俺流「サハラ砂漠暗記法」で頭に入らない英単語を撃退したい

2022年3月20日 16:13

【サハラ砂漠】
アフリカ大陸の北部一帯に広がる世界最大の砂漠。サハラという名称そのものが、アラビア語でとくに「平坦な砂漠」を意味している。

日本大百科全書(ニッポニカ)

　みなさん誰しも英単語の勉強はしたことがあるだろうし、この記事を読む人の多くは今まさに英単語の勉強が欠かせない時期なのではなかろうか。

　しかし、英単語を覚えるのはそう簡単なことではない。単語から意味が予想しやすいものはまだしも、なぜか日本語と全く結び付かず、これ一生覚えられないのでは？と思う単語も時々ある。このような単語を本記事では「絶望英単語」と呼ぼう。私にとっては「accompany(同伴する)」がかつて何周やっても何周やっても覚えられない「絶望英単語」で、意味がスッと言えるようになるまでかなりの時間を要した。

　こういう覚えられない英単語を頭に入れる方法というのは、ネットであれ参考書であれ既に知られているものが数多くある。1つ例を挙げるなら「接頭辞・接尾辞の持つ意味を知る」というのはよく見るのではないだろうか。「re-」は「再び」というニュアンスを含むから、replayは「再生する」、resumeは「再開する」という意味を持つんやで、みたいなやつだ。確かにこれは英単語を関連性を持って覚えやすくなるし、文章の中で未知の単語に出会った時の意味の推測に役立つ。だが、まず直接的に入試に繋がりにくい「接頭辞・接尾辞を覚える」という作業が伴うし、例外も多いため、これに全頼りして英単語が覚えられるようになるかというと難しいところがあるだろう。

　その他身近な事柄と結びつけてみたり、何十回何百回も書いてみたり読んでみたり、といった様々な方法が提唱されているが、絶望英単語をもっと感覚的に、効率よく、簡単に覚えられる方法はないだろうかと考え、私が編み出したのが、今回紹介する「サハラ砂漠暗記法」だ。

まず下の単語を見ていただきたい。

　これらはシステム英単語で最も難易度の高いLevel 4の約300語の中から8つの単語を抜粋したものだ。これらを全て知っている人・すぐに覚えられる人はそう多くはないのではなかろうか。私は絶望英単語を覚えるためには情報量を最小限に削減する必要があると考えた。例えば、melancholyを覚えるとしたら、melancholyを覚えるために「melancholy」と「憂鬱な」の2語を扱う必要がある。そんなの当たり前だろ、と言われそうだが、私はここが無駄だと思ったのである。1語覚えるのに用いる語を1語にするというのがサハラ砂漠暗記法だ。まぁ抽象的すぎるので先程の表をサハラ砂漠暗記法に準じて書き換えてみよう。

　どうだろうか。こうすると、2語を覚える必要があったのが、1語の新語を覚えるだけで済むようになった。ポイントは、英語を英語で書かず、カタカナで書く点だ。カタカナで書くことで脳に1語であると認識させやすくなる。これだと英語のスペルが覚えられないのでは？と言われそうだが、まずは英語を見て日本語に訳せるようになるのが最重要事項だ。スペリングを正確にできるようになるのは先にこれを覚えてからがよいだろう。ちなみに「サハラ砂漠暗記法」という名前は、記事冒頭にあるように「サハラ」自体が砂漠という意味をもつ「サハラ砂漠」と構造が同じであるというのが由来である。我ながら良いネーミングだと思う。

　しかし、これでもまだちょっと…と思う人もいるだろう。捉えやすくなったとはいえ、そもそも英単語を見た時にこの新語が脳内再生されないようでは意味がない。そんな時は、自分の中で架空の「意味」を与えてみよう。今回は試しに私が8つの新語を少々アレンジして意味を与えてみた。