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私を忘れないで〜さよなら3話

君に伝えるこの思い、

伝わらないかもしれない、

だけど…
天使になるあたしには、
そんな事…どうでもいい
どうでもいいんだ!

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あなたの側に本当はいたいよ!

だけど…あなたは輝く星空の
下の選ばれし人間なんだから

「せい、」

そんな声が耳を打つ

「星空、せい、あっ!」

あたしは目を開ける、目を開けて
映ったのは、星たちじゃなくて

ベッドのクマからの枕だった

聞こえるお父さんの声、

「お父さん?」

お父さんはずっと単身赴任で、韓国で暮らしている

「アニョン」

(アニョンじゃないよ!)

「お父さんどうしたの?」
「開けて、」

あたしは、ベッドから降りて
ドアの鍵を開ける
すると開けるとパパは中に入ってきて

「どうしたの?」
「なぁ〜お父さん、日本に帰ってくることに決めました!」

お父さんが帰ってくる?

お父さんはまだ知らない、あたしが
病気だと言う事、いやっ、

お母さんが話してるか?!

「パパなっ、ブランド立ち上げようと思って」

そうパパの職業衣装とかメイクを芸能人に施す
スタイリストさん、

「ぶっ……ブランド?」

巷ではパパのことを知らない人はいない、
くらいの、有名スタイリスト、

韓国の
イ・ピョル氏とかの有名人に引っ張りだこの
スタイリストさん!

「てかスタイリスト辞めんの?」
「うん、これからは少しでも家族といたいと思って」

お父さんは真剣な顔して、そう言った

「お母さんから聞いたんだね、」

頷くお父さん、

「お父さん、あたし余命を待つ!、助からないんだって…あたしの病気、手術しても……また転移するかもしれないんだって、だから…」
「知ってる、でも…」

転移しまくって、手術で体ボロボロにするよりは、早く天使になりたいから、

いやっ、悪魔になるのかなぁ?

「パパは……」

あたしはお父さんの話を遮るように、
ドアを閉めた

「もぅ決めたから、」
「あのなっ、もし出来たらブランドのモデルになって欲しい、」

そうお父さんは言った、

「ブランドが出来るまで、生きてられるかなぁ?」

あたしの目から涙がこぼれてきた、
あたしだってお父さんの手伝い

したいよ……でも…もぅ
余命を待つって決めたから!
したいよ

……でも…もぅ
余命を待つって決めたから!

ベッドに落胆して座った、

テレビを見て、今日も君を見る

君が朝の情報番組に出ていて、
君がライブの告知をしている!

あと熱愛の報道も流れた、

「あぁ!……俺好きな人がいるんで、あの報道はデマですよ!」

やっぱりミオのゆう通りだった

「あたしが、勘違いしてるだけだった!」
「好きな人と言うのは?!」

そう女性の記者に言われて

「内緒です!…だけどキラキラ星なんです!」

そうかやっぱりあの歌の、中に出てくる、
好きな人なんだ!

「キラキラ星ですか!」

テレビはまだつづいてる!

「叶わぬ恋ですけど、」

叶わない恋、あたしの知ってる人ですか?
ミオとか、しぃちゃんとか

あたしの知らない人なのかなぁ?

「いたいっ……胸が痛いよ!」

流れてくる涙を止めることが出来ない

すると机の上にあるスマホがなる

「えっ!」

見てみると表示に、さっくんの文字

「あっ!もしもし」

嬉しくて嬉しくて、涙がこぼれてくる

「嬉しそうだな」

あっ!気づかれてる!

「うん!、だって…」
「なんだよ!」

嬉しいものは嬉しいんだもん!

「久々に電話もらったから、」
「オレ、好きな人がいるんだ!だから、せいちゃんの、こと誤解されるから、未読無視してた」

そうだよね……そうなんだよね?

「俺……そいつにライブの終わりに、伝えようかと思う!、」

キラキラ星さんは、幸せ物だね!

「ってことは……ミオかなぁ?、好きな人……そっか……ミオなら、さっくんを任せられる、」

ミオ…任せたよ!…

ミオにはライブのチケット送って
LINEも返してたってかとはミオなんだね!

涙がが……こぼれてくる!

「でも……好きっ…だったのに!」

募った思いがこぼれてしまう、

「ごめっ…あたし…何言ってんだろ?!」

あたしは思わず電話を切った

あと5日
頑張って、LIVE行く準備しなきゃ!

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