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【合格ライン最低限】冬MEC最下位でも医師国家試験に受かるには!?【成績・勉強スケジュール公開】

はじめまして!地方医大のじょんと申します。
この記事では「医師国家試験合格の最低ライン」をお伝えします。

以前記事にしたCBTを10日間で合格する方法(https://note.com/uruuru_saurus/n/n96a2a3a91af5)が思ったより好評でして、医師国家試験編も作成して欲しいとの声をいただき執筆しました。

前置きはさておき、まず僕の成績をお見せします。
記事を参考に勉強していただければ、全く勉強していない状態で10月から国試対策を初めても、とりあえず合格はできます。

(自己採点の時点で合格を確信した)

はじめに:記事の目的
・一切勉強していない状態から4か月間で医師国家試験に合格させる
・情報収集を最適化、無駄な努力の回避
・留年生でも浪人生でも、誰にでも再現可能で具体的な勉強方法の提示
・早期に対策を始めたい4‐5年生に最短距離を示す
・medu4をAnki化するシンプル、無料かつ超簡単な方法の説明

noteにも医師国家試験の記事が徐々に増えてきているみたいですが、そのほとんどは優秀な人が書いたものなんですよね。当たり前ですけど、noteで記事にしようって学生はそもそも成績がよかったり、勉強してないだけで事業やってるとか超有名病院マッチングしてるとかでまったく参考にならない。

別に他記事を批判する意図はないですが究極MAPだけで受かったとか、過去問3年分丸暗記しただけでいけたとかは本当に参考にしちゃダメですよ。完全に生存者バイアスかかってます。

圧倒的努力でカバーした!みたいに武勇伝語ってるブログも多いですが、普通の人は一日で500問解くとかまず不可能です。もちろん問題解くだけならできますよ、ポチポチやるだけだし。でもそれをきちんと消化して、一週間後も根拠を持って答えられるとしたらそれはもう超人の域です。我々のような一般人が真似をしてはいけません。

あ、そうそう。あと気を付けたいのが、短期間で国試受かった!みたいな人のほぼ全員が「卒業試験を直前に受けている」という点です。

順天堂大学とか特にそうですけど、卒試が国試より難しいみたいな大学もあるんですよ。そうでなくとも試験が国試3~5年分みたいなとこって結構多くて、だから卒業試験パスした時点で国試勉強が実質的にはかなり進んだ状態なんですよね。

ちなみに僕の大学は5年末に卒業試験で、しかも毎年同じ問題なので一切勉強していきませんでした。先輩の作った模範解答の正解選択肢だけ読んで見覚えのあるやつ、たしかbよなこれ、を選ぶ作業で合格しました。それでも再試かかったけど。

じゃあ6年生はなにしてたかって?
夏までは普通に部活ですよね。バレーボール部と自転車部を兼部していたのでほぼ毎日練習してました。結局西医体なかったのは悲しかった。

秋からは北アルプスで雪山登山に挑戦したり、滝修行したりしてました。

(そんなこんなで気が付けば11月になっていた)


CBTの記事もそうですが、僕の記事はとにかく再現性を意識して書いています。自慢じゃないですがそもそも医学部に受かるために4年間も浪人して、暗記が苦手すぎて解剖学で2回も留年して放校危機にまでなってます。
中学受験の偏差値は50切ってるし、初めて受けたセンター生物は19点、4浪目のセンター数学ⅡBでも49点でした。

加えてここで、医師国家試験直前模試である冬MEC(12月)の成績を公開します。いかに僕が優秀ではないか分かっていただけるでしょう。

(12月受験の冬MEC 国試最後の模試)

なんと驚きの…偏差値19……!泣
当たり前のように学年最下位…!
全国では4203位……!!泣泣泣


一応公表では例年8000人が受ける模試、とされていますが大学単位で強制的に申し込まれるところも多く、実際に受験するのは4000~4500人程度です。
真面目に受験しない人もいるでしょうから、全国でもほぼ最下位ってことですね笑


そんな僕でも医師国家試験に合格できたのは、ひとえに「戦略」があったからです。

医師国家試験では、CBTよりもはるかに「戦略」が重要になってきます。
その理由はずばり…範囲が膨大すぎるから。

(勉強はじめるとだいたいこうなる)


ここでみなさんに、医師国家試験に受かるために一番大切なことをお話しておきますね。

それは……
「これもやった方がいい」に埋もれないこと!


