【これから】土工集団の行先【どこへ行こうか】
うちの強みはなんだろうかとふと考える時がある。
人に聞かれた場合は、若者が案外に多いことを第一に回答する。
では技術的なところはどうか。書類等(点数)ではなく、直接施工に供する能力は?
土工か。
(土工(どこう)とは、土工事の工種のことである。土木工事で、土を掘り、運び、盛り固めるなどの基礎的な作業)
5年後はどうだろうか。10年後はどうだろうか。
現状はその道ウン十年のベテランが数名いるが、なにぶん高齢である。
5年後の施工能力もあやしい。今ですら半端な能力である。
完全な技術の継承は難しいだろう。ICTを導入しようが何をしようが、やはり熟練者の経験則に基づいた技術や知恵、機転には敵わない。
「若い人間がいてうらやましいですな」
とよく言われるが、うれしい反面、その内情はボロボロである。
土木一式工事のうち、完全に自社施工できる工種は少ない。
このまま時が進むと、自社施工の出来ない、元請お化けになってしまう。それだけは避けたい。
舗装はどうだろうか。「お前の所、舗装もできねーのか」という声が聞こえてくるが、事実、綺麗かつ迅速な仕事は不可能である。
たまたまこの間、自社で舗装しているのを見る機会があったが、やはり日頃やってないので遅いし汚い。素人目にもそう感じた。
同時に「これだ!」とも感じた。
今後、小規模な補修・修繕工事は増えこそすれ減りはしないだろう。舗装は勝負が早く利益率もいい。
今後は舗装班を編成して、小規模なものは自社施工をしていこう!!
こんな話を下請けの舗装会社の社長と喋っていたら
「そりゃ出来るようになった方がいいわな~。けどそうなると、うちの仕事無くなっちゃうな~笑」
と、どこか寂しそうな顔である。
こういう事も考えないといけないのか・・と気づかされた訳である。
イチ地場零細土建屋としての行先は、今以上の自社施工比率向上であろう。
5年が勝負である。それまでに社内教育体制を確立して、社員全員斉一な能力向上を図らなければならないだろう。
先ずは自社舗装工事の行方をしっかり見ていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?