【読書】VISION 夢を叶える逆算思考_三苫 薫
どうも、斉藤 史朗です!
2022年・2023年はスポーツイベントが多数あり、特にサッカーワールドカップの日本代表の活躍には、胸を熱くしました。
今は世界陸上を毎日見ており、その少し前は世界水泳を見ていたので、最近寝不足が続いています(笑)
目標に向い取り組むアスリートの真摯な姿には、“勇気と感動”を貰い、それがきっかけとなり、日々の生活も精力的に過ごせています!
著者の三苫さんは、サッカー日本代表だけではなく、プレミアリーグ・ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに所属し、現在大活躍中されていらっしゃいます。
そんな三苫さんが「2022年FIFAワールドカップカタールでの戦い」を終えた後に書かれた本です。
これからサッカーで活躍したい小学生・中学生・お子さんの両親にとってのメッセージになりますし、サッカーに関わる全ての方にも必見な一冊です‼️
感想を書いていますが、想像以上に1冊に占める情報量が多く、まとめきれません(笑)
なので、全体の一部ですが、貴重な金言をここに書き留めておきます。
私の長男もまだ4歳ですが、サッカーを始める可能性はありますので、いつか読み返す機会にもなれば。
具体的な目標を掲げる
三苫選手には、「後世に語り継がれる選手になる」という目標があり、冒頭に書かれていました。
少年時代から具体的にかつ、中期・長期の目標を立てて、コツコツと努力し、改善されてきた過去がありました。
目標を掲げて取り組む姿勢について、野球界の大谷選手もインタビューなどで語っていたので、共通点を感じる。
短期で結果が出ることがなくても、意思を持って継続している方が最終的に、大きな成果を出していると感じました。
自分の強みを持つ
三苫選手の場合は、ドリブルで相手選手を抜いて攻めへのチャンスを作ることが他選手に比べて大きなアドバンテージです。
(自らゴールも出来るし、アシストも出来る)
幼少期では、チーム方針としては、パスを回して攻撃を仕掛ける作戦になっている中で、
個人で相手選手の突破をチャレンジし過ぎたために、監督やコーチから注意された経験があるようです。
三苫選手としては、決してチームプレーを軽んじている訳ではなく、チャレンジしたドリブルで結果相手を抜く事へ賞賛の結果になるのを知っており、“自分で攻撃を仕掛けて自分が決めるんだ”というメンタルをぶらさずに突き進めることを大切だといっています。
これは、ビジネス界でも同様です!
チームプレーを意識したり、組織に合わせることも大切ですが、個人の強みや感覚を重視して、戦いに挑んだりチャレンジしていく姿勢は大切だと感じています。
日本だと特に“チームプレーを大切にする風潮”がありますが、海外でサッカーする場合、いかに個人として発信するか、エゴを出しながらアピールするかという強烈な競争環境である。
ですから、将来的に海外でプレーしたい・海外で通用するサッカー選手になりたい場合、こういうマインド必須ですね!
素人目線ですが、中田英寿選手や本田圭介選手も、プレースタイルは似ていると感じました。
2名共に海外で活躍されているので、共通点でもある。
会社員(サラリーマン)にとって、会社のために貢献する発想も大切ですが、自分はどうしたい?自分の目標や志を大切にして議論しながら、仕事していく姿勢に通じますね。
リクルート社員の口癖である
「お前はどうしたいの?」
「そう思うならやってみたら?」
というフレーズをつい思い出してしまいました。
プロ意識はここにも繋がる(笑)
考えるサッカー、質問タイム
練習中に急にプレーを監督から止められ、“今のプレーの意図を説明する機会”があったそう。
意図を説明する中で、考えが間違っている場合は、指摘され、何を考えずに行動している場合は、もっと怒られたそうです。
監督は、“考えてプレー出来る選手を育成”しており、選手と監督が議論することでお互いの方向性を確かめていたことがあったようです。
色んなポジションに挑戦して学び、自分の強みを作る
ポジションによって立ち位置やパスの出し方、攻め方が変わってくる。
色んなポジションを経験する事で自分に合っているかどうか、どのポジションがやりやすいか、探る。
私自身野球やっていましたが、先入観なく、色んなポジションに顔を出して練習しといて良かったかなと後悔します。
左利きで打つのもそうですし、慣れない事は大変ですが、可能性を探る行為はサッカーだけではなく。
仕事においては、自分の好き嫌いを試す意味で色々と手を出してみてはいるので、限られた時間でパフォーマンスを最大化するので、余分な時間は皆さんないとは思います。
しかし、一見寄り道のような動きの中に自分の特性があるかも、というのは忘れてはいけないです。
具体的な指導から応用する
三苫選手が、少年時代のコーチより、「良いパスの特徴は、蹴った直後は無回転でボールが地面についたら縦回転になる」
原理原則を具体的にを提示されていたようです。
"強いパスを出そう"と指示するのが一般的ですが、上記のように、細かく定義されることを取り組み、その上でアレンジすればよいので、理論をしっかり伝えるというのは、幼少期の指導として適切だと感じました。
逆に細かく指摘されたり、断言された方がやってみたほうが、
「これは自分に合っていない」と判断するしやすくなる。
曖昧なアドバイスほど、どう扱って良いか分からず、結果中途半端になることがある。
体の構造は一人一人違うのだから、それが全て正しい訳ではないので、自分の体と会話しながら、どのやり方がフィットするのか見つけるしかない。
目標達成のために自分を貫く
三苫選手の幼少期の目標はプロサッカー選手になり活躍すること。
なので、チームプレーも大切だが、個人として評価され結果を出す選手になるために、本番でも練習でもドリブルに固執してチャレンジすることをやめなかった。
短期的な結果だけではなく、常にその先をみているからだと言われると納得です。
似たような話で近年高校野球では、選手に燃え尽きさせない、故障させないために球数制限したり、体調ケアをしたりしてます。
本来であれば、高校野球のその先を見据えて自らケアすべきですが、周囲がその先のキャリアを考えて、高校生のキャリアを守ってあげることが大切です。
高校野球時代に一生懸命取り組むのも大事ですが、まだ身体が出来上がっていない選手もいるし、個人によって負荷レベルは異なります。
そして、野球以外のスポーツに大学以降で転向するかもしれません。
目先の勝利や結果も大切ですが、その先があります。
昔は多くの高校野球選手が怪我をして、キャリアを失ってしまう事が多々ありました。
野球選手を目指す人口が多かったため、振るいにかけて、選別する方が多かったかもしれませんが、今の時代には合っていないやり方です。
どの考え方が正しいという訳ではありませんが、スポーツ界・アスリートとしてチーム勝利だけではない、個人主張を通る、意見を尊重する考える風土が大事。
こんな事を書いていると、直近で甲子園優勝した慶應高校の成長史上主義の言葉が思い出されます。
成果主義だとどうしてもチーム勝利が何よりも優先される。
勿論結果を突き詰めるが、なんでもやってしまうという発想ではなく、あくまで選手の成長をメインに掲げている。
スポーツ界の考え方が各所で変化している点大いに賛成ですし、改めてこの本はサッカー界だけではなく、他スポーツ界に取っても有意義になりえる本だと思います。