指揮の要訣 私なりの解釈#2
いよいよ右翼記事のようになってきた。だが内容は至って真面目である。
さて前回に引き続いて、「指揮の要訣」の中身の私なりの解釈を述べていく。
指揮の要訣
指揮の要訣は、指揮下部隊を確実に掌握し、
明確な企図の下に適時適切な命令を与えてその行動を律し、
もって指揮下部隊をしてその任務達成に邁進させるにある。
この際、指揮下部隊に対する統制を必要最小限にし、
自主裁量の余地を与えることに留意しなければならない。
指揮下部隊の掌握を確実にするため、
良好な統御、確実な現況の把握および実行の監督は、特に重要である。
前回は「明確な企図の下」で刀折れ矢尽きたので続きから続行する。
適時適切な命令を与えてその行動を律し
命令とは絶対的な拘束力をもち、簡単に変更することは出来ない。
車は急に止まれないなどというが、人も急な命令変更には対応できない。
仕事にはその細目毎に「結節」があるかと思う。現場仕事であれば各工種間であったり、事務作業、企画、営業にしても必ずある。
これら結節の言わば間隙に、次作業等にダイレクトかつ短切に命令・指示を発して、部下等の行動を律しなければならない。
ただし、命令で部下の行動を律することを重視するあまり、高頻度かつ細かく命令・指示を与えるのは野暮というものである。
命令・指示の頻度、力加減は自主裁量の余地の項目で詳しく書く。
指揮下部隊をしてその任務達成に邁進させる
読んで字のごとくである。「我、人を使うにあらず、その業を使うにあり」とは武田信玄の言葉である。
リーダー格の人間が努力を集中すべき対象は、部下等の能力を120%引き出すことである。独りよがりでやっても大した成果は上がらないどころか任務達成を危うくさせるであろう。
指揮下部隊に対する統制を必要最小限にし自主裁量の余地を与えることに留意
「明確な企図の下に適時適切な命令」にリンクする重要な項目である。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず(山本五十六)
山本五十六の有名な言葉である。こちらは人情全振りの言葉であるが、統率の格言として素晴らしいものであると思う。
特にこの当時(昭和初期)にこのような感覚を持っていたことは素晴らしいし、先見の明があったと言えよう。
職場において絶対いるのが、「任せられない」人である。
「じゃあ宜しく」
と言ったクセに、直ぐに口を出したり、場合によっては仕事を取ってしまう。酷いのになると「それ見たことか」とつるし上げをする。人間としての資質が低いのである。
行動をする上でガチガチの統制をする事は、掌握や管理が容易な反面、不測の事態に対応するのが遅れたり、指揮下部隊自身が「考える」ことを止めてしまう。
軍隊組織が勅命直下、ロボット集団のように勘違いされているが、大間違いである。モノを考えない事が常態化した組織は恐ろしい。自分たちで何も解決しようとしない。
池の鯉のように、口を開けて待ってるだけの指示待ち人間は組織に要らない。そのような人間を育てる人間も要らない。
常日頃から、命令・指示には、ある程度部下に対して手段の選択を出来るように「余長」を確保する事が重要である。
目標が同じならばその手段や至る経路は自由である。もちろん自由でないパターンも多いが。絶対通らなければならない手段・経路はもはやそれ自体が目標である。前述した「結節」になりうる。
上図の分進合撃というのは、イメージ的に分かりやすいだろう。親部隊が事細かに統制して命令・指示を発するのは現実的ではないだろう。
目標に関する事項たる
目標の位置
目標に達すべき時間
等
を明らかにしておき、経路は自由だよ(実際は自由でないが)的な絵である。当然横つながりの連絡・調整は必須
そもそも分進合撃ってのは~~
書き始めるとキリがない。
1から10まで言うんでなくて、1・5・10って感じで言えよ~!って事だ。
1から10まで聞いてくる者もいるが。日頃の教育が悪いってことである。
疲れちゃったのでまた今度
以 上
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