妹キャラとは

 どうも、仕事中暇な男です。
 某フォロワーさんが妹キャラについて軽く触れており、それを見て「そういえば俺にとっての妹キャラってのはなんだ」というよくわからない疑問が出てきたので(仕事中の暇つぶしとして)紐解いていこうと思います。



 まず最初に、俺がギャルゲーorエロゲーといった美少女ゲームで初めて触れた妹キャラというのはみずいろの片瀬雪希でした(名前覚えてなかったのでwiki見に行って「あー!そうそう!雪希だ雪希!」となった)。シナリオ内容はちょっともう10年以上前なので何一つ覚えてないレベルなのですが、とりあえず彼女は献身的で優等生な、よくできた妹でした。メインヒロインが同い年のポンコツだったため、その対比という役割もあってそういうキャラ付けにされたのかもしれません。

 片瀬雪希は義理の妹なんですが(これもwikiにry)、性格も穏やかで言葉遣いも丁寧、見た目も可愛いらしいうえに兄である主人公想いな、「こんな身内が居たらさぞ鼻が高いだろうなあ」と誇れるような存在。だからこそ思う。(兄視点から見た)こんな完璧な妹、いるわけねーよと。
 俺は妹キャラが大好きな人間、俗に言う妹萌えではありません。「妹キャラとはこうあるべきだ!」という背骨がなく、なんならお兄ちゃん呼びしてくる年下キャラはほとんど妹カテゴリです。そんな俺でも妹キャラを語るうえで重要だなと今思い付いたのは、年下であること可愛らしさです。
 一つ目の年下要素。これはまあ妹キャラという枠組みなのでとくに書くことも浮かびません。なんか主人公が強制的にコールドスリープ状態になって目が覚めたら妹は自分より精神的にも肉体的にも年上の存在に……ってんなら作れなくもなさそうだけど、なんかそれはもう別ジャンルな気がします。
 二つ目の可愛らしさ。これはめっちゃ重要だし、これがあるから一つ目の年下ってのがより実感できるのではないかとちょうど今俺の中で盛り上がり始めました。
 実際のところ、妹キャラというのは様々なバリエーションがあります(もちろん妹キャラ以外もそうだけど)。ちょっと引っ込み思案な守ってあげたくなる系だったり、活発で子供の頃は擦り傷作りまくってたようなワンコ系だったり、無口で何考えてるかわからないミステリアス系だったり、お兄ちゃん大好き他は全部敵!みたいなヤンデレ系とかもいるんでしょう。ただこれらは妹や年下に限定したキャラ付けではなく、そういった基礎のキャラ付け部分に年下っぽい可愛らしさという要素を一滴垂らすとさらにステキな妹キャラへと昇華するんじゃないの!?(興奮)

・引っ込み思案な守ってあげたくなる系→お兄ちゃんのこと悪く言われたりするとちょっとムキになる
・活発なワンコ系→お兄ちゃんに褒めてもらおうと頑張るものの上手くできなくてシュンとなる
・無口ミステリアス系→動揺や照れを隠そうとするも隠せない
・ヤンデレ→単純にちょっとドジだったりするだけで可愛いのでは?

 ……うん、可愛らしい要素とかいうよりもただのギャップに近いねこれは。でもそういうのを隠せない、隠そうとしないということが大切なんですよ。そこに年下っぽさを感じ、微笑ましさが生まれ、しょうがないにゃあいいよとなるんです。微笑ましさってのはマジで大切。これだわ。年下っぽさ&可愛らしさという二つの言葉を足して出来上がったのが微笑ましさだわ。仮にさ、容姿端麗頭脳明晰でやることなすこと全て完璧な妹キャラがいてもさ、そこに微笑ましさがないと「別に妹キャラじゃなくてもよくない?」ってならない? 先輩の生徒会長キャラとかでいいじゃん。妹はあんなにも完璧超人なのに、それに比べて兄貴である俺は……みたいなシチュエーションも嫌いじゃないけど、またそれとは話が違うじゃん。たぶんあれよ、妹よりも年上であるという当たり前の事実から割り出される優位性みたいなものが切っても切り離せないんじゃないんかね。人生経験であったり、プライドであったり……なんかもうちょっと何書いてるかわからなくなってきたので一旦やめます。



 とりあえず、俺は妹キャラに微笑ましさを求めているということが理解できました。ただこれはメダロットでいうところのパーツ部分です。同じぐらい大切なメダル部分、それが兄妹という壁です。今思いつきました。これは対になる姉キャラでも大事な部分で、これがなきゃただの後輩キャラです。最初の方で書いてた「お兄ちゃん呼びしてくる年下キャラはだいたい妹カテゴリ」というのは忘れてください。これマジで大事。
 美少女ゲームってのは基本的に主人公とヒロインの恋愛要素が軸となってくるんですよね。家が隣の朝起こしに来てくれる幼馴染キャラとかは特に問題ないと思いますが、それが妹だと義理だろうがなんだろうが色々と考える要素が増えるんじゃあないでしょうか。「兄妹で付き合うってマジ?」とか「親になんて説明しよう」とか。なんかそういう叶わない恋的な要素を楽しむのも妹キャラルートの醍醐味だと思われます。みずいろの雪希ルートもそういった要素があったはずです。ただそこは創作、よほどのキワモノやバッドエンド以外はなんとか納得いく形でラストを迎えるはず。予定調和であるとわかりつつも、ユーザーはそこに至るまでの過程を楽しみ、作り手はユーザーを納得させる整合性=土台を作り上げそこにスパイスを混ぜ込む。兄と妹という関係性上、妹が困った時は兄貴がカッコいいところを見せたり……意地があんだよ、男の子にはなぁ!!


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 あまりにも殴り書き過ぎて収拾つかなくなってきたので、表題である「妹キャラとは」という問いの答えをまとめます。

 俺にとっての妹キャラとは、微笑ましさの塊である。

 兄妹の恋を予定調和という言葉で表しましたが、それもやはり微笑ましさに含まれるのではないかと真面目に考えました。シナリオの行く末がどんなものであろうとも、主人公と妹の恋をきっと俺は最後まで優しい目で見届けることでしょう。二人に幸せになってほしいな、そんなふうに思いながら……





 そう、まるで二人の兄のように……
 (なんとかいい感じに落とそうと頑張った)(落とせなかった)