マホウトコロの二次創作にありがちな事
こんにちは浮島龍美です!
前回、私が描いた漫画作品「マホウトコロの惨劇1923」について解説しました!
今回はそれに関連して「マホウトコロの二次創作にありがちな」事についてX(Twitter)で書いた事を元にしながら解説します!
マグル差別が無い
まず、pixivやX(Twitter)などのマホウトコロの二次創作でよく見かけるのが「マグル差別が無い」という設定です。
主にpixivではこの設定が強く、マホウトコロに関する記述が89作品あったのに対し、純血主義やマグル差別がある設定があったのは私が書いた作品を合わせてわずか6作品、対して差別が無いと書いた作品がなんと19作品もありまいした。少し変わった設定としてスクイブや能力に対する差別がある設定があるユーザーさんがいましたが、その方でもマグル差別が無いという設定でした。
一方、二次創作専用のハーメルンははっきりと書かれていませんが、マグル差別が無い可能性があります。
pixivだけではなく、X(Twitter)でもマグル差別は無いと言う人が多かったです。
ちなみに中にはこんな設定の方もいました
こちらの設定の方はマグル差別は無いが、スクイブに対する差別があるという設定でした。
ちなみに、この吉川さん以外のツイートをよくよく調べたら、ネトウヨ率が高かったです・・・・・
マグルの会社や店が魔法界で受け入れられている
こちらもマグル差別が無い事に関連する事ですが、マグルの企業や店が魔法界に存在するという設定が多いです。
それだけではなく、中にはマホウトコロにもマグルの技術が受け入れられているという設定がありました。
ハリーポッター本編が90年代の作品なので、WiFiの事までわかりませんが、マホウトコロにWiFiが飛んでいたら、普通にホグワーツも飛んでいると思いますけどね・・・・でも、続編の「呪いの子」では2020年代に入ってもWiFiが飛んでなさそうなので、ホグワーツやマホウトコロにもWiFiが無いと思っています。
またこれに関してはX(Twitter)だけではなく、pixivにもそのような事がかかれていました。あるpixivユーザーが書いた二次創作品にはこのような記述がかかれています。
こちらの記述もマグル差別が無い前提で書かれています。また、同じユーザーが書いた設定集によると、日本の魔法界には「渋谷109」ならぬ「如月109」のようなお店があると書かれております。
また、別のユーザーの設定集でも魔法界のお店や小道具が出ましたが、マグルとの繋がりを思わせる記述がありました。
また新聞社に関しても実際の新聞社をモデルにしているのではないか?と考えられる記述がありました。
新聞社に関してはこのユーザーさんは読売新聞が好きなのかな?と思いました。ちなみにこの方の設定では「マグル」を「希人」と言い、基本的に魔法使いと仲が良いそうです。
こういう設定も前述する「マグル差別が無い」事を前提にして行っている設定だそうです。と言っても本編ではマグルを差別していながら蒸気機関者を使用していたので、実際は本編のような設定が近いと思っています。
きさらぎ駅が登場する
pixivの設定でよく出るのが悪名高い旧2ちゃんねるの「洒落怖」発祥の都市伝説「きさらぎ駅」です。pixivにあったマホウトコロの小説89作品中、「きさらぎ駅」の記述があったのは3作品と多くは無いですが、古い項目なればなるほどそういった項目が増えます。pixivのマホウトコロは消去されたりなど、変動が激しい項目ですので、私が高校時代に見たものだともっとありました。
また、きさらぎ駅が洒落怖で登場し始めたのは2004年頃なのでそれをリアルタイムで見ていた方もいると思うので、書いているユーザーの年齢がなんとなくわかります。pixivの設定ではマホウトコロに繋がる駅という設定が多いです。
洒落怖繋がりだと「コトリバコ」の記述を書いている人もおり、本編の「分霊箱」に似ているせいなのかきさらぎ駅よりも記述が多かったです。
私は電車や駅に馴染みが無い地域の出身なのできさらぎ駅に関しては敢えて書かない事にしています。ちなみにコトリバコはリブート版じゃないマホウトコロの二次創作で書いています。
安倍晴明は必ずと言っていいほど登場する
pixivやハーメルンでの設定では安倍晴明がよく登場します。彼が登場する作品は全部で12作品ありました。その殆どがマホウトコロの創設者だったり、校長先生だったりするのですが、私の場合はマホウトコロのゴーストとして登場させました。なぜなら、マホウトコロは南硫黄島にある島なので創設者が日本人ではない可能性があります。というのも南硫黄島がある小笠原諸島には欧米系の住民がいましたし、かなり離れますが、グアムにはチャモロ人と呼ばれる人々がいます。彼らがマホウトコロの創設に関わってもおかしくないわけです。そこで私は創設者は不明という設定にしました。
