日記/ガストロノミーなど
ガストロノミー、分子料理に興味があった。
きっかけはインターネットの海で見つけた記事だった。なんでも口が森になったり恋をしたりするらしい。
記事を数年前に読んで体験したいと思っており、ようやく重い腰を上げた。分子レベルで考えられた料理、気になるよね〜。
記事はとは違う店だが、分子料理と検索して行けそうな店へ。
扉を開けて暗闇の地下室へ進む。
本日のメニュー。コップがすごく傾いてます。
食前酒です、と出てきた。皿でっけ。
飲むタイプの酒の概念は地上に置いてこい、という初っ端のパンチを食らった。
アルコールは飛ばしているらしく、あわあわでスッキリしたミカン風味の何かだった。
次に来たのはプルプルした奴。相変わらず皿がでかい。
プルプルの中にツナとオリーブが入っていた。テリーヌ系は苦手だがこの小ささなので食べられた。
写っている試験管には塩が入っており、結晶の形をした炭の塩、レモンの塩、ローズマリーの塩が入っている。
こまごめピペットの試験管にはトリュフのオイルが入っており、パンにつけて食べるようになっていた。
料理と料理の合間の手持ち無沙汰の時はずっと塩を舐めていた気がする。
料理を運ばれるとウエイターが説明をしてくれるのだが、詠唱に近いので内容はほぼ忘れてしまった。
タロイモの食物繊維です、だけかろうじで覚えているのでおそらく半月型に切られたスポンジのようなものがそれだろう。
まいてある緑色のジャリジャリしたものが味がついていて美味しかった。
中には黄色いマヨネーズのようなソースが入っていて、詠唱内容には色々な食材が含まれていた。
有機野菜というのは覚えている。
出た!スモーク!
この料理は線香の香りがしていた。このスモークは線香だったりします?
中にはサンマが何かを包むような形で行儀良く丸まっていた。
上に濃いチーズをヒラヒラさせた物がせられていた。
手前の花びらの上にはレモンのソースをイクラ状にさせた物が添えられており、口の中でレモンを解放させるシステムだった。化学…。
豚肉。低温調理とも違う、何か特殊な方法で加熱されたようだった。
茶色いのは焼き肉のタレの味がした。ザクロのソースは甘酸っぱくてスウェーデンかと思った。
金と銀のソースはオリンピックをあらわしているらしい。ラメのような色味の物を食べるのは大丈夫なのか心配だったが、味はバルサミコ酢だった。
デザート。薄いイチゴ味のチョコレートがおいしい。下は滑らかなプリンがあった。
花の下にある黄色い粒は蜂が作る奴でとても体に良いらしい。
これで終わりかとおもいきや、ウエイターが銀色の筒を持ってきた。
出てきたのは液体窒素に付けられた一口サイズの味のしないラスクだった。
アイスとかジェラートみたいな物が出てくるかと思った。
食べたら鼻と口からケムリが出て楽しい思いをさせてくれるのだ…
ガストロノミー初体験だったが、楽しかった。
美味しい!とはまた違う不思議な味の体験が出来るのでお勧めしたい。
東京交通会館に寄った。
このビルはご当地の物産店が多数出店しており、ここに行くだけで日本全国一気に旅行した気分になれる。
北海道、どさんこプラザで白樺樹液を買ってみた。飲む森林浴とは…。限界になった時に飲む用に冷蔵庫で保存しておくとする。
形状記憶昆布というワードが良くてつい撮ってしまった。良いな、形状記憶昆布…。良いな…。
十戒という本が読めるバー。アブサン飲み比べセットで初アブサンと洒落込んだのだが…。
凄い刺激だった。加水しても全然飲めず、せいぜい舐めて終わった。舌を刺し過ぎている。ザクロジュースがうまい…。
宮沢賢治コラボのゼリーが入ったシャンパンも飲んでみたが、こちらもアルコール度数が高く、チビチビ飲んだ。
綺麗な見た目の酒を飲む事は楽しかった。
もっと飲んでみたいものだね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?