が暮らした方が良い場合等」との事でした。
それを聞いた上で改めてこれを主張したいと伝えました。
→これが私が第一に感じた「疑問」であった。
③慰謝料、婚姻費用の低減
④当時の長期出張が続く私の仕事状況の説明とその為調停への取り組みに制限がかかる事の主張。

先ずは、これらの事を主張、及び確認する事を主として相手側の出方を見る事としてA弁護士との戦略打合せを終了した。

やはり、調停に臨む直前に弁護士とこの事前打ち合わせを持つ事により、調停の雰囲気をイメージする事が出来、若干落ち着いて調停に臨む事が出来ると感じた。

この事を最初に離婚について相談した学生時代の友人に電話で報告し、「応援するから頑張ってね。」と言われ「よっし!」と気合が入った。

ただし、実際に調停が始まると更に「えっ!」「何で?」っと疑問や不信感ばかりが増殖する様に増えていったのを覚えている。

つづく


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