医師国家試験は科目にしてなんと27科目。
一般問題もあれば臨床問題もある。もちろん必修も落とせない。
画像問題も出題されるし、計算問題も解けなければならない。
そしてどれだけ高得点でも禁忌を踏めば不合格。

普通に考えて、終わるはずがありませんね。
全範囲一周終わったとして、序盤に勉強したことをどれだけ覚えているか。

国試受験指導の講師が、まるで皿回しのようだと言っていました。やってもやっても終わらない。少しでも休んだら落ちてしまう。27枚の皿を、受験までひたすら回し続けなければならない。

(2科目目くらいまでは全然いける感じするんだよなあ)

だからね、医師国家試験には絶対「戦略」が不可欠なんですよ。
落ちた同期だって、クエバン全部解いて究極MAPも受けてるんです。何年も浪人してる先輩も、毎日予備校いってるんです。

それでもダメで。どんなに頑張ってもやり方がまずいと受からないんです。

それが僕たちの受験する医師国家試験なんです。

みんな合格したいし、合格してほしい。だからよかれと思って、この講座がいいよ、このテキストがいいよ。これだけ完璧にすれば大丈夫だよって。

優しい言葉と励ましをくれます。

だけど断言します。そうして声をかけてくれる人、ネットで情報提供してくれる人たちは、みんな自分より優秀な人たちです。そのアドバイスは、本当にあなたにとって必要なものですか?

冬になり、肌寒くなってくると一気に不安が襲ってきます。これでいいのかな、あれもやった方がいいんじゃないか。そんな思いがあふれてきたころ、やがて雪が降ってくる。大学の自習室からは人が少なくなり、誰がどんな勉強してるか分からなくなって、孤独感が増してきます。

そして一番大事な最後の数か月で、
「やっぱりこれもやった方がいいんじゃないか…」に負けてしまう。

これが勉強してるのに合格できない典型的なパターンです。

そりゃあね、出来ることなら国試の動画全部みて、テキストの問題もクエバンも全部解けるようにして、究極MAP完璧に覚えて、必修は10年分やって、一般臨床は5年分完璧にしたいですよ。
そしたら受かるに決まってる。

でもそんなん無理でしょ!


だからね、合格に必要な最低限だけでいいんです。

いや違うな。

最低限だけしかやっちゃいけないんです!!!

正直、このことが伝えたい一心で今回はnoteを書きました。
でもさすがにこれだけじゃ、どうしていいか分からないですよね笑

ここからは具体的な方法論について提示していきます。どんな人でも、同じスケジュールで勉強していけば絶対に合格できます。

学年最下位からの逆転合格した僕は、卒後に国家試験対策委員会に誘われました。浪人した同期や先輩へアドバイス集を作成、時にはZOOM面談なんかもやったりしました。そこで気づいたこともたくさん盛り込んでいます。

たとえ年度が変わっても、大事なこと、根本的な戦術は変わりません。
僕はいつ何回やり直したって、合格する自信があります。ぜひ参考にしてみてください。



① 自分の能力を確認する(己を知る)

敵を知り己を知れば百戦危うからず、とは言いますが国試の場合は順番をあえて逆にしましょう。まずは自己分析。その理由は、ここまで読んで下さった皆さんなら分かっていることでしょう。

そうです。先に国試の勉強範囲を調べてしまうと「これもやった方がいい」に埋もれて最短距離が見えなくなり、自分の能力では到底こなせない勉強スケジュールを立ててしまうからですね。

医学部受験を突破した皆さんなら、必ずなにかしら優れているものがあります。勉強スタイルも確立されていることでしょう。

勉強時間はどのくらいとれそうですか?
睡眠時間は?休憩時間は?
勉強スタイルは紙派?タブレット派?
賢い友人や教科書など、分からないときに「正しくて必要十分」な情報がすぐに得られますか?
ここまでの勉強の成果は?(ゼロでもOK)
部活や委員会など、勉強以外の予定は?
OSCEは終わりましたか?
卒業試験の対策は別で必要ですか?

