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退職後にやること、行く場所、持ち物

退職後にやるべきことの大まかな流れは下記の通りです

  1. 会社からの書類確認・返却
    書類(離職票、雇用保険証、健康保険資格喪失証明書、源泉徴収票、年金手帳)を確実に受け取り、必要な物は返却する。

  2. 市役所での手続き
    国民健康保険と国民年金への切り替えを、退職後14日以内に行う。任意継続の場合は20日以内が期限。

  3. ハローワークでの失業保険申請
    離職票などの必要書類を持参して、早めに申請する。

  4. 税金関係の手続き
    住民税の納付方法(特別徴収または普通徴収)や、所得税の年末調整/確定申告について確認する。


1. 会社からの書類確認・返却

【受け取る書類】

  • 離職票
    ハローワークでの失業保険申請に必須。退職後、郵送やメールで送付されることが多いです。

  • 雇用保険被保険者証
    こちらもハローワークで必要となります。

  • 健康保険資格喪失証明書
    会社での健康保険がいつまで適用されるかの証明書。

  • 源泉徴収票
    年末調整、確定申告の際に使います。年内で転職する場合、次の転職先に提出するため、必ずもらいましょう。

  • 年金手帳(または基礎年金番号通知書)
    年金手続きに必要です。

【返却するもの】

  • 健康保険証

  • 社員証

  • 名刺

  • 貸与品(パソコン、携帯電話、充電コードなど)

※持ち物はこれらの書類に加えて以下も準備しておきましょう。
・身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)
・印鑑
・通帳(またはキャッシュカード)


2. 市役所での手続き(健康保険・年金)

【健康保険の切り替え】

退職後、すぐに次の会社に就けない場合は、以下のいずれかを選択します。

  • 1)国民健康保険への加入

    • 行く場所: 住民登録している市区町村の役所

    • 期限: 退職後14日以内

    • 必要書類: 健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、印鑑、マイナンバーなど

  • 2)任意継続制度の利用(前職の健康保険を最長2年間継続)

    • 行く場所: 退職前に加入していた健康保険組合または協会けんぽ

    • 期限: 退職後20日以内

    • 注意: 保険料は全額自己負担になります。

  • 3)家族の扶養に入る場合

    • 行く場所: 扶養先(配偶者や親の勤務先)経由で手続き

    • 期限: 早めの申請が必要(通常、退職後5日以内に処理されることが多い)

【国民年金の切り替え】

  • 行く場所: 住民登録している市区町村の年金窓口

  • 期限: 退職後14日以内

  • 必要書類: 年金手帳または基礎年金番号通知書、離職票、本人確認書類、印鑑


3. ハローワークでの失業保険申請

  • 行く場所: お住まいの地域のハローワーク

  • 必要書類:

    • 離職票

    • 雇用保険被保険者証

    • 最近の証明写真(縦3cm×横2.5cm)2枚

    • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)

    • 銀行口座情報(通帳またはキャッシュカード)

    • 印鑑

  • ポイント:

    • 申請は早めに!
      離職票が届いたらできるだけ速やかに申請しましょう。申請から受給開始までには待機期間や給付制限期間(自己都合の場合は約2ヶ月)があるため、早期申請が大切です。


4. 税金関係の手続き

【住民税】

  • 退職後も前年の所得に基づく住民税が課税されます。

  • 転職先が決まっている場合: 新しい職場で「給与所得者異動届」を提出して、特別徴収(天引き)へ移行します。

  • 転職先が決まっていない場合: 市区町村から送付される納付書に基づき、自分で納税(普通徴収)します。

【所得税】

  • 年内に再就職していれば年末調整、新たな会社で処理されます。

  • 再就職せずに収入がない場合や、年内に給与が発生しなかった場合は、翌年2月16日~3月15日までに自分で確定申告を行います。

  • 必要書類: 前職の源泉徴収票、その他各種控除証明書


5. 減免・免除の申請

【国民年金】失業等による特例免除

国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度|日本年金機構

以下2点の書類コピーを提出すれば、前年所得に関わらず全額免除や一部免除(4分の3、半額、4分の1免除)の申請ができます。

  • 離職票

  • 雇用保険受給資格者証など

もし、マイナンバーカードがあればマイナポータルから申請可能。役所の年金窓口、年金事務所、郵送でもOKです。


まとめ

退職後にやるべきことの大まかな流れは下記の通りです:

  1. 会社からの書類確認・返却
    書類(離職票、雇用保険証、健康保険資格喪失証明書、源泉徴収票、年金手帳)を確実に受け取り、必要な物は返却する。

  2. 市役所での手続き
    国民健康保険と国民年金への切り替えを、退職後14日以内に行う。任意継続の場合は20日以内が期限。

  3. ハローワークでの失業保険申請
    離職票などの必要書類を持参して、早めに申請する。

  4. 税金関係の手続き
    住民税の納付方法(特別徴収または普通徴収)や、所得税の年末調整/確定申告について確認する。

各手続きには期限が設定されているため、スケジュールをしっかり立て、必要な持ち物(身分証、印鑑、通帳、各証明書類など)を準備して、指定された窓口(市役所、ハローワーク、場合によっては税務署)へ早めに足を運びましょう。


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うららかさん
社会復帰を目指しているところなのでコーヒー1杯のサポートをいただけたら泣いて喜びます。いつかエッセイ本を作ることが夢です。