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作業中の横顔は、誰でもかっこいい。
先日、いや先月からですね。
仕事で新しいことを始めました。ほんとうならとっくにやっていなければいけないことだったんですが、研修の時点で忘れられていたのです。
「社員が先になるから、いつになるかわからないけど」とは言われていたので、始まってくれただけよかったです。
ここだけの話です。
実はその研修が始まったの、2020年の8月末なのです。ぜんぜん「ここだけの話」になっていませんが、いいのです。気にしないで読み進めてください。
その新しいこと、専門的な知識が必要なんです。私は文系寄りの人で、単語だけ聞いたことある状態の「ぜんぜん知識がない状態」で始めたわけです。
顕微鏡にスライドガラス、ガスバーナー。
ちょっと懐かしくて、おっかない。マジモンの実験室でした。同定するものがすでにおっかないから。
先日、その新しいことの2回目をやったのです。しかしやり方がいまいちわからかった私は社員に助けを求めましたが、やはり忙しくしていたので違う方に教えていただきました。
今回、あの機械を使うなんて知らなかったから、まずそこから教えてもらうようでした。
「えーと、これをこうして。なんか画面が変だけど、きっとおそらくこんなことが表示されていて……」
機械の操作を教えてくれた社員は私と同い年なのです。この違いはなんでしょう。私はおサボり組でした(ではなく、大学進学しなかったからこうなっている)。
翌日、機械にかけた試料が99%の確率で「これ」を示していると結果が教えてくれていました。こうやってやるのか。ふむふむなるほど。次に使う時には忘れているんでしょう。
前回と同じような作業で進めていくんですが、やり二回目とはいえやっぱり不安がいっぱいです。見本でやるから見ててと言われて、近くで見ていました。集中しなきゃいけない場面なので黙っていました。
横顔が真剣そのものでした。そりゃそうです。これも一種の試験なのですから。
見本を見てから私もやってみました。前回と要領は同じかな? と思って滴下。私は教えてもらう立場ですから、間違ってもあーだこーだは言えません。
「途中まではサルモネラと一緒です。書き方もほぼ一緒」
自分で採った検体をプレパラートにして顕微鏡で見たの、何年ぶりでしょうか。塗抹の量があまりにも多くて群れすぎていました。
「端っこだとよく見えるんじゃないかな。少しでいいんだよ、ほんのちょっとで」
その、ほんのちょっとの加減が難しかった。たしか前回も同じことを言われたような気がします。
その日じゅうに結果を書いて提出できました。懇切丁寧に教えてくれた方、ありがとうございました。
−−−
久しぶりにプレパラート(この業界もこうやって呼ぶんですかね)を作ったので、もう作り方を忘れていました。
ムラサキツユクサの気孔の確認の時に……は教科書で見ただけかもしれません。
スライドガラスの上に試料を置いて、カバーガラスの下から水を入れる。
火炎固定した試料に色素を流して乾燥させ、イマージョンオイルを少量置く。
カバーガラスの代わりにイマージョンオイル? って考えればいいでしょうか。
ふむふむ。高屈折率のやつらしいですね。だからちゃんと見えるんですけど。
ちなみにグラム染色です。
専門的なところに行かない限り触れることはない……と思ったのですけども。
楽しかったことだけは間違いないです。
あとね、やっぱり作業中の横顔めっちゃかっこよかったです。
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