南信州、売木村のご紹介
こんにちは、初めまして!私たちのNoteに訪れていただき、ありがとうございます。私たちは、2021年に一般社団法人木の芽を立ち上げ、長野県の南端、売木村という小さな村で、「うるぎHalo! -岡田屋-」を運営しています。築100年の旅館だった建物を再生した、コワーキングスペース&シェアハウスです。建物の一部は、コミュニティスペースやイベントスペースとしても利用できるようになっており、村外から来た人にとっての “地域の窓口” や、地域内外の人が共に活動できる “地域の拠点” となることを目指しています。
人口約500人の小さな村
売木村は人口約500人、車で15分もあれば村の反対側まで行けてしまうような小さな小さな村です。長野県最南端に位置し、愛知県や静岡県など東海地方との行き来が多く、暮らし・文化や経済的なつながりも強くあります。標高1000m以上の山々と4つの峠に囲まれた高原の小さな盆地には、まさに「日本の原風景」が広がります。夏は涼しく、避暑に訪れる人が多くいます。また村の山から湧き出す水、準高地の澄んだ空気は美味しく、寒暖差のお陰で米や夏野菜の美味しさも評判です。季節ごとの行事や儀式もあり、自然や文化の魅力もいっぱいの村です。
人が人を呼ぶ村
村の一番の特徴は移住者が多いことです。すでに人口の約4割が移住者です。24時間マラソンの国内最高記録保持者、ヤギと一緒に移住してきた方、元力士の方など、多彩なバックグラウンドを持つ移住者が多く、人口約500名ながらも多様性のある村です。地域おこし協力隊の受け入れも10年以上前から始めており、リタイヤ後どころか70歳を超えてから単身移住されてきた方や、少なくとも4か国の外国の方、シングルマザーの方も何人もいらっしゃり、村の皆さんに温かく受け入れられています。
しかし、高齢化により人口の減少はやはり進んでいます。人手不足による課題は少しずつ、確実に増えてきています。人口減少の大きな理由は、就学と就職を機に村出身の人が離れ、村に仕事がないためにその後帰ってくる人がほとんどいなかったためです。今テレワークが広まる中で、たとえ人口が増えなくても、新しい働き方をする人が村に関わることで、これからの村の持続可能な形が少しずつ見えてくる気がしています 。
人口が減る中で売木村は、”これからは関係人口で盛り上げるんだ”と、15年以上前から様々な取り組みを積極的に行ってきました。「うまい!うるぎ米そだて隊」という年間を通した米作り体験をはじめ、キャンプ場での音楽フェス、田舎暮らし塾、マラソン合宿の受け入れ、SDGsに興味のある企業との連携事業、大学のフィールドワークの実施、都会の若者と村民で行う空き家再生プロジェクトなど数えればキリがないほどです。このように売木村は地域を閉じずに、これからの村の在り方を探ってきました。その結果、面白い人が移住者や村のファンとして集まり、企業や大学等との関係も築かれています。そしてそんな活動を続けてきた村だからこそ、村外の人を自然と受け入れる雰囲気があります。人口約500人の村だからこそ、人の顔が見え、住んでいなくても、村の一員のように受け入れてもらえる感覚が持てる良さがあります。
ーー人口が少なくても、地元に大きな産業や企業がなくても、古くからの村の住人、移住者、そして企業人や学生も含めた関係人口が一緒に地域を盛り上げ、守っていくーー 小さな村だからこそ、そんな形を目指していいのではないか、売木村ならその形を実現できるのではないかと思っています。
このNoteでは、うるぎHalo! -岡田屋-の取り組みとその進捗について、少しでも多くの皆様に知っていただけるよう、発信をしていければと思います。どうぞ宜しくお願いします!
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