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【寝前小説】葬送曲

キレイに片された空間に緩やかに張り詰めた風が吹き付ける
朝日が空気に乗りはじめ、小鳥たちが世界を彩りはじめる
全てが限りなく無限に美しい
ただ私の靴音だけが浮いている
風が私を強く吹き付ける
鳥の声も差す日も私をめがけて来る
たまらず呼吸を早めるがもとより私の呼吸など不要なものだったようだ

ただひとつ進む世界に逆らってみる

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