こうした自身の資質、状況を書き起こしておくことは非常に重要です。リストアップするだけで整理されますし、計画が立てやすくかつ精密で実現可能なものとなります。

ただここで2点だけ。
合格最短距離を突っ走りたいなら、これだけはスタイル関係なく僕の指示通りしてください。
(いまどき動画教材使わない人はいないのでそこは前提とする。どの予備校が適切かは後述)

ひとつは、
「動画教材のテキストは紙で印刷すること」
もうひとつは、
「睡眠時間を6時間以上はとること」です。

デジタル勉強もかなり普及してきて、ipadで勉強している方も多いでしょう。確かに荷物は少なくて済むし、検索性も優れています。しかしそれは、これまでコツコツ勉強してきた人だけに許された特典だと僕は思います。

国試合格にはとにかく圧倒的な暗記量が必要です。脳に情報をインプットするために、思い出すきっかけは多ければ多いほどいい。あのテキストのあのへんだ、という感覚は明らかに紙派の方が強力です。

また、紙であればテキストを確認しながらipadで演習する、テキストを2つ広げて他分野のつながりを確認するといった作業も簡単に行えます。これは特に臨床問題対策で重要で、複数科にまたがった知識や思考のつながりをもたせるために有用です。ipadでは1画面、できても2画面のしかも縮小したテキストでの勉強となりこのあたりが非常に弱い。浪人生を見ていても、これって○○でやったあれと同じ理屈ですよね、というひらめき、理解度が電子派はどうしても弱くなる。一問一答的な思考では勝てない。

なお検索性に関しては、いまはどこの教材もPDFを配布しているのでそれをパソコンなりipadにダウンロードしてAdobe内で検索すれば問題ないです。medu4の穴埋めなんかも透明な色で文章は記載されているのできちんと出てきます。

もちろんタブレット端末を使うな、と言っているワケではありません。あくまで通年テキストは紙ベースにしましょう、ということ。問題演習や調べ物なんかは、自分の好きなやり方で構いません。

次に睡眠時間ですが、これは言わずもがな。ショートスリーパーの割合は研究によりますが10万人に4人(0.004%)。日本人には多いとも言われていますが大規模な調査報告はなく、いまいち信用できない。仮に短時間睡眠で比較的動けるとしても、記憶や思考といった神経学的活動には睡眠は不可欠です。質の高い勉強をするためにも、睡眠時間は確保するべきでしょう。

当然風邪をひいて数日間休んでは元も子もないですし、試験当日にCOVID-19やインフルエンザに罹っては受験すら出来なくなります。

あと盲点として、モチベーションの維持が挙げられます。10月からの短期決戦とはいえ、受験までは4ヶ月の長い道のり。普段から睡眠時間を削って勉強していると、どこかで寝坊しちゃう日が来るんですよね。そのとき、うわっ…しまった…計画が…となるのは最悪です。

これを読んでいる皆さんにはまだ実感が湧かないかもしれませんが、特に直前期の寝坊はマジで心にキます。それを防ぎ、受験まで安定した生活リズムを保つことは非常に重要です。

学内試験のようなスタイルで乗り切るのは不可能と諦めて、最低6時間は睡眠時間をとりましょう。


② 「合格の最低ライン」を確認する(敵を知る)

まずは医師国家試験の基本的な情報について確認。

【問題数】
・必修問題:100問
・一般問題および臨床実地問題:300問

【時間割】
1日目
 A問題(各論) 165分 一般15題、臨床60題
 B問題(必修) 95分 一般25題、臨床25題
 C問題(総論) 150分 一般35題、臨床25題、長文15題
2日目
 D問題(各論) 165分 一般15題、臨床60題
 E問題(必修) 95分 一般25題、臨床25題
 F問題(総論) 150分 一般35題、臨床25題、長文15題
合計13時間40分、問題数400問

