最後は必ず引き算で
『名もなき魚』のレコーディングを振り返ってみます。
以前はホニャラ英語ボーカルでデモ録音してから歌詞をつける、というやり方をしていたのだけれど、最近はメロディと歌詞を同時に書いてしまうことが多い。
制作の中では作詞が圧倒的に面倒くさいので、先にやってしまった方が、演奏やらアレンジに集中できる・・・ような気がする。
デモトラック01は、「こんな曲できたけど、どうかな?」といった音源にロール氏がコーラスをつけたもの。
当初はボーカルにモジュレーションをかけたり、もっと極端にエフェクティブでサイケデリックな完成イメージがあったように思います。
同じステップでアップル氏が、エレキギターを録音し、送り返してきたものがトラック02。
大まかなイメージを共有したらば、後はどんどん、音を各々で加えていきます。
その過程でApple DrummerはNI・Abbey Road Drummerに差し替えて、ベースも弾きなおしました。
Logic ProのDrummerは勝手に気の利いたフィルも入れてくれるし、物凄く優秀なんだけど、ちょっと器用すぎて、なんというか、結局、打ち込んだ方が、良い結果が得られることが多いように思う。
ちなみに、ドラムは「全く叩けない自分が半年くらい必死で練習して叩いてみたけど、せいぜいこのレベルです」といった演奏をイメージして打ち込むようにしています。背伸びは禁物。
さて、そこからはシンセ、ギター、コーラス、SE、とにかく、アイデアを出し合って、気が済むまで音を重ねまくります。
そして、最も肝心なのは・・・最後は必ず「引き算」で終えること。
ボコーダーみたいに変化がわかりやすく、使っていると楽しくなって、ついつい、やりすぎてしま音源やエフェクターは、要注意。まずは引き算の対象ですね。
そんなこんなで完成した『名もなき魚』良いさじ加減のサイケデリックロックに仕上がりました。
ロール氏による、タイトルのイメージ画とともにお楽しみ下さい。
▼AppleMusic
https://music.apple.com/jp/artist/the-gekko-japonicus/537217780
▼Spotify
https://open.spotify.com/artist/225v6qoN4WH9didNpXMNur?si=a6b3qcX3TJWgpD5NTZEgL
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