ロールプレイのかんがえかたについて
みなさんごきげんうるわしゅう、人呼んでデス蝶々、クエノ内ではinuihimekoマスターという名で知られるクエストノーツ界最強のマスターです。
はじめに
クエストノーツの大きな魅力のひとつ、それはリアルタイムで行えるロールプレイだとおもいます。
今、この世は大パブリックボード時代。色々なパブリックボードが出現し、不特定多数の人間と絡むことも増えたのではないでしょうか。
なので、ロールプレイの時に私が気をつけている事を書こうと思います。
ただ、あくまで私が気をつけていることであって、ロールプレイにおける正解というのはおそらくこの世に存在しないです。
しかし「それが実際に間違いなく正しい事」とは限らなくても「自分が正しいと思うことを決めておくこと」は結構大事です。
日本人は宗教という考え方を否定しがちですが、自分の中に†神†を持つことができれば、それは揺るぎない自信になります。
それは世間一般で広く知られている宗教である必要は必ずしもなく、あくまで自分の中での正しい事は決めておく。というのが大事です。それを私は†神†と呼んでいます。
自分が間違っているかもしれないと益体のない悩みを抱いた時に、†神†を自分の中に持つことでそれを拠り所とすることができます。
この世に正しいことはなく、けれども、それぞれが心の中に持つ†神†だけは絶対に正しいからです。
なので、これから話すことは私の†神†の話であり、私の宗教の話です。
もしあなたの†神†と矛盾した時は、あなたの†神†を信じて下さい。
でも、私の†神†を少しでも信じたくなったのなら、私の†神†の欠片をあなたの心の中にも置いてあげてほしいです。
いい感じにうさんくさくなったところで、本編に入ります。はいはいそういうかんじねと耳を馬にして聞いてください。
ちなみにここにかいてあることを実践できているあなた。
私はあなたのロールプレイを「うまい」と思ってみています。存分に誇って下さい。うまなだけに。
うまい!!!
『格』という考え方
『格』というものがあります。
《名・造》
地位。身分。程度。
(例文)「格が違う」
*Google辞書より
と、Googleで紹介されているこれです。
実例を出して紹介していきましょう。
「微温いな………。」
●●は相手の攻撃を涼しい顔で躱し、相手に一撃、吹き飛び消し炭になった。
こういう動きが、所謂格の高い行動です。こんな極端な事をすることは多分クエストノーツではめったにないですが、涼しい顔で躱して一撃入れてふん、雑魚めみたいな動きをする機会くらいはあるとおもいます。かっこいいですね。間違いなく『格』の高いキャラクターです。
さて、この『格』の高い行動ですが、ロールプレイという場には必ず相手がいます。そのため攻撃を微温いな……と躱されあっけなく消し炭になったキャラクターが存在することになります。こちらのキャラクターは相当に『格』が下がった状態となります。これが『格』です。
ロールプレイではこのように、やり取りによって双方の『格』が上下します。自分の行動によって、相手の『格』が上がったり下がったりするということです。
わかりやすく戦闘ロールを例に出しましたが、これはあらゆるやり取りによって起こります。
たとえば「相手の意見をそれは違うよと悟し、自分の意見を通す。」
これも『格』が上がる行動かなとおもっています。
格の高いキャラクターは皆大好きですね。私も好きです。いわゆる強キャラというやつです。
しててて、ここからは私の宗教観ですが、上げた『格』は、他人の『格』を上げてあげる為にあると思っています。
めちゃくちゃ強いキャラクターが負ければ、その相手はさらに強いということになります。常にかっこいいキャラクターが誰かに惚れてぼろぼろのぐずぐずになれば、その惚れられたキャラクターの『格』が自然と上がると思います。調子に乗ったあたりで「バカなァーー!!この私がァーーー!!!」と負ければ、相手の『格』はうなぎのぼりでしょう。一撃で倒したと思った相手がむくと起き上がってきて「なん……だと……」と言うのも、誰にも心を開かない心を閉ざした人間が誰かに心を開く、あなたには敵いませんね……みたいなのも、『格』を上げる行動になると思います。
自分のキャラの『格』を上げてもらえる動きをしてもらえたらまぁだいたいの人はきっと嬉しいとわたしはおもっています。
なので私は、自分の『格』を上げたら、必ずその『格』を使って他人の『格』を上げることを意識して動くようにしています。
そもそも相手の『格』を下げないようにする。という事自体も大事だと思います。このロールは相手の『格』が下がるなぁというロールは慎重にする。というのも、大事にしている事のひとつです。下げたときは必ずその後になんらかのフォローを入れるようにもしています。なるべく早く。
自分の格を上げるのではなく、他人の格を上げる。だいじです。
そのためには時には自分のキャラの『格』を下げることも必要だと思っています
