見出し画像

【報連相とは】報告のあり方【いうけれど】

さて表題のとおりである。

民間に転向して感じたのは報告や連絡の方法が未確立な事である。

経営者がよく言うことに「報連相をしっかりやれ」というものがあるが、「下」が「上」にするのは「報告」及び「相談」のみである。
「連絡」は基本的に上から下への一方的な通報手段であることを理解する必要がある。(ここをはき違えるから情報の垂れ流しになるのだ。)

そもそも、そこらの経営者や管理職が「報告」を何たるものか理解していないケースが多いように感じる。自分が知らない、出来もしなかった「報連相」を部下社員に強要するなど笑える話である。よって部下社員への連絡も下手糞なケースが散見される。

先ず報告のあるべき姿をしっかり理解して置くことが、様々な職掌所掌で重要であることは過言ではないだろう。

画像1

報告を受ける者の頭になって、何を報告すべきかを考えさせる。

重点と範囲内容と精粗の度合いを考える。更には意見を具申する能力も平素より涵養する(させる)。
上が必要のない情報まで報告するのは愚の骨頂である。

時間に応じた報告

報告に要する時間が5分なら5分なりに、1分なら1分なりに報告する癖をつける(つけさせる)。
助長な報告は時間の無駄である。内容を精査し、時間内に報告できる力を養いたい。

当初・中間・完了・その後の報告

中間報告は往々にして抜ける場合が多い。仕事の結節を捉えて報告するルールを定めるなりして対応したい。

否定的報告を怠らぬこと

成果が挙がらない、予定より事業等が遅れつつある等の報告は極めて重要である。特に失敗した時、あるいは重大事故が発生した場合には機を失せず報告すべきである。
「いい報告より悪い報告の時にこそ管理者は処置しなければならない」ことを肝銘し、勇気をもって報告する必要がある。
また管理者は平素よりこのような報告がしやすいような職場の空気を醸成する必要がある。

正確な報告

山をかけた報告、内容を誇張したり、ショー的報告は厳に慎むべきである。
「優先奮闘!大いに戦果を拡張しつつあり!!」式の報告はあまり意味をもたない。
要すれば客観的に判断できる数量や数値的な指標を以て正確誠実を期す必要がある。

結論から言い、必要に応じて理由を述べる。

経過をくどくどと述べて結論を最後に言うがごときは報告として下の下の下である。
本人は丁寧に分かりやすく伝えているつもりかもしれないが、時間の無駄であるし、何が言いたいかわからない優柔不断な頼りない印象を受ける。
先ず結論、必要に応じて1H5W方式で理由や状況を伝えるべきである。

結び

報連相という呪文が世間で飛び交っているが、上から下への「連絡」はおざなりになっていないだろうか。

なぜ社内の社員から見える位置に報連相ポスターを掲示しているのだろうか。本来は管理職以上の者が報連相の意義をよく理解して、部下に報連相のあり方を指導するべきなのである。

あなたの会社は上下双方の「報連相」、出来てますか??

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?