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伝説のLPが爆誕するまで。

フリーランスデザイナーのうさぎデザインです。

先日、インスタ運用コンサルをされている「くらげさん」という方のLPデザインを作らせて頂きました↓

こちらのLPを各SNSにて公開したところ、LPのデザインや世界観、原稿に対しての素敵な感想をたくさんの方から頂き、とんでもなく大きな反響を呼びました。本当にありがとうございます!

この他にも大量に…ありがとうございます!!

くらげさん曰く、LPを公開してわずか2日間で既に「前月の問合せ数"3倍"」をたたき出しているそうで、実際の成果もかなり出ているようです!(これはかなり嬉しい)

そこで今回は、くらげさんのLPを制作するにあたり「どういうプロセスを辿ってきたか」「どうやって作ったのか」という点を深堀りしていこうと思います。

これからLPデザイナーを目指す方や、クライアントワークに悩んでいるという方にぜひ読んでいただきたいです!

うさぎが担当した作業について

まず初めに、ぼくが担当させていただいた領域について整理しておきます。今回ぼくは、

・原稿作成
・デザイン
・コーディング

の3つを担当しました。もちろん直接クライアント(くらげさん)と取引しているので、ディレクションもぼくが担っています。

それぞれの作業工程に際して、くらげさんとどのような打ち合わせやヒアリングを重ね、具体的にどのような方法で作っていったのか、という点を時系列を追って解説したいと思います!

伝説のはじまりは3.12

くらげさんと初めて打ち合わせをさせていただいたのが2024年3月12日。ぼくとくらげさんはDM上ではやり取りしたことはあっても、お互い顔を合わせるのは初めて。ZOOMが始まって10分くらいは、お互いよそよそしかった気がします(笑)

時系列的には、
3/12 → 打ち合わせ1回目
3/29 → 原稿提出
4/1 → 打ち合わせ2回目
4/15 → デザイン提出(打ち合わせ3回目)
4/16 → 正式納品
といったスケジュール感になります。

1回目の打ち合わせは、くらげさんの商品コンテンツである「インスタコンサル」についての徹底理解が一番のテーマでした。どんな商品で、どんな人がターゲットで、どんな独自性があるか。また、その商品によってどういうお悩みが解決されて、購入した人(コンサルを受けた人)にどんな未来が訪れるのか、そういったところまで深く深く追求していきました。

疑問に感じた点、矛盾を感じた点があればすぐに質問。というか、商品のことを100%理解できるまで、ヒアリングを終えてはいけないと思ってます。疑問が残る状態だと、原稿を作成する段階で必ず淀みが発生しますし、それが商品が売れない原因にもなったりします。(ここは絶対に怠ったらダメ)

商品理解、顧客理解。LP界隈ではそんな風に言われたりします。

一方で、「市場調査」に関しては一切行いませんでした。通常は、他社のコンサルを調査したり、分析したりしながら差別化を図り、落としどころを見つけるというのがLP制作の定石なのですが、くらげさんの商品は独自性がありすぎるのと、くらげさん自身のファンマーケティング・ブランディングがすでに確立されていたこともあり、そもそも他社がどうのこうのではなく「くらげさんにコンサルをしてほしい!」という需要がすでにあると確信したため、市場調査はすっとばしました。

2時間くらいZOOMで打ち合わせし、原稿やデザインの方向性をしっかりと固めました。もちろんその場ですべて回収できるわけではないので、たとえば「お客様の声を入れたいので、コンサル生から口コミを貰ってください」「過去の実績をすべて洗いざらい提出してください」といった宿題をくらげさんに与えています。

ちなみに、打ち合わせに入るまでに「ヒアリングシート」を共有しています。シートでは、「達成したいCV」「販売までの導線」「商品の詳細と独自性」「参考にしたいデザイン」などLP作成に必要な情報をすべてまとめてもらっています。

当然ながらシートだけで本質を見抜くことは難しく、またくらげさん自身が気づいていない「くらげさんの本当の魅力」「インスタコンサルの独自性」が必ずあるはずなので、ぼくはシートを事前共有しつつ、その後ZOOMで聞き取りという流れでいつも行っています。

尖りに尖りまくった原稿

デザインだけ作って原稿はライターさんに任せてる!というLPデザイナーさんも多いと思いますが、ぼくは自分で原稿を作りたいタイプなので、今回も自分で0から書き上げました。(多分、くらげさん本人が作っても面白い原稿になってたと思います!)

