アシスタント、について。
photostudiourukuのれいです。
去年からこれまで書く書く詐欺をしまくってたので今年こそは更新がんばるぞ!
と言いつつもう11月という…
なんと口だけ女!
さて
今日はアシスタントについて、です。
先日(っつてもかなり前)夜中のつぶやきにも書いたんですが
photostudio urukuには
お子様をあやしたり、笑わせたり
撮影以外のあれやこれやをやるアシスタントというものがおりません
お金がなくて人を雇えないとか(お金は超ないんだけども)
妥協してアシスタントがいない、
というわけではなく
いろいろと理由があるので
今回はそのへんを書いていこうかなと思います
大前提として
私自身、昔、とある仕事で子どもの撮影アシスタントをがっつりやってたのもあり
アシスタントのやりがいだったり楽しさだったり、特定の撮影での必要性みたいなのはとてもよくわかってるし
アシスタントがいることに否定的な気持ちはなく
撮影の種類とかスタンスによっては必要!ということも、あると思っております。
というか子どもの撮影は基本というかそれがスタンダードですしね!
のでそこはほんと角もクソもなく
アシスタントがいるのはいるのでいいと思います!
ってのを大前提に置きまして、です。
その、とあるお仕事のときは
1日に20組弱を15分とかで撮影するので
「止まらせる」「盛り上げる」「カメラ目線」
そしてなにより「短時間でパッと笑わせる」が正義の現場で(多分あの現場以上に子どものアシスタントの勉強ができるとこはないと思う)
月に100組以上のご家族を撮影してて
一時期はアシによってカメラマンの売上が変わるなんて言われたりで(なんじゃそれだけどほんとに)
それはそれはとてもとてもがっつりでして
ほんと今と正反対!みたいな撮影をやってました。
私はカメラマンとして撮影する日と別で
アシスタントをやる日もあれば受付なんかもやったり、初期メンバーだったのもあり新しい人にアシスタントを教えたりしてました。
その現場で、私の中できっとこれからの人生でもうこの人たちを超えるアシスタントに出会えることはない!って思う全くタイプの違うレジェンド的な人が2人いて
撮影の全てを持っていくというか、その場に彼がきただけで明るくなるというか、親もカメラマンも本気で笑ってしまいたまに撮れない事故が起こることもあるくらいの超愉快なアシスタントをする人と
ア◯ス経験者ならではの方法+彼女独自の雰囲気で子どもの興味を惹きまくりこの人が動きを止められない子いないんでないか?
みたいな人が同じ撮影チームにおりました。
もうそれは本当に真似できない感じで(テンションが高いだけとかではない)
短時間でパッと笑わせる、泣いてる子でさえ動きを封じる、とにかくカメラ目線をもらう、のプロでして(その方々も本業はカメラマン)
常人とはレベルが違い過ぎて
教えてもらう側が理解も真似できず心が折れてしまうため、彼らは人にその方法を伝授できなかったので
恥を捨てればみんなできる基本のアシスタントみたいなのを、私は新しく入る人たちに伝授させてもらってました。
そんな超人たちのアシスタントを身近で見たり
カメラマン側で体験したり
人に教えるにあたって
どうしたら基本が伝わるか
正解はないけど実はこんな攻略法がある、みたいな曖昧な事柄を伝えるにはどうしたらいいのか
とか、その頃はいろんなことを悩み考えたりしまして。
うまくいかないことは山のようにあるし
折れない心が必要だし
とにかくちょっとのことでも走り回るので(タイミング命)体力は必須だし
あとはその場の状況を把握する力と、おもちゃなしでの笑わせ方と、カメラマンとの意思疎通と、子どもの感じによっての距離の取り方とか
もうあと何個でも細かくめちゃくちゃいろいろでてくるので
子ども系の本気のアシスタントって、思ってるのより過酷だと思います。
(片手間でやる分にはとても楽かもですが)
そんで
そーゆー子どもの撮影というか笑顔と目線とかが欲しい撮影のときって
アシスタントがいると
カメラマンがほんとーーーーーーーーーーに楽。
撮るだけ!ほんとーーにシャッター押すだけ!
もう彼らに全てを流れに任せてほぼ言葉を発さないカメラマンも、というか
正直もうほぼアシスタントが撮ってんじゃない?ってカメラマンって本当にたくさんいるし
1人じゃ撮りづらい写真ってのも撮れたりするし(自分はめちゃくちゃ遠くからこの場所でこの角度でこうしてほしいとか指示できるのとか)
親御さんの荷物も持ってくれるし
目線が欲しい時なんて大声出してくれるだけでも助かるし
でも、いくら上手なアシスタント!といわれている人でもお互いバイブスが合わないと超やりづらかったりする。
いろんなタイプの超癖強カメラマンと仕事をしてきたのでよくよくわかるけども、ほんとアシ大変。
で、カメラマンはアシがいてくれるととても楽!
