第11話 ライオンズゲートとコナンごっこ
この静寂の意味は何?
2022年7月24日、黒陽の近い方にご不幸があったということで28日まで陽陽の店は臨時休業になった。
臨時休業の最中の26日にポパイ園の製造スタッフがコロナに感染したということで製造スタッフ全員が濃厚接触者認定。8月の第1週くらいまで製造はストップ。ということでTwitterは動かない。
ついでに私の旦那様が31日から10日間程、海外出張。これは何重なりだろうか?私のまわりが急に静かになる。
うん?あ、そうか。ライオンズゲートと完全重なりだ。ようし、研ぎ澄まして感じよう。
「カメさん、伊勢神宮で聞こえた『お待ちしておりました』っていうシュウの声、あれバリバリのお盆でこっちに帰ってきた時だから、シュウのいたずらじゃないですか?あいつ、ああいうの好きだったし」って、いつか誰かが言ってたな。
2019年8月14日・・・確かに時期はバッチリその通りだ。
ライオンズゲート、そして8月8日、伊勢神宮、国の公式発表のタイミング。これらの関係性を知るのと知らないのとでは大違いだ。国はその運営にスピリチュアル、つまり宇宙力を確実に加味している。
ライオンズゲートってことなら、ミヤジを聴いて浄化だ、浄化。私が私にならなきゃ。
ミヤジにハマったのは2020年8月。自宅でyoutubeで音楽を流しながら大掛かりな片付けをしていたら、ある曲に撃ち抜かれた。
その一節を貼る。
♪強くもなく弱くもなくまんま行け~!
please 高鳴る胸をかかえて そんな俺にもう一丁祝福あれ ハレルヤ
please 高鳴る胸をかかえて
ああ涙ぢゃあなく 勇気とともにあれ ハレルヤ♪
曲名、ハレルヤ。(←※注意!動画なので音が出る場合あり)
強さもある。勇気もある。涙はない。
でも、まんま、という強さはゼロ。
つくることでしか生まれない私の強さは、時に弱さになる。
私に足りなかった私への祝福。未来の成功を夢見て絶対出来ると確信して、必死で頑張っていた私。でも、そんな私に私は祝福の気持ちを一切持っていなかった。
すり減らすだけが正解ではない。その曲を聴いていてそう思った時、不思議なことが起きた。
室内は節電の温度設定でクーラーをつけていたから、作業をして体を動かしていると少し暑かった。
離れたところにあるデジタル扇風機は、届かないささやかな風量でこちらを向いてだけいた。
風量をもう少し上げたいなあ、でも、片付け中で床には荷物が散乱していて、扇風機まで行くのたいへんだなあ。。。
「ピピピピピピピ」
デジタル扇風機の風量が突然、希望の数値まで上がってピタっと止まった。そんなことは当然初めてで、それ1回きりだった。リモコンなんてない扇風機だから遠隔操作機能なんてない。
驚いたよ、驚いたんだけど、実は色々な不思議現象は以前から起きていて、その一つだけじゃなかったから「ああ、ビックリした。まただ」程度だった。
数々の不思議現象の件は、いつか綴れたらいいなと思う。
青椒肉絲弁当返金事件
青椒肉絲弁当の画像は、偶然撮影出来た。購入したお客様が商店街の仲間だったからだ。
色飛びしなかったピーマンの件をポパイ園の製造に向けて褒めたかったので、お弁当を購入してくれた仲間に「フタ開けて撮影していい?」とお願いして快諾をもらった。
事件は、その5分後に起きた。
仲間は、お弁当を片手に持って苦笑いで陽陽の店に戻ってきた。
「これはダメだと思うなあ。下にタケノコが隠してあったみたいになってた」そう言ってお弁当のフタを取った。
目視でタケノコが全体の4分の3。これでは青椒肉絲弁当ではなく「タケノコ炒め弁当」だ。手切りした中国産の水煮タケノコの使用は一目瞭然だったけど、そこはまあいい。
「まった、なんてことを。。。」黒陽は絶句状態。
「別に昼飯としては食えるからいいんだけど、二人で何だか一生懸命やってるから、一応言っとこうと思って」
仲間が、笑顔でお弁当の蓋を閉めて立ち去ろうとした時、
「だめだめだめだめ~!!お金返す返す!」黒陽が大きな声を出した。
まあ、当然だね。青椒肉絲弁当はもう一つ売れ残っていたけれど、危険過ぎて販売出来ないのは全員の暗黙の了解事項だ。
