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【シティリーグ柏準優勝】WCS2022日本代表のルギアVSTAR 解説
1.はじめに
お久しぶりです。はじめましての方ははじめまして。ウルと申します。
自己紹介
今回の記事で初めて読んでいただく方も少なくないと思います。また記事に説得力をもたせるためにも、簡単に自己紹介させていただきます。
ウルというハンドルネームで千葉県を拠点に活動しており、ポケモンカードを始めたのは「タッグボルト」のパックが出たころです。
これまでの主な実績は、
シティリーグ優勝1回(モルペコドール使用)
ベスト8 2回
CL横浜2020 ベスト8(ルカメタザシアン使用)
PWCS day1 5-3-0 99位 (裏工作アルセウス使用)などがあります。
以後よろしくお願いします。
使用デッキとマッチアップ
今回は、私がシティリーグで使用したルギアVSTARデッキについて解説します。
当日使用したのは次のリストです。
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マッチアップは以下の通りです。
予選
ロストバレット(ウッウ/ヤミラミ/Kゲッコウガ/ライコウV)後6-2〇
ルギアVs後6-4〇
アルセウスVs/メルメタルVm後6-2〇
フュージョン先6-0〇
アルセウスVs/ミュウツーVu先6-3〇
予選1位通過
決勝トーナメント
ルギアVs後6-4〇
ルギアVs先6-4〇
フュージョン先4-6×
最終成績7-1 2位
2.ルギアVsの強みと弱み
ルギアVsの強み
ルギアVsの最大の強みはVSTARパワーの特性アッセンブルスターです。ルギアVsデッキの軸となるのは、やはりルギアVSTARとアーケオスでしょう。
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アーケオスを2枚トラッシュするというやや厳しい条件はありながらも、達成後は毎ターン特殊エネルギーを4枚、デッキから加速することが可能になります。特殊エネルギーには、全色のエネルギーや、無色ではあるものの強力な追加効果をもつエネルギーなど選択肢がたくさんあります。それゆえにカスタマイズ性能が無限に等しく、初見ですべてケアするのは不可能に近いというのが大きな強みです。また、毎ターン加速できるので、継戦能力が高く、デッキから加速するため、手札干渉の影響を受けにくいです。また、エネルギーというのは攻撃するために必要ではあるものの、事故要因となることが多いです。少し「ロストアビス」までの環境デッキを思い出してほしいのですが、パルキアVsやギラティナVsには、輝くゲッコウガやキャプチャーエネルギー、たっぷりバケツ、ミラージュゲートが採用されていました。フュージョンの場合は、カミツレのきらめきや、ダブルターボエネルギーのみの構成がありました。これらの環境上位のアーキタイプには共通してエネルギーをドローに変換したり、エネルギーでありながら展開補助の役割を果たせたり、デッキからエネルギーを加速したり、サーチしたりする手段をもっています。ギラティナVsデッキが2ターン目からミラージュゲートを2回使ってきたらなんとなく勝てなそうですよね?ルギアVsはある程度の再現性で同じようなムーブが可能です。現状アッセンブルスターで出すポケモンの選択肢はアーケオス2体以外存在しないと考えます。
またルギアVsは特性だけでなくスタッツも非常に優秀です。VsHP280、VHP220アルセウスやパルキア、ギラティナと並んでいて意識されやすいラインではあるものの高水準です。Vsの技ストームダイブは、要求エネが4つとやや重いものの、先述した220ラインに届き、任意でスタジアムをトラッシュするというおまけつきで、デメリットはありません。要求エネは4つですが、無色ポケモンなのでほぼすべてのエネルギーに対応しています。また、アーケオスのプライマルターボと合わせて、Vガードエネルギーやパワフル無色エネルギーを加速することで、2ターン目に耐久310、280打点の厨ポケが爆誕します。
ルギアVも優秀で、風読みは無色1個の要求で手札を整えることができ、相手の動きによってはこの技で手札を整えながらアッセンブルスターの準備をすることもあります。下技も素点130なので、レジ相手にはレジアイスケアで進化させずに殴るプレイができます。
また無色ポケモンであるため、弱点をなくすことができるノコッチや、傷ついたポケモンを回収するチェレンの気配りなど、耐久的なアプローチも可能です。