必要な所で自分の格を下げ、相手をいい感じに見せるロールを選択出来る人は、ロールプレイがうまいと言われやすいです。
わたしもそうおもいます。ロールプレイがうまいと言われたい人はやってみてください。大体うまいって言ってもらえます。私は言います。
『格』と組織
この『格』というのは、組織(団体)にも存在します。
たとえば『治安の悪い街の自警団』は格が低く見えるでしょう。
個人単位のロールよりも、この組織に対する『格』下げ行為は、よほど慎重にならないとまずいことになることが多いです。
よくある状況なのでそのまま例として出しますが、
悪役をやっているとき、相手に捕まらずに確定で逃げる。
このあたりは便利だからやりがちですが、『毎回逃げられている自治組織』というのは、どんどん『格』が下がっていきます。
逆に毎回捕まってしまうのも、自分の組織の『格』が下がることになるのでやりすぎは禁物かなと思っています。
特に悪役をやるなら、相手に花を持たせてあげるのも大事。
『組織』という団体は、団体であるという時点で個人よりおよそ『格』が高いので、あまり容易に『格』を下げるような動きをキャラクターにさせないほうがよいと思っています。
『関係値』という考え方
こちらは『格』とは違った概念です。
さて、あなたの目の前でピンチになっているキャラがいます。
このキャラを助けに入るべきなのかどうか考えているとします。
そこで考えるのが『関係値』という考え方です。
例えば、因縁の二人が戦っている場合。
初対面なら割って入らないほうがいいです。
でもピンチになっているキャラクターが、あなたの大切な人の場合。
まぁ、およそ割って入ったほうがいいです。
戦っている相手がモブ(NPCやモンスター類)なら、
まぁ全然気にせず割って入ってもいいでしょう。
わかりやすい例でいうと、これが『関係値』だと思っています。
この『関係値』という概念を感じ始めると、思うことがあります。
「私部外者だからどこにも割って入れないんですけど……」というものです。
どこにも関われないのに、どうやって『部外者』から『関係者』になるのか。
それは『日常と雑談を大事にすること』です。
因縁の二人が戦っている場面は、所謂イベントシーンです。一定以上に関係値が無いのに踏み込むと『なんか知らん人が来たんだけど……。』みたいな空気になってしまうことも多いです。
ですが、日常的なシーン、特に何もなくその人が歩いている時。あるいは、1人で何処かにいる時。このあたりはイベントシーンではなく、こんにちはと挨拶をすることも、話を聞くことも可能です。
こういうささやかーな日常の積み重ねによって、そのキャラクターの関係者になり、イベントシーンに立ち会うことも可能になれます。
『雑談』の仕方
そうは言っても、『雑談』は案外難しいです、関わり方がわかりやすい『イベントシーン』と違って、何も無い時に人と関わろうと思うとわかりにくいと感じる人も多いかもしれません。
難しい……という人は、雑談をするときはとにかく相手の話を聞くことを目標にするといいです。
自分の話をするよりも、相手の話を聞き相槌を打つ。
誰かに好きになってもらおうと思うと、とにかく自分の事を知ってもらおうとしがちです。自分のことを知ってもらえば、それを魅力的に感じた人が好きになってくれるという考え方です。
ですが、それよりも確実な方法があります。
およその人が好きになるのは魅力的な人ではなく、自分のことが好きな人です。そして、好きになってもらえれば、自分の話を興味のある話として聞いてもらえます。
相手の話を聞いて、相手の事を好きになってあげる、そうすれば自然と仲良くなれます。コミュニュケーションにおける大原則(要出典)とされます。
自分の話をするのは、相手が「そういえばあなたは?」と聞き返してくれた時くらいで十分です。
心理学的には、自分が話した時間が7、相手が話した時間が3くらいの時に、同じくらい喋ったと感じるそうです。それくらい、思った以上に相手が沢山喋っている状況じゃないと「話を聞いてもらった」と感じにくいということです。
して、その『聞く』具体的内容を考える時にも『関係値』という考え方は役に立ちます。
自分が街で過ごしていて、見知らぬ人に突然話しかけられたとします。
突然話しかけられ、突然めちゃくちゃディープな話を聞いてくるとします。連絡先とか、家族構成とか……怖いです。突然何聞いてきてるのこの人となります。これが関係値0の状態です。
実は、最初話しかけたときはあんまり突っ込みすぎず、挨拶するだけでも十分です。
それを何度も繰り返して「顔見知り」に『関係値』を上げることで「最近よく見かけるね、このあたりで何かしているの?」というカードを切ることができるようになります。これは自然さと相手に介入するにあたって最強のカードです。めっちゃつよいです。
挨拶するだけはちょっと……と感じる人は、無難な話をふりましょう。