「食べるからいいのに。。。」と仲間は返金を少し拒んだが、黒陽がお弁当の代金を仲間のポケットに押し込んだので諦めた。
「ったくさ。。。」そう言って黒陽は売れ残っていた青椒肉絲弁当を商品の裏に隠した。自分で買い取って食べるんだろうな。また売上にならない黒陽の買取だ。黒陽、ごめんね。私がポパイ園を引っ張ってきたせいだ。
やはり、黒陽がポパイ園に返金求めたのは青椒肉絲弁当1個分だった。2個分返金してもらっても全然構わないのに。
「私が食べた方は、タケノコなんか2本。あとは肉しか入ってなくて、くどくて、くどくて具合悪くなったわよ」
ああ、そういう感じなのね。だいたいわかった。
検証「青椒肉絲弁当」
青椒肉絲弁当が、全部で2個しか製造されていないことはわかっていた。何故ならば、その日のメニューは「鶏の唐揚」だということが事前に配布されていたメニュー表で明らかだったからだ。
ポパイ園がメニューを組んでいる日替わり弁当は、メインがお肉かお魚かを選べるようになっているから基本的に黒陽は、お肉とお魚のお弁当を両方数個ずつ注文する。
ただその日は、メニュー表を見て危険を感じた黒陽が「魚の方は要らない」と前日にポパイ園に伝えていた。お肉、お魚共に危険を感じるメニューはとても多い。
「昨日も肉の揚げたのになんかかかったやつ、その前の日もそう。また唐揚げなの~~!!!何とかなんないの~!!!」と前日黒陽がウサギに言っていたことは知っていた。
「青椒肉絲なら出来るって言ったから、それに変更してもらったわよ。。。」最近、黒陽はポパイ園の文句を言う時、溜息をつくみたいな言い方が多い。
「陽陽の店だけの為に2個だけ作るんだ。いいの?そんなことさせて」
「大丈夫よ、自分で出来ます、やります、って言うんだから。それに他は全部休みでうちだけ納品なんだから」
その日、ポパイ園は他の納品がすべて休みだった。だから作られた青椒肉絲弁当は絶対に2個。もしも他に納品があったとしても、そちらにはメニュー表通りの唐揚げ弁当を絶対に作る。
メニュー表以外の弁当は、文句を言う陽陽の店だけの特権。
ということは、だ。わずか2人前の青椒肉絲はフライパンで作られ、そこからダイレクトにお弁当容器に盛り付けられた可能性が高い。
一つはお肉ばかり。もう一つは上に少しのお肉、下に大量のタケノコ。
盛り付けた人間は、そうなっていたことがわかったけど盛り付け直すことはしなかった。
理由は、面倒くさかったから。それのみ。
お米をすり替えたのも、精米したてのお米が欲しかったんじゃなくて精米して、とぐのが面倒だったからだろう。玉子焼きも焼くのが面倒だったからこっそり既製品を投入。その分、玉子の1パック分でも盗んで持って帰ったか?
何故、青椒肉絲弁当の「面倒くさい」がわかるか。そんなの料理をしている人間なら簡単にわかる。
細切りにして下粉をつけて揚げたか、先に油で焼いたかのお肉の周囲は棒状に丸い。そして、体積もタケノコよりも大きい。
フライパンを傾けて圧倒的に落ちやすいのはお肉の方だ。だから、盛り付けた人間は最初のお弁当容器に青椒肉絲を落とし込んだ時思った筈だ「あ、お肉ばっかり落ちちゃった」と。
フライパンには密着して落ちにくいタケノコが大量に残った筈だ。でも、面倒くさかったから、もう一つのお弁当容器にはあえて先にタケノコを懸命に落とした。
そして、最後にフライパンに残ったお肉をのせて見た目を整えた。この推理は、まず間違っていない筈だ。
なんだ、このコナンごっこ。
盛り付けを行ったのは絶対に障がい者じゃない。あれだけヤイヤイ言われる陽陽の店の為だけの特権商品の盛り付けに、障がい者を起用する可能性は極めて低い。
自己都合だけを優先した、食べる人のことなんか考えていないお弁当を作ったのは誰だ?お前か?それともお前か?一人ずつ、ガンつけて差し上げようか?徹底的にあぶり出してやろうか?
私は、それが出来る人間だよ?行く時はそこへ行くよ。
なんてね。
昔だったら、そうしていたかもしれないね。でも、今は違う。
ライオンズゲート、スピリチュアル、見えない力は確実に人間に作用する。
お前ら、悪いことをして怖くないのか?
「ピピピピピピピ」と、悪事を働く人間に何かが作用するかもしれないのに。