彼氏といる私
私は自分のことがあまり好きじゃない。でも彼氏といるときの自分のことは好きかもしれない。
彼の隣にいる私は実に素直で純粋でやさしさの塊みたいなものになる。大袈裟に言うと、ビー玉が水晶になるくらい違う気がする。
その水晶としての姿に「本当の自分」を感じるのだ。
そして、自分の目で見たことなんかないけれど、彼の隣で笑っている私はきっとすごく幸せな顔をしているんだと思う。かわいいと思う、いつもよりは。
家族の方が何倍も同じ時間を過ごしているのに、彼の前ではいちばん素直でいられる。ストレートに思っていることも言えるし、泣きたいときは勝手に涙が溢れてくる。
そんな自分が好きだからか、彼氏の前で自然と無理をしてしまうことがある。それは、やさしさの塊みたいなものになることに原因がある。
彼のすることは大抵許せてしまうし、彼のためになら何だってやってしまうのだ。
体力がないくせに、家に遊びに行ったときは夜更かしが好きな彼に合わせて起きていたり、家が遠いのにわざわざ行って家事をやったりしてしまう。
敵が現れて変身したプリキュアみたいに、なんだかその時間だけはパワーが出てしまう。
この間なんて、彼の家まで片道2時間かかるのに、彼がお昼から先輩の結婚式に出席するから、早起きして彼の髪の毛をセットしに行った。そしてそれが終わったらすぐ帰った。
バカみたいだと思う。でも、なにより彼といる時間が幸せだから、本当の自分だからその時間は許せてしまうのだ。
もちろん、先ほども述べたように体力がないので後でぐったりすることがしばしばある。それは自分で調整しなければならない。
とりあえず、ありえない終わり方をするならば、、両想いもむずかしいかも。