ルギアVsの弱み
ルギアVsデッキの弱点は大きく分けて2つ存在すると考えています。
第一に、アッセンブルスターに依存しているため、何らかの方法でこれを止められてしまうと、そもそも技宣言ができなかったり、デッキ圧縮ができず安定性が著しく欠けてしまうことです。アッセンブルスターを止める手段として現環境で最もメジャーなものは「頂への雪道」です。
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アッセンブルスターさえ使用できれば、それ以降はルギアの技でトラッシュできるので序盤に出された雪道をはがすため、現環境では回答となるカードを最低3枚は採用したいと考えます。回答となるカードについては後述します。また現環境で採用されているデッキはあまり見ませんが、特性化学変化ガスのガラルマタドガスはかなり厄介なカードです。
第2の弱点は、特殊エネルギーメタです。アッセンブルスターに依存している関係上、採用されるエネルギーは特殊エネルギーのみになります。現環境で注意すべきカードとしては、この4種があげられます。
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ジュラルドンVmは、構築段階で対策カードを積んでおかないと、詰んでしまいます。破壊のさけびのイベルタルは、ダブルターボエネルギーを共有できるアルセウスVsやハピナスV、そしてルギアVsデッキなどで採用されることがあります。これらの対面では、盤面に過剰にエネルギーをつけることが裏目になる場合があります。シンオウ神殿は、ルギアVsが無色対応で、スタジアムを破壊できるのでそこまで致命的ではないものの、バレット的な構築の場合は有効なアタッカーで攻撃できなかったり、Vガードエネルギーを消されて倒されたり、パワフル無色エネルギーで打点を伸ばせないので注意です。タルップルはレジドラゴVsやゾロアークバレットで採用されることがあります。レジドラゴでコピーされる分にはVガードが反応しますが、本体で攻撃されるとVガードエネルギーで軽減できず、4エネついたルギアが倒されます。また、ベンチについたエネルギーもカウントされますので、後続を育てる裏目を意識し、しっかりと天秤にかけられるようにしましょう。
3.デッキ構築について
デッキリスト
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デッキコンセプトについて
今回私が出場したシティリーグは定員64名での開催でした。そのため、4-1したとしてもオポネント次第では予選落ちする可能性があると考えました。1敗がとても重く、初戦で負けてしまうとトーナメント進出は絶望的です。また新弾翌日のため、普段私が参考にしている使用率のデータは全く意味を成しません。一応私の想定では、「ロストアビス」環境のキュレム/パルキア、ギラティナ、LTB、レジ+封印石を獲得したフュージョン、ルギア、レジエレキ/クワガノンあたりまでを勝ち上がってくるデッキして想定し、最低5分で戦えるように構築しました。特にフュージョンについては、自分がもともと長く使ってきており、当日も使用候補でありデッキパワーでいえば頭一つ抜けていると感じていたので対策カードを厚く積んでいました。
また、環境初期で様々なデッキが存在する混沌とした環境になる可能性があったので、タイプ上の弱点を突くのではなく、汎用性やパワーの高いカードで戦うことを決めました。ルギア自身がとられるサイド2+高いHPと火力であるのでメインアタッカーに据えました。サイドレースで優位をとるために、どこかでサイド1のポケモンを相手に取らせたいと考えました。サイド1のポケモンを攻撃させる手段は2つあり、非Vポケモンでスタートした時は、序盤で展開しながらベンチポケモンを呼ぶことは難しいので、スタートしたポケモンを犠牲に裏でルギアを育てます。Vポケモンでスタートした時は、相手が無視できない非Vのアタッカーを作ることで、サイド1のポケモンを取らせることを強要します。無視できないアタッカーとして選んだポケモンは、輝くリザードンとレジギガスです。タイプ上の弱点ではなく、Vmax、VSTARというシステムを軸にしました。この2体は、種ポケモンでありながら、輝くリザードンはベルト込みでVに対して280、レジギガスはVmax限定ですが300出せてパワフル無色にも対応しています。輝くリザードンはほぼすべてのVstarに対して、レジギガスはほぼすべてVmaxに対して有効です。非Vポケモンのなかでは、レジ、LTBが頭5つぐらい抜けていると感じました。それらのデッキに対しては、すごい傷薬、ロストシティといったメタカードで対応します。
