暑中見舞いと熱中症予防
クソ暑い日が続いている。
猛暑日日数としては連続過去イチらしい。
脱炭素を進めても、もはや手遅れだと思う。人類の未来は暗く閉ざされているが、今を生きるにあたって温暖化懐疑論に精を出すわけにもいくまい。
さて熱中症予防であるが、屋外作業の対策としては大きく4つある。
1 勤務時間を変動させて酷暑時間作業を避け、熱中症リスクを低減させる。(サマータイム等)
2 熱中症対策グッズを充実させて、熱中症リスクを低減させる。
3 機械化を進めて生身での作業を減らす、無くす。
4 仕事をしない。させない。
1 勤務時間を変動させて酷暑時間作業を避け、熱中症リスクを低減させる。(サマータイム等)
これは、例えば0500~1200を作業時間とするなどの勤務体制の変更などにより、一番暑くなる1000~1400の作業時間を減らす試みである。
当然市街地などでは騒音問題等に直結するため、実行可能度は現場環境によってしまう。これは労務管理の複雑さや現場間における不公平感などのリスクを抱える。
また、施工管理者にとっては単なる早出になり、むしろ長時間労働の原因にもなってしまうだろう。
現場条件が許せば、労務管理上対応できればやってみるといいかもしれない。
2 熱中症対策グッズを充実させて、熱中症リスクを低減させる。
!金で解決!
労働者への飲料提供、空調服の配布、冷感グッズの配布など挙げれば枚挙のいとまがないが、そういうことである。
昨今の殺人的な暑さの中、労働者を働かせる使用者の義務ともいえる。
ぶっちゃけ重度熱中症で労災騒ぎになるリスクを考えると、空調服・飲料等のコストなんてたかが知れている。バンバン使おう。金を。
なかなか使ってくれない人もいる。構わず配布して「使用してください」と呪文を唱えよう。会社を守る一助になるかも。
3 機械化を進めて生身での作業を減らす、無くす。
もう地面の上で、生身でなんか仕事できねえよ!はこちら。図らずも昨今の労働力不足により、重機アタッチメント導入が流行っている。ドカタのオートメーションである。
10t未満の小型重機(主にバックホウ)用の多種多様なアタッチメントは、エアコンが効いた快適なキャビン内からの複雑な作業にうってつけである。
草刈り用アタッチメントなどはとても良いものだと思う。草刈り機装備の外国人部隊並べたほうが安いとか言ってはいけない。
初期投資額があんまりかわいくないのと、各種サイズのバックホウが必要だというところが難か。リスクは金でなんとかする脳筋対応
各種補助金を上手に使おう。
4 仕事をしない。させない。
これは何も夏季全般でなくて、週休3日(土日・水)にするだとか、消耗激しい労働者に回復の機会を与えるというものである。可能性の一つとして考慮するのもありである。
日給月給では無理だろう。が、例えば高齢者や既往症持ちはこうでもして休ませないといけないとも思う。多数の社員の安定した生活を預かる企業としては無視できない問題であろう。労働者一人一人の特性に合わせた働かせ方を考えていく事が肝要である。
ただし、雨休率の低い時期に現場を止めるというのもキツイ話である。前述の機械化も併せて考えていく必要があろうかと思う。
以上、4項目を挙げたが、クソ暑い、地球大沸騰時代に労働者の安全・健康を守りつつドカタ企業が生き残るには、今まで以上の柔軟な思考が必要なのは言うまでもないだろう。
「〇〇とはこういうものだ」「今までこうだった」
と脳死に陥ることなく、一見実現が困難そうな手段であっても出来ない理由を探すだけでなく、前向きに考察していく必要がある。
また、労働者の体力・気力・能力というのは一律ではないため、個々人に渡るきめ細やかな働き方も実現しなければならない。
その為には、より一層充実した労務管理能力が企業として必要になるばかりか、経営者以下、各級管理職等の意識改革も重要になってくる。
果たして我々、小・零細ドカタ企業は生き残っていけるのだろうか。誰か死んでからは遅いのである。
熱中症が今そこにある危機として、全ての小・零細ドカタ企業の経営者が正しく認識し、このクソ夏を無事故で乗り切る事を祈る。
以上
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