今回の原稿は、一般的なLPの原稿とは大きく異なっているかもしれません。なんせ、くらげさんの人間的な魅力であったり、商品の独自性であったり、唯一無二のブランディングがすでに完成されていたこともあり、「普通の原稿作ってもおもしろくない、というか刺さらない」という想いがありました。

ぼく自身、普段からくらげさんの投稿をよく見ており、くらげさんの価値観や話し方をある程度理解していたこともあって、意外とすらすら原稿は書けました。憑依芸というやつです。

LPをもう一度よく読んでみてほしいんですが、毒舌たっぷりだし、所々でボケかましてたりするんですが、あれはほとんどぼくの仕業です(笑)「くらげさんならこういうこと言うよな」「くらげさんのフォロワーならこのユーモア理解してくれるはずよな」みたいな感じで作りました。

これとかね…

原稿の作り方についても軽く触れておきます。

当然ですが、何の構成も決めずに適当に上から順にばーっと書いたわけではありません。予め、構成であったり、どんな内容を書くかっていうのを、「LP原稿作成シート」なるものにまとめておいて、それをもとに書いていった感じです。

構成を予め決めておかないと、ちぐはぐな原稿になったり、時系列や文脈がおかしくなったり、もっと言えば「訴求力の薄いLP」になってしまいます。今回のLPは、一見すると自由な構成で作られているようにも見えますが、実は「売れるLPの型」がしっかり土台に組み込まれているので、ちゃんと問い合わせが来るわけですね。(「独創的でオリジナリティあふれる楽曲だ!」と思っていたら実はカノン進行で作られてた、みたいなね)

あ、ちなみに1回目の打ち合わせから原稿提出まで3週間弱かかってしまってるんですが、あれは途中でぼくがインフルエンザでぶっ倒れたからです(笑)本来はもっと早くご提出しますよっ

怪しさ満載のぶっとびデザイン

さて、デザインの話いきましょうか。デザインのインパクトがすごすぎたのか、とんでもない数のお褒めの言葉をいただきました。本当に皆さんありがとうございます!

くらげさんからのデザインの希望は2つ。

❶「黒を基調としたオーロラチックなビジュアルにしたい」
❷「情報商材屋みたいな怪しいLPはヤダ」

おい、ちょっと待てぃ。1つ目は分かる。でも、2つ目はどうなの?

バリバリ最強に怪しくないか!?w

そう頭によぎった人も多いと思います。ではなぜこのデザインで最終落ち着いたのか、解説します。

くらげさんの要望ではたしかに、いわゆるギラギラしたビジネス色の強いLPにはしたくないとありました。その気持ちはすごく分かるし、ぼくもそういう詐欺まがいのことする奴らは大嫌いなので作る気はなかったです。

でもね。くらげさんって、「怪しいところが魅力」でもあるんですよ。どこかミステリアスで、クールで、知性的で、世間をナナメからぶった切るイメージ。外面はすごく怪しさを感じるけど、フタを開けてみたらただの妻子持ちでやさしい兄ちゃんなんですよ。

なので、「いい意味での怪しさ」を醸し出したかったというのがありました。いざLPを公開すると、「くらげさんの世界観が全開でした!」「くらげさんっぽいデザインに魅了されました!」って感想がたくさん届いたので、やっぱりこれにして正解だったなと思います。

とはいえ、あんまりやりすぎると一部の界隈からは嫌われちゃうかもね、という懸念もありました。そこはぼくも同感で、「もう少しギラギラ感を抑えた方がいいかな・・・?」なんて思ったりもしました。

ところが、たった1つのアイデアでそれを解決できたんです。そのアイデアとは、キービジュアルの真下に「注意書き」を添えるということ。実はこれ、最初の原稿にはなくて、LPを公開する前日に急遽入れたんです。

↑これです↑

注意書きの着想は、ちょうど数カ月前に話題になっていた阿部サダヲ主演ドラマ「不適切にもほどがある」でした。このドラマに似たような注意テロップがあったんですが、完全にそれをオマージュしました。(気づいた人いるかな?)