多くのデッキと5分以上で戦うというコンセプトであったため、構築段階で対策が必須なジュラルドンVmに対しては、頂への雪道+レジギガスという回答を用意しました。レジギガスはもともとコンセプトであったため1枠で無理対面が5分以上になるなら切る必要はないという判断です。
採用カード解説
ルギアVSTAR-ルギアV 3-4
デッキコンセプトの中心であり、このデッキにおいてはメインアタッカーでもあります。このデッキではスタートポケモンとして最も優秀なのがルギアVのため、ルギアVは4枚確定です。クロバットVをドローソースとして採用しているのでそこを狙われることがあり、序盤はルギアVを風読みをして倒させることも少なくないです。ルギアVSTARが立てばVガードエネルギーがつくと非常に場持ちがいいので基本的にはルギアVSTARは2体作ることがほとんどです。進化のお香、ハイパーボールを最大枚数採用しているので、Vs4枚目はほかのカードに枠を譲りました。
アーケオス 3
ルギアと同じくデッキコンセプトの根幹となるカード。ルギアVsの強みでカードについての説明は終えているので、枚数についてだけ述べます。ルギアVsの特性アッセンブルスターで出すことが前提であり、進化のお香とハイパーボールというアーケオスをデッキからサーチする手段も8枚採用していることから、デッキに2枚あれば十分だと考えました。アーケオスを3枚採用すると、サイド落ちを考慮しても約97.5%の確率でデッキに2枚は残ることになるので、残りの2.5%は割り切ってほかのカードに枠を割きました。ちなみに練習、本番含めアーケオスがサイドに2枚落ちたのは、シティリーグ決勝戦だけです。アーケオスを4枚採用すると、サイドに3枚落ちる確率は約0.2%です。
クロバットVMAX-クロバットV 1-2
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クロバットVMAXの採用理由は環境で最もデッキパワーが高く、勝ち上がっていけば多く対戦することになるだろうと考えていたフュージョンデッキへの対策です。比較対象となるのはドラピオンVでしょう。
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ドラピオンVはエネルギーなしでミュウVMAXや、オドリドリが出ていなければゲノセクトVまで倒せる点が魅力です。また種ポケモンであるため、準備が全く必要ありません。しかし、HPが210とミュウVMAXには簡単に倒されてしまうHPであるため回収手段が入っていないと使い切りになってしまう上に、回収手段を入れたとしてもフュージョン側のロストシティでプランが崩れます。また無色4エネ190の技となるのでコスパが悪く、フュージョン以外の対面ではアタッカーとしてかなり使いにくいです。また、ドラピオンVはデッキスペースを1枠しかとらないのも利点として挙げられます。しかし、あらゆるデッキに入りうるため、フュージョン側も当然対策することになります。特に、森の封印石と頂への雪道の裁定で、雪道が出ていてもスターアルケミーを使用可能であるため、フュージョン側が頂への雪道や手札干渉カードを入れることまで想定していました。
クロバットVMAXに焦点を戻します。クロバットVMAXはV進化ポケモンであり、要求エネも悪悪無であるため、ドラピオンと比較すると起動にやや時間がかかるものの、完成するとVガード込みで330の耐久となるので一回の攻撃では倒されにくいです。クロバットVや悪タイプになるエネルギーも採用する必要があるため、ドラピオンと比べるとデッキの枠を使いますが進化元であるクロバットVは非常に優秀なドローソースで安定性の向上につながっていますし、かがやくリザードンとオーロラエネルギーを共有しているので大きなマイナスポイントにはなりません。また、フュージョン以外の対面でドラピオンの評価を下げましたが、クロバットVMAXはフュージョン以外の対面では使用するかしないかを選択でき、相手のサイドが2枚以下の時にクロバットVを進化させることで体力を増やして負け筋を消すことや、上技ステルスポイズンでヤミラミやキュワワーを倒し、非ルールポケモンを押し付ける動きなどが可能です。
ドラピオン
・フュージョンに対して要求エネなしで攻撃可。
・種ポケモンであるため即起動できる。
・フュージョンメタとしては単体で完結しているためデッキスペースを取らない。
・耐久が低く簡単に倒されてしまう。