まぁ日本人も創設に関わっていると思いますが、1人、2人でしょう。
安倍晴明が多くの二次創作で登場する理由は「ハリーポッター」の世界の日本で登場できる実在の人物は彼ぐらいだからだと思っています。
他の人達は魔法と関連無さそうですからね・・・
本編で言ったら、ニコラス・フラメルみたいな枠だと思っています。
ちなみに沖縄の歴史上の人物だと木田大時(むくたうぶとぅち)や赤犬子(あかいんこ)が登場しそうです。
魔法学校なのに国数英理社と言った教科が存在する
マホウトコロの設定では魔法学校なのにマグルの5教科を学んでいる事がある作品が多いです。私の設定も修正する前はそうでした。
理由は恐らく、マホウトコロがホグワーツと違って7歳から入学だと言うのと、マグル差別が無い、またはマグルと共存している設定が多いからだと思っています。
ユーザさんの設定によっては本編にも登場する「マグル学」と別の科目としている設定も多いのですが、「マグル学」の中に入っている設定の方もいました。
私のマホウトコロの設定もそれを取り入れようと思いましたが、魔法学校の意味が無くなると思い、その設定はやめました。
天皇や皇室に関する記述がやたら多い
マホウトコロの二次創作で特に多かったのが、天皇や皇室に関する記述がやたら多かったです。
私が数えた中でも11作品あり、マグル差別が無いと設定しているユーザーと同じ人がおり、数えるのが大変でした。
しかも殆どが称賛する記述であり、中にはマホウトコロの創設者にする人もいました。
では本編において魔法界とマグルの王室はどのような関係なんでしょうか?
本編ではあまり魔法界と王族の関係が書かれる事が少ないのですが、ホグワーツのゴースト首なしニックやマルフォイ家が王族と関わっています。
特にマルフォイ家は王族との繋がりがかなり強いです。
また、ハリーポッターの歴代魔法大臣も王族と関わった人がいるみたいですが、どれも個人的な繋がりなんですよね・・・・
対して日本人ファンの二次創作作品では日本魔法界と皇室は個人的な繋がりではなく、魔法界全体で繋がりがある設定が多いです。
アニメや漫画に関連した部活動がある、もしくはそれらが高い地位を持っている
マホウトコロの二次創作ではホグワーツと違い、「部活動」がある設定が多いです。なぜならそれがホグワーツと差別化が図れるからです。逆に本編に登場するダンスパーティーは無い設定の人が多かったです。私もその設定を採用しています。
その中でもマホウトコロでは文化系の部活としてアニメや漫画同窓会がある設定がかなり多く、中にはクィデッチより強い部活の設定もあります。
しかし、ファンダム版でも見る通り、マホウトコロで強いのはやはりクィデッチ。そこはちゃんと公式の設定に沿って欲しいなと思いました。
pixivのマホウトコロでアニメや漫画の部活動が多い理由はpixivユーザーの殆どが漫画やアニメを愛する者達が多いのと、やはり彼らの願望と日本観があると思います。学生時代にイケていなかった自分への反映と「日本はオタク文化が発展している」という印象があると思います。
しかし、その「オタク文化」も地方へ行けばマイナーですし、ましてや純血主義がある魔法界ではそれらも「マグルの文化」であるため、異端視される可能性が高いです。
私の設定では漫画・アニメ関連の部活はマイナーな部活動という設定です。
また、クィデッチだけではなく、アメリカ発祥のクォドポット部がある設定にしました。
結論
以上、マホウトコロにありがちな事を書いていきましたが、pixivをはじめとする日本人ユーザーの多くがマグル差別が無い設定が多いのかと言うと、それは現実の差別問題に向き合っていないからです。
また、マホウトコロの二次創作の中でマグル差別を描けば「政治」が大きく関わってくるのでそこから逃げたいという人が多いのでしょう。
(その他、他のユーザーの影響を受けた人もいると考えられます。その方が創作をする上では楽なので)
それに対して皇室に関する記述がかなり多かったので、マホウトコロ二次創作のpixivユーザーの多くが権力者に擦り寄る傾向があると考えられます。
かく言う私もそれまでは他のユーザーさんの影響で「マグル差別が無い」という設定にしていましたが、X(Twitter)の相互さんの指摘と日本で起こっている差別問題を知ると、その設定を消去し、マグル差別と純血主義がある設定に変更しました。私も「マグル差別が無い」という設定にした事に関しては深く反省しております。
それを踏まえて私はマホウトコロの二次創作を分析しましたが、分析の結果、日本人ファンの多くが作者JK・ローリングの差別発言に対して野放しか彼女側につく理由がわかるような気がします。
これを見るとマホウトコロは純血主義とマグル差別が強いだろうなと思います・・