この注意書き、めちゃくちゃ便利なんです。なぜかというと、「不適切だと自分で分かっている」「怪しいことは理解している」ってことを先手で表現できるからです。まさに画期的な発明だなと、くらげさんと二人で興奮した夜がありました(笑)

そんなこんなで、この唯一無二のデザインが出来あがったわけです。デザイン制作期間はおよそ5営業日くらいですかね。ちなみに先ほどお見せしたスケジュールを見ていただくと分かりますが、デザインを初校提出した次の日にLPは公開されています(笑)

修正がほとんど無かったのと、予めコーディング済みの状態で提出してたので、次の日の朝にパパっとやって一発OK。その日のうちにくらげさんのストーリーズに上がっていて驚きましたw

画像コーディングで制作した理由

気づいた人もいると思いますが、今回のLPは、ボタンの箇所以外すべて画像になります。illustratorで作った画像を、1枚ずつスライスして、ペタペタ貼っているだけですね。いわゆる「画像コーディング」というやつです。

この画像コーディングにはメリットとデメリットがあって、まずデメリットをお話しすると「SEO」が全く見込めません。理由を簡単に説明すると、Googleのアルゴリズムが、画像を認識できないからです。SEOが見込めないってことは要するに、検索しても出てこないし、Googleリスティング広告のような検索広告だと使えない、ということです。

一方で、どんなメリットがあるかというと、すべてillustratorなどのデザインツールのみで制作できるので、表現の幅が自由自在ってことです。好きなフォントを使えるし、レイアウトもCSSとかいちいち気にしなくてもいいし、なんせ楽。

さて、今回なぜ画像コーディングにしたのか?ですが、理由は、そもそもこの「インスタコンサル」の販売経路が、くらげさんのインスタアカウントだったからです。検索に引っ掛けたり、広告を出したりする必要がなく、くらげさんのインスタで告知して、LPに飛ばして、それで完結するので、SEOを意識する必要が全くなかったからですね。(デザインも自由に表現したかったから!というのも理由の1つ)

「検索からの流入を捨てるのは機会損失なのでは?」という意見もあると思いますが、そもそもこの商品、くらげさんのことを理解してない人は申し込むべきではなくて、たまたま検索して見つけたような人とくらげさんがマッチングしても、お互いにメリットが無いんです。なので、そこは全然気にしなくってOK、という判断です。

もちろん、クライアントによってこの手法は変えるべきなので、全員が全員画像コーディングでOKってわけではないですからね。下請けでLPを作るとして、クライアントが画像コーディングNGであればやってはいけないし、直請けだったとしても、Google広告出したいんですってクライアントの場合もNGです。

画像コーディングが許容されるのは、
・SNSフォロワーが多く、自身の影響力でLPの告知ができる人
・LINE広告やインスタ広告などのリンク先としてLPを用いる人
・LINEのリッチメニューやシナリオからLPにリンクさせる人

などなどです。

そして伝説へ…

いかがでしたでしょうか。かなり長くなっちゃいましたが、LPの制作過程であったり、内部事情をたくさん知れたのではないかと思います。LP制作の参考や、クライアントさんとの対応についての発見などがあれば嬉しいです!

おかげさまで、くらげさんがLPを公開してからほんの数分でお問合せが来たそうで、その後もひっきりなしにお問合せが続き、現在対応に追われまくっているそうです(笑)

LP制作者として、これ以上に嬉しいことはありません。ぼく自身、くらげさんのコンサルはかなり有益で魅力的だと思ってるので、もっともっと世の中に広まればいいなと思っています。


以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!

LPの制作秘話に関して、感想やご質問があればXのリプかDMでお待ちしています!(褒められるとすごく喜んじゃうタイプです)

また、このnoteが良かった!と思われた方は、ぜひXの投稿をリポストして広めていただけると嬉しいです!!!


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