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SCANDALのドキュメンタリー映画

11月26日にU-NEXTで配信された''Documentary film MIRROR"というドキュメンタリー映画を見た。

SCANDALというガールズバンドの、「MIRROR」というアルバムを引っ提げたワールドツアーを追いかけたドキュメンタリー映画。

この「MIRROR」というアルバムは、ちょうど感染症のパンデミックとその混乱期と、内向き思考に世界が変わっていく中で作られた作品になる。

私はSCANDALを、Mステで「DOLL」という曲を演奏する姿を見た時からのファンだ。ライブには1度行ったきりだけど、CDやアルバムは欠かさず聞いてきた。ずっと聞いてきたから、なんだかなんでも知ってるような気分になるけど、そうではないんだよなと、ドキュメンタリー映画を見て改めて思った。

バンドを結成してから16年となる彼女たちの戦いや葛藤、ずっと抱えているそれぞれの不安、感染症拡大のなかでの音楽制作の辛さ、難しさ、そういうものが格好をつけることも無く、淡々と語られている映画だ。

ワールドツアー中、メンバーが感染して、予定していた公演を半分くらいキャンセルして日本に戻らなければならない時のシーンや、本音なんだろうなと思う言葉が映画のあちこちで語られていた。

16年(今17年目)という時間は、ガールズバンドでは、ギネスにもうすぐ載るくらい長い時間なのだそうだ。

普通に考えても、何をしていても16年は長い。ただ続けるだけでもすごいことだ。

ファンとしては、好きなバンドが長く続いていくことは嬉しい。でも16年の重みとか、長く続ける困難さは分かりにくいし、知らない。

そういうものは普通語られないし、公にはなるときは、バンドが解散する時が多いような気がする。

ガールズバンドは短命だと言われるけど、結成した時と同じメンバーで16年バンドをやり続けること。

すごいなあと、思う。

メンバーのひとりが、映画の中で「私は、このメンバーといたい」と言った。16年一緒にいても、まだ新しい景色を共に見たいという人がいるって、もはや奇跡みたいで、すごいを通り越して、人間として羨ましくなった。

4人それぞれの視点で(単独インタビューの形をとっている)、感染症の世の中をどう生きているか、これからどうしようかをどう悩んでいるかを語っている。お互いを思いあって、支え合うだけじゃない。バンドの将来を考えるのも、それぞれ違う視点があって、まだ終わりじゃないと思っている。感情論だけでない現実論として、

「次のフェーズに行けたと思った」

という言葉が語られた時、ファンとして胸熱になった。

悩んで、躓いて、それだけじゃない。

これからも共に歩んでいきたいという意思が、バンドを続けていける理由、真髄なんだろうと思う。

私がSCANDALを好きになったのは、自分とほぼ同じ歳の女の子たちがステージの上で、男の人たちのバンドに負けないようなパフォーマンスをして、輝いているのを見たからだ。

歌う内容や、方向性を変えつつも、常に格好よく、素敵であり続けている。SCANDALらしさとでもいうか、しなやかで強靭な意思、スタイル。

私は爆音が苦手で、ライブにはなかなか足が向かないけど、SCANDALが大好きだ。

これからも、4人それぞれの個性を極めていってほしいし、SCANDALの音楽が聞きたい。

SCANDALを好きでよかったなと、これからもずっとずっと思いたい。

頑張れ! SCANDAL!

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