【出題内容】
各論:各疾患についての知識が問われる
総論:医療や医学に関する総合的な知識が問われる

【問題形式】
一般:「〇〇制度について正しいのはどれか」や「〇〇症状に関して誤っている選択肢はどれか」といった問題
臨床:年齢や性別、各種症状や様態など具体的な症例が示され、適切な処置方法や疾患を判断する問題

【回答形式】
A形式(五肢択一):350問程度、ほとんどこれ
X2形式(“2つ選べ”問題):30問程度
X3形式(“3つ選べ”問題):10問程度
多肢選択(6肢以上の選択肢から選ぶ問題):1-2問
計算問題:5問程度

これらのうち画像問題が約25%を占める。単純X線写真やCT、MRI、超音波検査、内視鏡検査、病理像、病変の肉眼像、医療器具や診察の様子などが出題される。ただし画像が付与された問題だからといっても、問題文だけで解答できるものも少なからず存在する。もちろん逆に文章読まなくても画像だけで一発、という場合もある。

【合格基準】以下すべての基準を満たせば合格
・必修問題の正答率が80%以上
・必修問題を除いた一般問題および臨床実地問題でおおよそ230点以上(全体の合格率が90%程度になるように調整される)
・禁忌肢問題の選択数が3問以下

【合格率】
全体:91~92%程度
卒業年度:新卒95%、既卒55%程度
(現役生は実質5%しか落ちない)
性別: 男性91%、女性93%
(ただし浪人した場合は女性の方が合格率低い)

【浪人生】
1年目では70%→2年目では45%→3年目では33%→4年目では15%未満とさがっていく。
不合格のループは2年以内に抜け出ないと、半永久的にループする場合も。

【除外問題】
パターン① 問題が不適切な場合:採点除外
パターン② 問題そのものは適切だが難度が高すぎるもの:採点除外
パターン③ 設問文の解釈次第で複数正答が出てしまう:複数正解
採点除外にはそもそも問題数に含めない場合と、全員正解にする場合がある。国家試験合格者の人数を調整する意味合いもあるのは間違いないです。

こうして列挙してみると、意外と知らなかったこともあったのではないでしょうか。ある程度イメージがついたところで、最も重要なことに関して確認していきましょう。

まずは「実際どれくらい点数とればいいの?」という点。必修問題は合格基準は80%で例年一定の絶対基準。一般・臨床問題は相対基準。ボーダーラインは明らかな上昇傾向にあり、77%は最低でも必要。

そして気になる「問題の難易度」はこちら。
 正答率70%以上の問題:80%程度
 正答率50%未満の問題:5~6%程度
つまり95%の問題は正答率が50%以上であり、ほとんどの問題は受験生の半数以上が回答できるということになります。

さらに「必修の難易度」と「一般臨床の難易度」に分けて確認しましょう。
〇必修
 正解率90%以上:70問
 正解率70~90%:20問
 正解率70%以下:10問
〇一般臨床
 正解率70%以上:250問
 正解率50~70%:30問
 正解率50%以下:20問

「不合格の理由は?」に関しても注意したいところですね。もちろん年によって違いはありますが、近年の傾向はこちら。
 必修落ち:25%
 一般臨床落ち:95%
 禁忌落ち:0%
 一般臨床のみ落ち:75%
 必修のみ落ち:4~5%
 必修落ち+一般臨床落ち:20%

必修は8割、つまり80問正解すればいいわけです。正解率90%以上の簡単な(落としてはいけない)問題をすべて正解率するだけで70問ですから、残り30問のうち10問正解すればいい。正解率70~90%の半分も正解できれば基準クリアなわけだから、これはハードル低そうですよね。実際、必修のみ落ちは不合格者のなかでもわずかであり、最短距離を走る僕たちが考慮すべきポイントではありません。禁忌落ちに関しても同じ理由で無視します。
では一般臨床はどうでしょうか。