ほんで
本題に戻りますと
なぜこんなにアシスタントの強み?的な部分を知ってるのにうちにアシスタントがいないのか?
ですが
もんのすごく簡潔に言うと
photostudio urukuの目指す写真
というか
私たちの推してる写真には必要ないから、でして。
そりゃお客さんのカバン持ってくれる、とか
ちょこっとスカート直す、とか
撮影以外の雑務をちょいっと手伝ってくれる妖精がいたらとても楽になるんだとは思うんだけど
そんな妖精はいないし
そもそも妖精はいないし
なんというか
うちの目指す写真、撮りたい、残したい写真は
基本家族とカメラマンだけで撮れるもの
ということです。
スタジオオープン初期の初期の頃に
私も何回か撮影に同行してたりしたんですが
できるだけそーゆーアシをしないというか、できるだけ妖精でいるというか
簡単に言うといてもいなくてもいいどうでもいい人でいました(多分なんでこの人いるんだろって思った方も多いでしょう)
わかりづらいんだけど
アシスタントがいないからこそ、家族だけだからこそ撮れる写真ってのは必ずあるんです。
必ず。
(もちろん逆もあるとは!)
それには家族全員での参加がとても大事でして。
アシスタントがいることで親御さんは見る専門になりがちってのもあるし
(それを楽しむのいいと思うんだけど!)
うちが推したい、撮りたいのはそこじゃなく
家族が共に動いている、参加している写真でありまして。
もちろんボスが撮る以外なにもしないわけないし
盛り上げる(?)し話しながら撮るし指示もあるしチャチャも入れるんだけど
こう、
アシスタント、という位置がない方が
私たちの思う撮りたい部分が出やすいというか
できるだけこちらの都合で家族の雰囲気に干渉したくない!という感じです。
干渉が最低限な分、家族の温度とか、湿度が出やすい気がするんですよね。
言葉で説明が難しい部分ではあるし、写真を見るとわかってもらえるとは思うんだけども!!!
あとは自分たちの撮りたいように大きな操作みたいなのを、あんまりしたくなくて
基本的に撮影は
今カメラマンはこの形を撮りたいです→じゃぁこうしよう、こう誘導しよう、的な
その「撮りたい形」のためにアシもカメラマンも動くんだけど
でもうちが大事にしてるのはその過程の写真というか。
こっちの意図に沿っただけの写真が撮りたいわけじゃないというか。
そもそもurukuの必ず撮りたい、残したい、推したいものは
とても流動的なもので
その日のその時のその子の感じによってというか
家族によって違うんです
(もちろん定番のカットみたいなものは形はあるけども)
カメラマンの自分よがりで作って狙って撮る子どもとか家族の写真って
上っ面でうっすくて本当にわかりやすくて
つまらないというかダ…
だからそーゆー風にはなりたくなくて。
そうなったらもうカメラマンとしてダメだろうなと思ってて
まぁなので(?)
urukuの写真はアシスタントがいないからこそ!って感じなんです。
親の役割が多い…笑わせねば…
と負担に思う親御さんもいるかもですが
家族全員参加型だからといって無理やりに笑わせなきゃいけないわけでもないわけでして。
(これはまた長くなるから別で書くけども)
でも気持ちとしてはただにこやかに写るだけ、とは思わないでほしくて
言い方が難しいけども
うーん、、
カメラマンと子と共に頑張る!くらいの気持ちというか
一緒に参加する!という気持ちできて欲しいなぁ、と。
とりあえずまずは親御さんが楽しんでくれると
お子さんたちもつられるので、ぜひ!
という感じで
書いてるとよくわかるけど
そう!
