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ドレミの歌、ドレに統一するべきか

はじめに

音階を覚えたのが先か、ドレミの歌を覚えたのが先か、皆さんは断言できるだろうか。
そのレベルで私たちに歌詞が刷り込まれている曲、それが『ドレミの歌』である。
私たちの知る『ドレミの歌』はミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入曲『Do-Re-Mi』にペギー葉山が日本語の歌詞を当てたものだ。
これが今も我々の記憶に残る不朽の名曲であることは言うまでもないだろう。
しかし、私はこの歌詞にずっとモヤモヤしていた。次の画像を見ればお分かりいただけるだろう。

この通り、統一感がみじんも無ぇのだ。

なぜこのラインナップだったのだろうか。特に「青い空」に関しては他の音階のルールをバッチリ逸脱している。なんじゃ形+名て。
私はこれではいかんと思ったのだ。ただ、全てを無から書きかえた完全新作を作るのは中々難しかったため、こう考えてみた。

既存の1つの音階のジャンルに
他も統一すりゃいいんじゃね?

と。

例えば「ドはドーナツのド」に統一するなら、レからシまで全部スイーツにすればいいだろうということだ。本記事ではこれを7音階全てで実験し、最もしっくりくるのはドレかを検証していこうと思う。

①ドはドーナツのド(スイーツ)

まず一番やりやすそうなものから手を付けてみる。ネットや自分の脳を駆使してこれを考えてみた(今後全部そうだが)。結果がこちら。

結構いいんじゃないか?

「ファッジ」(イギリスの甘いキャンディ的なやつ)なんかは聞き馴染みがないが、「ソリッドチョコレート」は要するに普通の板チョコのことだし、全体的に悪くない。

※ファッジ(おいしそう)

この調子で進めていこう。

②レはレモンのレ(果実)

こちらも簡単に作れそうだったのでパパッとやってみた。結果がこちら。

まぁ…許容範囲だろう。

ファーストクイーンは柑橘系のめっちゃでかいグレープフルーツみたいなやつらしい。

※生産者さんの笑顔が素敵で貼っちゃいました

また、ソルダムはスモモの品種だ。夏頃に出回ってるらしいが私は食べたことがない。

※おいしそう

やはり2つぐらいはどうしてもマニアックなやつが出てしまうんだろうか。どうにか「正解」を見つけ出したいところだ…

③ラはラッパのラ(楽器)

順当に行けばここはミなのだろうが、ジャンル的に手をつけやすそうな所だったので次はラを考えていこうと思う。結果がこちら。

"良い"!!

ついにボロを「レガール」1つに抑えることに成功した。やはりシン・ドレミの歌を作るうえで「ファ」は山場になりがちだが、ファゴットという割とメジャーめな楽器で作れたのは点数が高いと思われる。ちなみにレガールは昔あった鍵盤弾く人+ふいご押す人の2人で演奏するオルガン的な楽器だ。ニコイチで演奏するって素敵ですね。詳しくは下の画像をタップしてくれればいいと思う。

④ファはファイトのファ(熱い言葉)

次はこれ。「fight」だから「英単語」としてやっても良かったのだが、逆に自由度が高すぎて困ってしまったので今回は拡大解釈して「熱い言葉」というか、「部活っぽい言葉」を集めてみた。結果はこちら。

熱(アチ)ぃ〜

流した汗と涙の数だけ強くなれそうなドレミの歌ができた。でも顧問に「集合よ〜」ってシのトーンで歌いながら集められたら死ぬほど腹立つだろうな。個人的に今のところ一番好きかもしれない。

⑤シは幸せよ(感情)

感情を表す言葉を五十音順に調べれるサイトとかあると思っていたが見つからなかったため結構頑張った。結果はこちら。

これはひどい。

まず「ドは怒髪天を衝くのド」って子供にあまり歌ってほしくない。さすがに幼児が歌うには語彙力が高すぎる。

怒髪天を衝くとは熟語の一つで、激しい怒りのために逆立った髪の毛が天を突き上げる様子を表す。また、そのような凄まじい形相や憤怒の事。 
わかりやすく言うと、スーパーサイヤ人。
(ピクシブ百科事典より)

あと「みじめ」とか「落胆」とか案外マイナスな感情が含まれているし、fascinated(魅了される)に関しては高校英語だし正確にはbe fascinatedの方が良い。ここまでで一番無茶苦茶だ。むしろここまでのレベルが高すぎる気すらしてきた。

⑥ソは青い空(形容詞+名詞)

さて、訳がわからないのが残ってきた。ただソに関しては見た目がいかついだけで作るのは案外簡単かもしれない。結果はこちら。

いかがだろうか。是非これは歌詞を口ずさんでみてほしいのだが、全部ソの感じがして若干気持ち悪いであろう。ファに関してはファ+1文字の言葉がファズ(ギターのエフェクターの類)しか浮かばず、似合う形容詞も「渋い」しか思いつかなかった。ラは気付くな。

⑦ミはみんなのミ(複数人を表す名詞)

これが恐らく一番やばい。こういうテーマで言葉を集めた人というのは珍しいんじゃなかろうか。結構頑張ったぞこれは。結果がこちら。

すごくね???

全部ちゃんと「複数人を表す名詞」である。ラの「等」は「僕等(ぼくら)」の「等(ら)」である。なんかむしろ上手くいきすぎてそんなに喋ることもない。もういいか。

〈グランプリ発表〉

さぁいよいよこの『ネオドレミの歌最強リリック選手権決勝』もクライマックスとなりました(そんなタイトルだっけ?)。各々好みはあるかもしれないが、一旦私の独断でグランプリを決めようと思う。

さて、栄えある優勝は…




ドゥルルルル…(ドラムロール)




バン!!!


【  ファはファイトのファ(熱い言葉)  】
です!!!!

(一同拍手)👏👏👏



…やはりファはファイトのファのやつは歌っててすごく元気付けられるということで優勝作品とさせていただいた。統一感も申し分ないため今後は本家ドレミの歌を歌う代わりに「部活ドレミの歌」を進んで歌ってみてほしい。部歌がない部活はこれを部歌にしてもいいかもしれない。私はこれからも世界中の違和感を統一していく活動を続けていきたいと思う。

それでは。

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