家計をP/LではなくB/Sで考える
またまた、長文申し訳ありません。
先日、とあるネットTV(という表現が適切なのか不明)を通して存在を知ることになり(ごめんなさい🙇♀️)、拝読した田端信太郎さんの本「これからのお金の教科書」がとてもとても面白かったので、ここで書きたいと思います📖
この本で書かれていて、面白いと感じたのが、以下の2点です。(長くなってしまったので、本当はもう一つ書きたかったのですが、それは次に書きます。)
※私のフィルターを通して書いているので、著者の見解とは異なる可能性がありますので、その点を割り引いて読んでいただけると幸いです🙇♀️
1.家計は縮小均衡ではなく、拡大均衡で考える。
2.家計をP/Lではなく、B/Sで考える。
順番に見ていきます📘
1.縮小均衡ではなく、拡大均衡で考える。
今の日本は様々な要因により経済成長力が弱く、『縮小均衡』、すなわち「収入が増えない前提で、節約を考える」で考えがちですが、
『拡大均衡』、すなわち収入も支出も大きくしながら稼ぐ力を増やすことを考えることが大切
とありました。
自分の人生の満足度を高めるためには、常に節約思考、コスパ重視でいるよりも、自分が本当に価値があると感じるものに対しては他人の尺度ではなく自分の価値観でお金を使いたい。
そのために、自分の価値観について考えた上で、自分として気にならないものへの支出はコスパ重視で行き、自分が本当に価値があるものに採算度外視でもお金を使う方が人生の幸福度が上がると感じました。
2.家計をP/LではなくB/Sで考える。
ここが目から鱗だったのですが、今までの多くの家計アドバイスはP/L重視だったと思います。「家計の黒字化の継続」が家計を永続的に維持するためには重要で、だから家計を見える化し、項目別予算を立てたり、節約したり。
でもB/Sで考えると、違う視点で家計が見えてきます。ここで言うB/Sとは、資産、負債、純資産の関係のことで、
資産=負債+純資産
となります。ちなみに、前で言及したP/Lの一番下に出てくる純利益の額が、その年の年末の純資産増加額になります。家計の黒字化を継続していれば、純資産は毎年増えるので、家計が破綻することはありません。
でも、B/Sで見ると純資産の他に、資産、負債という項目があります。家計で言えば、
資産=現金、預金、財形貯蓄、金融資産、不動産など
負債=住宅ローンまたは家賃、学生ローンなど
今のB/S項目を見るとこうなのですが、将来の家計のB/Sを考えると、上記に加えて、
資産には今後貰える給与や年金
負債には子どもの教育費、老後資金
なども含まれるかと思います。
そうすると純資産を増やす方法は「家計の黒字化の継続=純資産を増やすことを考える」だけではなく、
・自己研鑽を重ね、生涯賃金を増やす努力をして、資産を増やす
・低金利で負債を増やし、資産側をそれ以上の利回りで増やす
(ここで言う「資産の増加」は1つ目の給与アップだけでなく、有価証券投資を含む「お金にはたらいてもらう」ことです。ちなみに田端さんの本では、借金は悪ではなく、金利水準と使い道に気をつける必要があると書かれていて、全くその通りだと思います。)
ことも選択肢に入ってきます。
それが分かると、
金融リテラシー教育=投資教育ではない
ことに気付きます。
投資は選択肢の一つでしかないこと、その選択肢を選ぶことが自分にとって適切かどうか判断できる力を付けることが大事なのだと改めて感じました。
この本を読んで、自分の資産サイドの利回りを計算したくてウズウズしています。
(次回に続きます)
※挿絵をお借りしました。ありがとうございました。