♯ 1 ウエストハム チェルシー ウエストハムが強い理由を考察
はじめましてurukaと申します。初投稿はプレミアリーグ第15節チェルシー対ウエストハムについての感想を述べていこうと思います。
14節時点で勝ち点33の首位チェルシーは前節のワトフォード戦ではやや苦しみながらもシエシュの決勝ゴールで2-1の勝利。一方、同勝ち点24の4位ウエストハムは前節のブライトン戦は終了間際にモペイにゴールを許して1-1の引き分け。
この試合チェルシーはいつも通りの3-4-3。一方のウエストハムは3-4-2-1を採用。普段はスタメンのベンラーマ、フォルナルスを外すなど大胆な采配
先制したのは試合を優勢に進めていたチェルシー。前半28分にコーナーキックからチアゴシウバが得点。この時間帯までチェルシー相手にあまり決定機を作らせていなかったウエストハムにとっては手痛い失点だった。
一方のウエストハムは、ジョルジーニョからメンディへのバックパスが弱くなっていた所をボーウェンが見逃さず、プレスを掛けたところでメンディに倒されてPK獲得。これを40分にランシーニが決めて1-1。
チェルシーは44分、シェシュのサイドチェンジにダイレクトで合わせたマウントがゴールを決める。
後半になってからはウエストハムもソウチェクを一列前に出すなどしてチェルシーの中盤に対応。そして56分、右からのツォウファルのボールをボーウェンが左足でダイレクトシュート。これがゴール左下に決めて2-2。
その後はチェルシーペースで試合が進んだものの、87分にマスアクのクロスボールがそのままゴールに入ってウエストハムが逆転。そのまま試合は終了し、3-2でウエストハムが勝利。チェルシーは第6節のシティ戦以来のリーグ戦での敗北。一方のウエストハムは第11節のリバプール戦以来の勝利となった。
それにしてもウエストハムは強い!昨シーズンも6位と大躍進し、今シーズンはELのGSも1試合残して首位通過を確定させている。リーグ戦でもスパーズ、リバプールに勝っており、4位につけている。
ウエストハムの強さの理由の一つに、対応力が高いことが挙げられると思う。正直、マンチェスターU時代のモイーズを知っている私にとってはウエストハムをここまで立て直したのは驚きである。(エバートンでは結果を出していたが。)もちろん、デクラン•ライスを中心に良い選手が揃っていることは間違いないが、一昨シーズンが残留スレスレの16位だということを考えるとモイーズ監督による功績は大きい。
この試合でも、チェルシーの攻撃の起点となっているジョルジーニョにはランシーニがついて対応。チェルシーの強みであるWBのリース•ジェイムズとマルコス•アロンソにはベン•ジョンソンとツォウファルがしっかり対応しており、特にツォウファルはマルコス•アロンソにほぼ仕事をさせていない。チェルシーの両WBに対応していたため、ウイングのマウントとシェシュが空いているシーンもあったが、その空いたスペースはライスがカバーしていた。高い危機察知能力と判断力を備えたライスだからこそこなせる芸当である。余談だが、ライスは個人的に(多くの人がそう思っているかも知れないが)プレミアNo. 1のボランチだと思う。(ウエストハムファンには申し訳ないが、ビッククラブにいけばよりその特徴を活かせる気がしている。時間があればデクラン•ライスについてもまとめたい。)
後半には相手のロフタス•チークに対応するためにソウチェクを一列前に置き、ライスをワンボランチにした3-1-4-2の様な形にしている。(ボーウェンとアントニオの2トップ)
2枚の交代カードをベンジョンソンとズマの負傷交代で使うことになったものの、マスアクとフォルナルスを投入してなんとか チェルシーの攻撃を耐えていた。
攻撃では、アントニオが左側に流れたり、攻め上がったソウチェクにサイドからのクロスを送るといった攻撃パターンが散見された。アントニオが左側にいたのはチェルシーの3バックで1番強度の低いクリステンセンにアントニオをぶつけるためだろう。
3点目は左サイドのマスアクのクロスがそのままゴールに吸い込まれていったが、あのシーンもペナルティーエリアにはソウチェクがしっかりと走り込んでいる。
3点目を取った後は、途中出場のハドソン=オドイとプリシッチを抑えるために、ライスを右CBにおいて再び3バックで対応。その前までは相手の左サイドのハドソン=オドイにペナルティーエリアに何度も進入されていたためその対策だろう。
このように今季のウエストハムは対応力が高い。相手の長所を潰すようなモイーズの細かい修正が、ウエストハムが今季躍進している大きな要因だと私は思う。
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