クエストノーツという場は、冒険者として色々な人が集まっているという設定が共通で存在します。
そのため「あなたはどこから来たの?」とか「なぜ冒険者に?」あたりが無難な質問になります。故郷の話を聞く中で他の話が出てきたらそこからさらに広げていけば初対面の話題にはおよそ困りません。
相手が何かを食べているなら、それおいしい?とかでもいいのかもしれませんが、そのあたりは状況次第だなと思っています。
そうやって『関係値』を上げることで、助けに入った時に「いつも話している顔見知り」とか、イベントシーンにおける「立ち位置」を獲得できます。それだけ沢山言葉を交わしていれば、そもそも助けに入る時に自分自身の愛着も乗り、必死になれます。
PLとPCは別といっても、やっぱり自分の感情も乗るかどうかというのは大事ですからね。なんかこう、精神の勢い的に。
『話』の聞き方
人の話を聞くというのは、すごく難しいです。
そのため、誰でも聞き上手になれる秘策をいくつか特別に伝授します。
①相槌を打つ
相手の話を黙って聞くのではなく、時折「それで?」とか「それは辛いね」とか相槌をうちましょう。話を聞いている感がぐっと増します。
②会話の返事として自分の話をしない
実は故郷の村が焼けたんだ……という話をされた時に、実は俺も故郷の村が燃えて……と、自分の話をかぶせにいくのはやめましょう。
「故郷の村が焼けたんだ………」に対して返事をするなら、「それなら苦労しただろう」とか、相手の話を促すような返事がオススメです。
③会話内容を事前に決めて会話にのぞまない
「自分がこの話がしたいからこの話を振ろう!」みたいに会話にのぞみ、隙あらば自分の話したい話をするのをやめましょう。
以上3つが人の話を上手に聞くコツです。
『関係値』とロールプレイの話
関係値を十二分に上げたと感じたら、そこから話を動かすように動くのがおすすめです。『関係値』はイベントに参加する権利でもありますが、イベントを起こす権利でもあります。
いつまでも日常回を続けてもいいですが、時には刺激もあったほうがおそらく面白く、交流相手の『格』を上げることもできるでしょう。
さて、ここで気をつけないといけないのが、相手の『格』を人質にとらないことだとおもいます。仮にあなたがピンチになったとして、知り合いである相手が助けることができなければ相手の『格』が下がってしまいます。
人の『格』を人質にとることで、強制的に相手を巻き込むようなイベントを起こすのではなく、相手の魅力をより引き出せるようなイベントを起こすようにするのが大事だなーと私は思っています。
具体的なピンチではなくても、たとえば一緒に何か『関係値』が動くようなクエストに行く、とかでもいいのかもしれませんね。
『格』と『関係値』とクエスト作り
せっかくクエストノーツのアドカレなので、ここからはクエスト作りの話をしようとおもいます。じぶんがたりです。
私がクエストを作る時にも、『格』と『関係値』は大事にしています。
まず、クエスト参加者の格をあげる。
優しいキャラクターが優しく振る舞えるように、悪いキャラクターが悪く振る舞えるように、強いキャラクターが強くあれるように、かっこいいキャラがかっこよく、可愛いキャラを可愛くできるように。
……とにかくキャラクターがそのキャラクターらしく魅力的に動けるように作るのが目標です。
そして、クエスト参加者の関係値を変化させること。
二人以上で参加した時に、二人がクエストを終えた時にクエストを始める前よりも「知り合い」になっていたらいいなと思って作っています。
見たことのない一面が見れたりとか、知らなかった事が知れたりとか、
話しかけたことのない人と会話できるように、だったりとか、
いつもはしないような話ができたりとか、他人の価値観を知れたりとか。
……そんなかんじのいろいろです。
クエストのログを読んで、自分のクエスト内容で会話が膨らんでいるなと思ったらガッツポーズをしています。
人と人がより仲良くなれるクエストが作れていたらいいなーと私はねがっています。なにをやっていてもだいたいそうですが。
おわりに
さて、ここまでロールプレイの考え方やクエストを作る上での考え方を長々と6000文字近く書き綴ってきました。これが私の教典であり†神†、ロールプレイをするときに「私が正しいと決めている言動/行動のマニュアル」でもあります。
そんな私は、超ド真面目に「友達の作り方」という本を読んでいる際に人にこのように言われた事があります。
コミュ力つよつよ陽の人間「人間関係はマニュアルじゃないですよwwww」
私「はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ド正論に目を逸らす)」
机上の強さというのは、必ずしも本当の意味での強さには繋がらないものです。
おわり
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