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素人土木ICT#3【スマート施工ツールでレッツICTちょいかじり】

 ・・・・建設システムの回し者ではないことを最初に伝えておく。

 3D設計データを現場に持ち出し普段使いをしたいならば、快速ナビAdvを強くお勧めする。うちは一気に需要が高まり、現在、計3台を運用中だ。殆どTS出ずっぱりの状況で、来年あたりにさらに1台TSとセットで追加購入しようかと考えている。

 因みにTSは高価である。構成にもよるが300マンモス以上するだろう。個人的にはTOPCONのLN-100を快速ナビのお供にお勧めする。

 レンジは~100mと短いように感じるが、直径200mはカバー出来るという観点では、小零細土建屋が通常受注しうる現場において必要にして十分であろうと思料する。

 なおTS及びTSに準ずる機器の出来形管理可能距離は次のとおりである。 
 「出来形計測の実施にあたっては、出来形管理用TSから出来形計測点までの斜距離を3級TSは100m以内(2級TSは150m以内)とする。」
(国交省 TSを用いた出来形管理要領(土工編)1-3-4 出来形管理用TSによる出来形計測より抜粋)


 さて快速ナビAdvの機能は冒頭にリンクを付けている所から建設システムHPに飛べば理解できると思う。

 何が凄いって、操作が簡単な事である。転職直後の私が速攻で使えるようになったので間違いない。

 昨日今日入社してきた新卒者であっても即日使えるだろう。うちでは当たり前に誰しもが、快速ナビを使用して位置杭や丁張、構造物の敷設をできるようにしている。(お年寄りは除く)

 監督が今迄に比し、かなり負担が軽減されると感じる瞬間であることは想像に難くない。

 なお、バックホウのオペレータに渡しておけば、多少の時間は犠牲にしつつも手元無しで掘削等の確認作業が正確に出来る。

 最後に、うれしい誤算もあった。20~30代前半の作業員達が仕事に対する興味を深めてきたのだ。

「ここ、データではこうなってますけど、図面はどうなっているのですか?」

「勉強したいので、図面コピーして持って帰っていいですか?」

「2級土木の試験を受けたいのですが・・・」

 とまあこんなところである。いいこと尽くしであった。
 因みに普及すると、確実に全監督が欲しがり始めるので、金銭的負担も無視できないが。。。。。

 およそ200マンモス程度で揃うので是非購入するべきだ。

 なおLN-100に関しては高低差がありかつレンジの確保できない現場は苦手であるので留意されたい。


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