うちは結構我を通すというか
自分らの推したいものを推すスタジオです
なんか
もっとビジネスビジネスしてお金儲けするなら
スタジオの方向性がもう全体的に違うのも分かってて
スタンダードなスタジオのように
やっぱ子どもを誘導するアシスタントがいて
親御さんは見てる側にいられて
ぐずってもアシスタントがどうにか撮影続行させてくれて
笑わせてくれて100%ニコパチが残せて
笑顔はもう第一条件で
カメラマンは撮ることに集中してればよくて
親御さんは笑顔で写ればOKで
インテリアも衣装もたくさんあってオサレ風で
流行りのあれやこれやもあって
髪が崩れたり鼻が垂れてたら撮影止めてきれいに直してくれて
スタジオにあるもので着飾って完結できて
非日常風で
インスタに載せるのに良い、オシャレな雰囲気写真が撮れるフォトスタジオ
を、求めてる方のが圧倒的に多くて
(もちろんそれがスタンダードだしこうやって書いてみると当たり前な気もする)
うちのように
アシスタントはいなくて
カメラマンと家族だけで作る写真で
てことは、親御さんも全員の協力が必須で
ぐずったらどうぞどうぞ!でそのまま撮るし
むしろぐずってくれていいと思ってるし
一回くらいぐちゃっとなった方が楽しいじゃんくらいだし
親御さんにあやしてもらったりなだめてもらうし
むしろその最中が本番だし
親御さんの役割は主役と同じかそれ以上だし
もちろん笑顔は撮りたいけども笑いたくないならそれはそれでいーじゃんそれが今の温度じゃんのスタンスで(これに関しては長くなるから近々また別のブログで書きやす)
スタジオには装飾もなくて
「インスタに載せるオサレ写真」じゃなくて
「家族だけでこたつでみかん食べながら見る写真」
みたいなのを求めている方って
少数派なんですよね、おそらく。
もちろんうちは↑は全部意味があって全部プラスだと思ってますけども!
でもそりゃぁそうだよね!と思う!
スタンダードがあることって特によ!
しかも
うちの推してる、ありのままって
技術なんぞ要らん、ただそのまま撮るだけじゃーんって思われがちで。
ナチュラルフォトって括れば言い訳にしやすいというか逃げに使えちゃうし
とくに表情も動きも中途半端な写真ばかりでも
ありのままを撮ってます、親の気持ちで撮ってます、って言えばいいみたいなのに使いやすいと言うか(写真でのナチュラルって便利言葉すぎて本来の意味を失ってますよね)
本来ならば、全ての写真になぜこれを撮ってなぜこれを納品したかが説明できるくらいの熱量でなければと思うのですが。
ありのまま、をプロとして撮るって
そしてそれを発信というか推してくのって
めちゃくちゃ難しいなと本当に実感してますここ最近。
結局話が逸れたのでまとめると
なんにせよ!
うちはもっとurukuらしいありのままを極めていけるよう、精進せねばと思います。
そーゆー気張らない写真撮りたいならuruku行けばいいよね、ってなりたいし
オシャレさより、湿度のある生っぽい写真が欲しい時はurukuだよねってなりたい。
有名になりたい!みたいな気持ちはなくて
(野心がないのはあんまよくないんだけども)
この感じが好きな人に知って欲しいのと
いいものを伝えたい。
上っ面のもので満足しないでほしい。
100円均一でピーラーを買おうとしている人に
あと800円弱足せば貝印の最高なピーラーが買えることを知って欲しい気持ちと同じ。
でもそれにはたくさんの人に周知してもらわないと!
でもビジネスビジネスしたくない!!
じゃぁどうしよ!
って、いろいろボスと共に思い悩む部分であります。
ビジネスしなきゃスタジオがたくさんある今生き残れないのかなぁとかも思うんだけど
(そしていつまで経っても貧乏)
でもあんまなんかビジネスビジネスしていくと
自分らの道から外れちゃうというか
甘ったれんなハゲェって話なんですが
「スタジオ経営者」になりたくなくて
「カメラマン」でいたいんですって話で。
だせえなぁと思うことはしたくないというか。
そう、
この間テレビでスチャダラパーの真ん中の人が
「忙しいのは嫌い。忙しいのはダサい」
って言ってて
うわ超かっけぇーーーってグッときたので
ボスにもそのくらい言える男になって欲しいです。
なんかまた話がズレはじめたんで
戻しますと
少数派でもいいや、むしろニッチでいいニッチ!
と改めて思った所存でございます。
なのでこのまま自分たちのいいと思うものだけを押し付けがましく推し続けてみます。
このままどこまでいけるのか
潰れないか生きてけるのかなど不安はめちゃくちゃありますが
嫌なことはやらずやりたいことだけやって
ビジネスに心を売らずにどこまでいけるのかuruku!
乞うご期待、です。
えぇと
ほんで結局
今回はなにがいいたかったかというと
うちにはアシスタントはおりませんご注意ください!
家族全員参加型です!
親御さんが笑わせてください!というわけではなく!
家族みんなで楽しんでください!
そして気張らずいつもの雰囲気でいてください!てことでした!
子どもをきちっと笑わせてほしい!親は見ていたい!おしゃれなバエた写真がほしい!
という方はうちのスタジオだと物足りないかもですごめんなさい!
ってことでした!
誰がこんな長いの読むんだよってボスに言われたけど読んでくれる人も数人はいるはず!多分!
ということでまた書きます!
おわり。