一般臨床もボーダーが上昇傾向にありますので8割正解を目指しましょう。したがって300問中の240問。ということは…正解率70%以上の問題さえ解ければ医師国家試験は合格できることが分かります。

つらつら確認してきましたが、大事なことは一つだけ。僕たちの目標は、一般臨床の正解率70%以上の問題を落とさないこと!それだけに集中して臨みましょう。難問講座やら必修講座やら禁忌講座やら、そんなことをやっている時間はありません。一般臨床がきちんと解ける力がついてくれば自然と合格はついてきます。

では最後に、科目別の問題数を見ていきましょう。

出題数のダントツ1位は公衆衛生でこの傾向は変わらず。循環器、呼吸器、小児科、消化器(消化管・肝胆膵)、代謝・内分泌、血液、感染症、神経、医学総論、産科あたりも例年多く出題されています。
科目別の難易度も気になるところですが、平均正答率が低い分野は毎年変わるためそこを深堀りする意義はありません。

しかしこうして見てみると、わりとバランスの取れた出題なんですよね。公衆衛生なんか特に強調されがちで対策しろ!なんて言われますけど、それでメジャーがおろそかになったら意味がない。法律というか用語の問題が多く比較的短期間で仕上げることができるので、正解率の高い問題を確実に得点するという目標はむしろ達成しやすい。

産婦人科なんかはほかの科目と毛色が違うので、メジャー科と同様の熱量でやるべきです。逆に小児科なんかは案外メジャー科の知識があればすんなり理解できたりする。マイナー科は問題による難易度の差が激しいため、特に深追いしないことが大事。

で、結局どうしたらいいの?っていうと、答えは簡単。動画教材に合わせてやればいいんです。王道。王道にして最強であり、合格までの最短距離がここに詰まっています。

合格してから気づいたんですけど、結局ベース教材、通年授業の割合がそのまま必要な知識量や演習量になってるんですよね。

medu4の穂積先生も指摘されている通り、年間教材だけで十分受かるんですよ。MECだって同じ。MM(Q-Assist)でもTECOMでも、必要なものはすべてそこに詰まっている。「正解率70%以上の問題」を目標にするならなおさらです。

自分より賢い人が医師国家試験だけを何年も何年も研究し続けているのに、なんでそれに素直に従わないのでしょうか。冷静になればわかる。

でも不安になって、時間もないのに追加で講習をとる。慌てて模試を受けてみる。この講座さえ受ければ、このテキストさえあれば自分に足りないピースが埋まるような気がして。

冗談抜きで、1月の土壇場で違う予備校教材使うとか愚の骨頂ですよ。

これまでやってきた自分の努力を否定して、なんで最後の最後に違うアプローチでやるんですか。

皆さんはそんな馬鹿げたことしないでください。
何度も言ってますが、最短距離以外は、やらない。


③ 具体的な勉強計画を立て、実行する

③-1 予備校えらび

さあ、10月になりました。重い腰を上げ、勉強を始めるか!となって最初に問題になるのは「どこの予備校教材がいいか?」ですよね。僕も散々迷ったのでその気持ちは痛いほどよくわかります。
結論から言うと、

最短で国試に合格するなら「medu4」一択です。

medu4はなんと言っても動画・テキストの無駄が一切ない。大手予備校のなかで圧倒的な差をもってボリュームは最小限に抑えられています。

それを可能にしているのが、講師がたった一人ということ。すべての講座を穂積先生が担当していることで教科間の無駄を徹底的にそぎ落とし、かつシナプスが繋がるかのような理解の連携を可能にしています。

穂積先生は医師国家試験をあくまで資格試験として捉えられていて、HPでも「理想論以前に進学試験は突破してナンボ」とコメントしています。正直なところ現場の雰囲気や研修医になってからの臨床知識に関する話はほぼありません。しかしそれでいい。受かりさえすれば現場なんて今後いくらでも経験できるのですから。