・ロストシティの採用が多く、再利用は難しい。
・フュージョン以外の対面では扱いにくい。
クロバットVMAX
・耐久が高く一度の攻撃では倒されにくい。
・フュージョン以外の対面でも使用用途がある。
・進化元のクロバットVが優秀なドローソースである。
・V進化ポケモンであるため、クロバットVを出しておく必要がある。
・クロバットV、VMAX、悪エネルギーと最低でも4枠デッキスペースを使用。
まず、クロバットVを2枚採用している理由ですが、一つは1枚サイド落ちやスタートしても使うことができるようにするためです。そしてもう一つが、フュージョン対面でクロバットVを2体展開し、確実にクロバットVMAXを作るためです。
クロバットVとネオラントVについても比較しておきます。
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ネオラントVと比較した際のクロバットVの利点は、クロバットVMAXに進化できることを除けば、先攻1ターン目で有効に働く点、サポートと併用できる点です。先攻1ターン目で使用可能であるため、クワガノンV対面で後攻1ターン目からグッズロックされるのをケアして、あらかじめアーケオスVを探してトラッシュに落として置いたり、ルギアVSTARを探しにいくことができます。また、サポートカードと併用できるのでここぞという1ターンで引ける枚数はネオラントよりも多いため、グッズやポケモンが回答になるシーンにおいてはクロバットのほうが強いので、すごい傷薬などを採用しているこのデッキに適していると考えました。ネオラントVの利点としては、セレナがリーサルとなる終盤で、ボールを回答にできる点、サポートの選択肢を増やすことが肯定される点が挙げられます。ネオラントを採用することで、チェレンの気配りやバーネット博士、ツツジ、セイボリーなど限定的な状況下においては強力なサポートを使いやすくなります。
かがやくリザードン 1
非Vサブアタッカー① リーサルを取る時を除いては、基本的に相手のサイドが偶数の時に非Vサブアタッカーを使用します。そうすることで、相手が非Vのアタッカーを倒したとき、それ以降相手は2体以上を同時に倒す技もしくはサイドを多くとる技を使用しない限り相手が勝つために必要な攻撃回数を1回増やすことが可能だからです。
かがやくリザードンは特性によって相手がすでにとったサイドの数だけ、技に必要な無色エネルギーが減るので、相手の残りサイドが4枚の時は炎無無で、相手のサイドが2の時は炎で250ダメージを出すことができます。非Vポケモンであるため、Vガードエネルギーや輝くサーナイトの影響を受けず、こだわりベルト込みで280ダメージとなるため、V、VSTAR対面で特に活躍します。また、技を打つのに必要な有色のエネルギーが炎1個のみな点もオーロラエネルギーの枠をほかのカードに回すことができるため、評価が高いです。相手の残りサイドが2以下の時はオーロラエネルギーだけで250ダメージを出すことができるのでリソース管理もかなり楽になります。非Vアタッカーにおいてこのポケモンと比較できるポケモンはいません。なので輝く枠は必然的にこのポケモンに割くことになります。
レジギガス 1
非Vアタッカー② 要求エネルギーはやや重く、VMAXポケモンに対してのみですが、300ダメージという破格のダメージを出すことができます。ミュウVMAX、ジュラルドンVMAX、キュレムVMAXを意識しての採用です。無色5個というエネルギーはやはり重いですが、すべて無色エネルギーなので、オーロラエネルギーの採用を抑えられ、デッキスペースを空けることができる点を一番評価しての採用です。デメリットとして、逃げるエネルギーが重くスタートポケモンとして非常に弱いです。
比較対象としては、アメイジングイベルタルが挙げられます。
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イベルタルは、要求エネルギーに炎超悪無無と癖があるものの、あらゆるポケモンを問答無用で気絶させることができるので無視できないポケモンとなります。炎エネルギーは輝くリザードンと、悪エネルギーはクロバットVMAXと共有できます。また、ハイド悪エネルギーがあるためスタートしても逃げ0ポケモンとして扱うことができます。またV、STARに対しても有効であり、こだわりベルトが不要な点、頂への雪道がなくてもジュラルドンVMAXを倒すことができる点も優秀です。ここまでめちゃくちゃ褒めちぎってますが、実際採用候補ではありました。