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クロスシー、買いました

”クロスシー、買いました”
というキーワードでグーグル検索するのに、一時期はまっていました。
クロスシーというのは、シチズンの、女性向け腕時計ブランドです。

もともとは、今まで買っていた腕時計と比べて明らかに値段が高いので、一つくらいあってもいいけど、こんなに高い時計を買うのはどうなんだろう……、と思いながら、世の人はどういうときにこういった比較的高い時計を買っているのかが気になっていました。
友人でも、海外のブランドものの数十万の時計を買っていた人がいました。
きちんと正社員で働いている人だったら、昇進したときに自分へのご褒美とか、勤続何周年など節目とか、なんとなく上の立場になってくるとちょっと後輩よりいいものを持ちたいなどのきっかけがあるのでしょう。結婚している人なら、結婚記念とか、結婚記念日とかいろいろあるのでしょうけれど、考えてみたら今まで特にそういう節目もなく、高い時計に手を出すきっかけがなかったのです。(音楽に夢中になっているときには、当然ながら、高い時計よりも高い楽器がほしかったし、定期的に移動費や交際費がかかるので、持ち物にお金をかけることにまで気持ちがいかなかったこともあります)。
数年前に、とある文学新人賞の授賞式に招待していただいたときに、これを機にちょっといい時計を買おう! と思い、ネットでなにがいいか調べ始めたのが、クロスシーを買ったきっかけでした。

クロスシーのホームページにも、一時期いろいろな職業で活躍されている人に(料理人とか、陶芸家の方とか、ほかにもいろいろいらっしゃったような)、持っているクロスシー時計について話してもらう、という特集があった気がしましたが、いつの間にかなくなってしまっているようです。(またやってほしいなあ……)。 
きっとそれがきっかけとなって、もっと、いろいろな人が、クロスシーの時計をどういうときに買って、どういう風に使っているのか、もっと見たいと思うようになったのだと思います。
手元の写真を載せている方のブログだったら、コーディネートを見るのも楽しいし、また、買ってどう気分が上がったかなども知りたくて、”クロスシー買いました”検索をたまにするようになったのでした(でもあまり出てこない)。

高いなあとは思いつつ、腕時計を買うのは十年ぶりくらいだし、以前買ったものは勤め始めたころに買った一万円程度のものでした。
コロナが流行りだしてからしばらく出かけなくなって、電池もなくなり、そのまま一年くらい、特に時計のない生活を送っていました。
でもやっぱり、まったく時計をつけない生活というのも、味気ないものです。どうも時間にルーズになってしまうような気もします。
ちょっと前まで、私の住む市にはクロスシーを販売しているお店がなかったので、隣の市のビックカメラへ行ってみました。
サイトを見ているとときにもあれやこれやと迷っていましたが、実物を見てまた迷います。
せっかくなのでサクラピンクというクロスシー特有の色の時計がいいよなあと思い、いろいろ見せてもらいつつ、値段とデザインとを見て、決めたのがこちらでした。


サクラピンク、照明などによっても違いますが、ピンクというより、ブロンズがかっているような気がします。文字盤にピンクの色が少しでも入ると引き立つけれど、文字盤が白だと、あまりピンクな感じはないかもしれません(私の印象です)。
ネットで調べていたときは、これの色違いタイプの、ベルトがサクラピンクとシルバーのツートンタイプのものがいいなと思っていました。
実際合わせてみると、私の肌は黒っぽいので、ツートンの色があまり引き立たない気がして、サクラピンクのみのほうが合うように思われたのでした。文字盤のピンク色も、色違いのほうはもっと淡い色で、色白の人だったらいいと思うのですが、私の手にはこちらのほうがしっくりくるようでした。

それから数週間後、私の悪い癖というか、一般的に女性のあるあるか、ちょっとデザインが違うものも欲しくなってきました。
もう少し色が違うとこっちの服にも合わせやすいんだけど…今度はシルバーがいいなとか、だったら白蝶貝とダイアのにしてしまおうかとか、そうして、サイトをじっくり見た結果、湧き出る泉をイメージしたという、こちらの時計を候補としました。
色違いの、サクラピンクのもありましたが、シルバーが良いということで選んだものだし、泉といえば水色、そうして季節は夏を手前にした6月(誕生日も近かったので、誕生日プレゼント、ということで!)なので、夏らしさを優先。けっこう、オーロラ色の濃い白蝶貝を使用しているようです。

クロスシーを買ってから、さきほど書いたような、”クロスシー買いました”投稿をしているのを見るのが、さらに楽しくなりました。
若い頃と違って、なんでこの時計が好きで何で買ったかなど、友達と事細かに話し合ったりすることもないので、なんだか勝手にお話ししているつもりでいるのかもしれません。

書き始めると、買う前にこんなことも考えてたし、あんなことも考えていたなと、時計をひとつ買うにいろいろ考えるんだなということが思い出されて、なかなか楽しかったです。

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