加えて過去問演習も非常に完成度が高い。穂積先生が問題を解きながら解説するので、どこに注目してどう解くかを追体験できます。本番は先生が乗り移ったような感覚になり、よう分からんけどここに注目すればこれやろうな、といった選択ができました。bの選択肢が不正解の理由は分からないけど○○だから多分cじゃね、という感じで正解できた問題が滅茶苦茶いっぱいありましたね。

この「正解だけ光って見える」感覚が国試には非常に重要だし、必須条件といってもいい。medu4は正解にたどり着くための知識だけが詰まっていて、最短で仕上げるのに最も適した教材であることは間違いありません。

さらにmedu4を最強にしているのが「究極MAP」の存在。誰がなんと言おうと、医師国家試験で最も重要なのは過去問です。予備校は過去問を解けるようにテキストを作成しているし、受験生は過去問中心に演習するし、厚生労働省はそれを知っていて問題を作成しています。

この過去問を解くためだけに必要な最低限の知識をまとめたのが究極MAP。注目すべきは、1月の追い込みをたった24枚のプリントに集約できること。
ただでさえ直前期は不安で色々なテキストに手を出してしまいがち。この時期にやるべきことを明確化してくれるこの教材は精神面でも大きな支えになってくれます。

いまや国試受験生の半数以上が利用している究極MAPですが、普段からmedu4を使っていない場合はかなりハードルが上がります。当然ですがテキストは通年授業の知識を前提にしているし、ただでさえ講師に対する慣れが必要なのに早口で解説されたって追いつくのは至難の業。

僕たちは初めからmedu4を使って、穂積先生の示した最短ルート(通年授業→究極MAP)に乗っかりさえすれば大丈夫です。

逆にいえば、浪人生の4月や低学年などでまだまだ時間がある場合は他の予備校を選んでもいいでしょう。MECにしろQ-assistにしろ懇切丁寧な解説で、安定感は抜群です。medu4は最低限の武器で戦う感じがあるので、色んな知識を組み合わせて問題を解く必要があります、ちょっと数学っぽい感じなんですよね。ほかの予備校は生物とか化学みたいな方法で解く。ニュアンスの話になって恐縮なんですが、どうしたって相性はあります。あくまで時間がない場合はmedu4一択ということです。


さて、ここからはいよいよ、超具体的で誰にでも実践可能な方法論についてお話ししていきます。この内容は国試対策の費用をいただいて完成させたものなので、申し訳ないのですが有料にさせていただきます。

特にmedu4の口頭試問を無料かつ、余計なソフトなんかをダウンロードせず誰にでも簡単にAnki化できるやり方はどこを探しても載っていません。

medu4アプリで口頭試問できるしいいじゃないか、という意見もあるでしょう。しかし、あくまで個人的な感想ですが、medu4アプリじゃ僕は絶対合格していないと思います。Ankiはそれくらい強力なアプリだし、勉強の核になるアイテムです。欧米の医学生やUSMLE受ける学生がこぞって使っているのも当然だと感じます。medu4をAnki化できるだけで料金分の価値はあるし、それを販売しているnoteやwebサービスもあります。

Ankiの詳しい説明は後述


最後に、ここまで読んでくださったあなたには結論だけお伝えします。僕からのプレゼントと思って聞いてください。

10月から勉強を始めて12月までに動画+テキストの問題演習。この期間は動画の長さに応じて勉強期間を割り当てていきます。つまり動画の長さが10時間の科目は10単位、5時間の科目は半分の5単位として勉強すればいい。1月からは過去問演習と直前講座(究極MAP/ファイナルチェックなど)をこなして、あとは本番。至極単純です。

もう少し詳しく知りたい、という方は是非続きを読んでみてください。記事通りにやれば絶対に合格できる戦略が詰まっています。


③-2 準備とスケジュール作成

まずは1日目、先述の通り自己分析・国試分析です。
あまり時間をかけすぎても仕方ないところなので半日で終わらせましょう。

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