しかし、採用しなかったのは、有色エネルギーが3つ必要であるという点が評価を大きく下げたからです。新弾が発売された翌日のシティであったため、混沌とした環境になることが予想され、「ロストアビス環境のデッキ」+ルギアVs、フュージョン、レジエレキ/クワガノンまでメタ対象を考えていたためデッキスペースの余裕がありませんでした。キャプチャーエネルギーをオーロラエネルギーやハイド悪エネルギーと変えればイベルタルのエネルギーは十分賄えますが、ジュラルドンの評価が低かったこと、1敗が重いので再現性の高さが重要になること、VSTARに対してはそもそもルギアと輝くリザードンで有利であること、ミラーは結局先攻有利であると考え、若干デッキパワーは下がるがレジギガスを採用しました。レジギガススタートは割り切りました。シティリーグ当日は一度もスタートしなかったしなんならバトル場にでてすらいないので検討が必要なカードかと思います。
ノコッチ 1
お互いの無色ポケモンの弱点がなくなります。お互いなので当然相手のポケモンもなくなるので注意が必要です。このデッキには雷ポケモンや闘ポケモンは採用されていないので関係ありません。主にレジやミラーなどのゼラオラ、ライコウV、クワガノンVを意識しての採用です。
クイックボール 4
ハイパーボール 4
しんかのおこう 4
再現性を高めるため最大枚数です。特に話すことはありません。
こだわりベルト 2
主に非ルールアタッカーの輝くリザードン・レジギガスにつけるために2枚の採用です。ミラーでVガードエネルギーがついたルギアVSTARを倒すためにルギアVsにつけることも多かったです。ミラーでこだわりベルトを相殺できる大きなお守りを採用しているためこの枚数でもぎりぎり足りていますが、ルギアが多い環境なら3枚でもよさそうです。
すごいキズぐすり 2
レジやLTBを意識しての採用。レジに対してはテラスパークでダメカンがのったノコッチを回復させます。VガードがついたルギアVSTARを2回の攻撃で倒すために非ルールで小突いてきたのをなかったことにできます。これは上振れですが、Vガードやダブルターボエネルギーがついたルギアで殴り合う展開になったときに、2枚使用して全快するムーブも一応覚えておきたいです。
大きなおまもり 1
迷いに迷って直前に採用したのでリストの1番後ろに来てます。採用の決め手となったのはレジ対面です。ざっくりと環境予想をしていて既存のデッキのなかでもっとも厳しいと感じるのがレジ対面でした。これまでレジを使ってきていて練度の高いプレイヤーがレジデッキを選択した場合、勝ち上がってくるのではないかと考え、構築段階で厚く対策を施すことにしました。レジ対面では大きなおまもりは基本的にノコッチにつけます。HPが90になり、テラスパークのベンチ狙撃を2回耐えることができるからです。ルギアVSTARにつけると、HP310になりベルト込みのテラスパークをノコッチなしで耐えることができることも覚えておきたいです。
レジ以外の対面においても、大きなお守りは活躍します。こだわりベルトとダメージを相殺できるので、ルギアミラーでは輝くリザードンをケアできます。ただし、アメイジングイベルタルには気絶させられてしまいます。フュージョン対面ではクロバットVMAXにつけたいです。ロストスイーパーや火力アップアイテムの要求を1枚増やすことができます。
博士の研究 2
セレナ 4
マリィ 3
序盤アーケオスを落とすために、手札をトラッシュできるサポートを計6枚。セレナは相手の後続のVポケモンを倒して効率よくサイドレースを進めたり、終盤でリーサルを取ったりと序盤、中盤、終盤隙がないカードなので最大枚数です。
マリィは、中盤積極的に使用し相手のテンポを崩させます。特にこちらのサイドが3以下になるターンに使用すると、相手が抱えていたツツジを流すことができる可能性があります。自分のデッキを回すことではなく相手をテンポロスさせることが目的なので、相手の動きが悪いときにわざわざ打つ必要はありません。また、序盤で手札にエネがだぶついた時に確実にデッキに戻すことができる点も優秀です。
ロストシティ 3
頂への雪道対策枠。最序盤の頂への雪道がきついので、最低3枚は対策カードが欲しいです。ロストシティを選択した最大の理由は、レジ対面を意識したからです。(n回目)レジデッキはふつうのつりざおを使用して有効なアタッカーを繰り返し使用するのが強い動きですが、ロストしてしまうことで有効なアタッカーで攻撃できなくさせることでかなり有利になります。レジ以外だと、ルギアVバレットのアタッカーや、LTBやギラティナのウッウ、ヤミラミ、リザードンに対しても有効です。レジが重かったので、勝てない対面に勝てるようになることがほかの採用候補と比べ大きく評価を上げました。2枚で微不利、3枚で微有利になると感じたのでロストシティを厚く積みました。レジがいないなら、1,2枚にしてほかのカードを採用した方がよいです。
