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どうせ、生きていくんだけど無銭
のどの不調から恢復したサキマルさんがすごい。
そして今夜の【7月無銭】「どうせ、生きていくんだけど無銭」は、私にとって、ウイバナさんのベストライブになった。昨年のTIFの野外ステージでの空に響いたライブを超えた。
セットリストも、日頃の熱さをものともしないアップテンポのナンバーをオープニングに並べ、復活したサキマル節がスリリングに加速していった。
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— ウイバナ【公式】毎年4月29日は 💐ウイバナの日 (@We_BANA) July 5, 2023
23.7.5 GARRET udagawa
#どうせ生きてくんだけど無銭
✏︎ #ウイバナセトリ ✏︎
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にんげんっていいな
The Gift
ロックンロールスニーカー
🗣
僕らはまた夢を見る
今という時間=幸せ
青春のすべて
初花
煙
鐘の音… pic.twitter.com/XVJDVu3SnC
爆発力
私の勝手な思い込みかもしれないが、ライブでの観客を圧倒するようなボーカルの力が炸裂するポテンシャルをそう呼んでいる。それが体感できるかどうかで、「今日はすごかったなぁ!」という興奮を抱いて帰路につけるかどうかが決まる。
それを期待してアイドルの現場にむかっているはずなのだが、なぜかサキマルさんにはその爆発力を求めていなかった。普段のサキマル節があまりにもエモーショナルで心を揺さぶるので、その体感にひたるだけで考えが及ばなかったのだと思う。
ところが、その不意を突いて、今日はサキマルさんが爆発力を見せつけた。いつも以上に複雑なビブラート、倍音構成のサキマル節が響き渡り、私の胸の内側を揺さぶってくるのはわかったが、そのような技術やテクニックではなく、歌声にのせられた魂、ダンスから放たれるオーラが今までのそれを凌駕していた。
ライブでは、アイドルのキュートさに「射抜かれる」という感覚を覚えることがあるが、これは歌声の力に「持っていかれる」というすさまじい衝撃である。本当にすごいパフォーマンスだった。
そんなステージをみるとよく
「(アーティストに)ステージの神様が降りてきた」
と表現する。憑依して神の啓示を知らしめる、ステージ芸術の原初をなぞらえているかのような、ステージが神事となる。そんな感覚を覚える。
だが、ここでもサキマルさんはさらに上手をいっていた。
神様が降りてきたのではなく、神様を降ろしてきていた。
いつもの悪びれる風もなく、ジツカワさんさんやメンバーをいじったりするガキ大将キャラのイタズラっぽい表情でステージの神様を引きずり降ろしているかのようだった。
「神がかりなパフォーマンスだけど、憑依はさせない。わたちはわたち」
と言っているかのように。
でも、神様の力には敬虔で清廉となり、聖女のように美しかった。
まさに最高の歌姫(DIVA)であった。
サキマルさんはアイドルのナンバーワンボーカリストだ。
こんなにすごいライブを平日に無銭でやるなんて、なんと気前のいい……。
'この世界すべてを
— ウイバナ【公式】毎年4月29日は 💐ウイバナの日 (@We_BANA) July 5, 2023
いま、愛してこう。
止まらない時間に、
ぐっと抗って。
永遠をずっと、
生きたがって。
君からはじまり、
君で終わる僕。
もう迷わない、
引き受けたい。'
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Re:Re:resistance
作詞 ジツカワショウ
作編 RYOJI(#POTSHOT)… https://t.co/JhySZq7CrK pic.twitter.com/hMoxpXMdkP
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渋谷の窮屈な空からライブで流した汗のように
湿り気が雨を絞り出していた