銅「何がもっと綺麗な色だコラ」
去年に続いて今年もオリンピックイヤーです。
私は暑さに滅法弱いので夏のオリンピックはつらくて見ていられません。
そもそも運動全般が大の苦手なのですが、人生で唯一たしなんだスポーツがスノーボードです。
なので平昌オリンピック・パラリンピックのスノーボード競技だけは夢中で見ていました。スノボは楽しいよねえ。
ところで20~30年くらい前までは、オリンピックに臨む代表選手のコメントは「金メダルを獲ります!」「今回こそ金を目指します!」といったシンプルで直接的な表現が多かったのですよ。
それが多分おそらくなんかまあ、ガツガツし過ぎだとか、日本人の美徳である控えめさがどうこうとか、色々言う人たちが居ったのでしょう。
その為だんだんと「金メダル」「金」をNGワードとしながらも一番を目指す意気込みを表す回りくどい言い回しが編み出されてきたのだと思います。
メダル獲得経験がある選手なら「前回よりも綺麗な色のメダルをとります」
そうでない選手は「なるべくいい色のメダルを目指します」
私はこれらの発言をした選手の方々をわるく言いたいのではありません。
でもよう、色というものに序列はないんじゃないのかしら?
控えめな言い方のようでいて、すごく銀や銅に対して失礼よね。
「いい色」かどうかはともかく、綺麗かどうかは好みの問題でしかないものね。
これは金属機械工業とかアクセサリーデザインとかに携わる方々にはちょっとだけ解っていただけるかなと思って書いています。
いっそ「イメージ的にグラム単価が一番高そうなメダルを獲りたいと思います」ぐらいに言ってくれたら清々しいのに。
そんでやがてプラチナメダルとかゲルマニウムメダルとかチタンメダルとかスチールメダルとかが表れて価値の順番がよく解らないことになって、男女別種目もオリンピックとパラリンピックの区別もなくなっちゃえばいいのにねえ、と思います。
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