その他の候補としては、ロストスイーパー、バケッチャ、崩れたスタジアムなどが挙げられます。
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ロストスイーパーの利点は、スタジアムだけでなくグッズもロストできることです。しかし、現環境でロストしたいグッズというとこだわりベルト、使用前の封印石程度です。こだわりベルトに対しては大きなお守りがあり、封印石を使用するフュージョンに対しては十分有利がとれているため不採用です。大きなお守りやツールジャマーの採用が増えてきたら、採用する価値はあると思います。
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バケッチャの利点は、クイックボール、ハイパーボールを頂への雪道に対する回答とできる点です。1枚入れるだけで回答がぐっと増えますが、デメリットとして、スタートやサイド落ちしてしまうことや、ベンチを1枠使ってしまうため、ほかのシステムポケモンと一緒に使いにくいことが挙げられます。序盤から積極的に頂への雪道を出してくるデッキが増えた時に採用するとよいと思います。
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崩れたスタジアムは、場に6匹いる状態で出すことで、ベンチの傷ついたポケモンやクロバットVやネオラントVなどをトラッシュし負け筋を消すことができたり、レジやフュージョンに対して妨害することができます。しかし、頂への雪道への回答としてみたとき、ベンチが5枠になってからアッセンブルスターを使わなければならないので、ルギアをメインアタッカーとするこのデッキだとやや相性が悪いです。種ポケモンのサブアタッカーが豊富なデッキであれば採用する価値が高いです。
頂への雪道 1
ジュラルドンVMAXの特性を消し、レジギガスやルギアで突破するために採用しました。それだけであればキャンセルコロンでも可能ですが、このカードは都合のいい時に引く事ができれば、上振れ要素としても非常に優秀でした。例えばルギアミラーであれば先攻でアッセンブルスターを使用した後にこのカードを出して相手に回答を要求させたり、フュージョンなどルールポケモンのドローソースに頼るデッキに対して手札干渉しながら使用することで時間を稼いだり、ミラーやLTBの輝くリザードンをケアすることが可能です。このデッキにおいては優勢な時に使うことができれば強いカードですが、不利な時に使用してもあまり強くないので、ジュラルドン対策という役割がなければ、採用は見送るべきであると考えます。
キャプチャーエネルギー 2
オーロラエネルギー 3
パワフル無色エネルギー 4
Vガードエネルギー 2
ダブルターボエネルギー 2
ツインエネルギー 1
エネルギーの枚数はやや絞っていますが、輝くリザードンのおかげでエネルギーが足りなくなって負けたことはありません。サイド確認やリソース管理を怠らないようにしましょう。
4.おわりに
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。あらゆる対面と5分以上で戦うことが可能な自信作となっています。ぜひ参考にしてみてください!より多くの人に読んでいただきたいので、参考になった方はnoteやTwitter(@uru_pokeca)のフォローやいいね、RTをよろしくおねがいします!
年内にTwitterのフォロー500人を目指してます!よくRTしてくださる方には感謝の正拳突きフォロバもしてますので、よろしくおねがいします。
また、今回初めての試みですが、投げ銭形式としました。もしよろしければ、1パック分の支援をいただけると嬉しいです。CLの遠征費やカードの購入にありがたく使わせていただきます。有料部分にはおまけとしていただいた質問に対する回答や、自主大会やトレーナーズリーグなどで使用した構築を掲載します。支援してくださる皆さんとルギアの考察を深めていけたらうれしいです。ご質問やご指摘は、私ウルのTwitter(@uru_pokeca)にDMでお願いします。
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