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漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#59 pp.580-589
こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#59
毎日10ページずつ進めています。
見出し語 読み(カナ は音読み、かな は訓読み *熟字訓、宛て字は例外)
雑記
というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。
また、解字については『新漢語林』を主に参考にしています。
p.580
三面六臂
ひとりで数人分の働きをしたり、多方面で活躍すること。八面六臂。
三余
勉強に最も適している三つの余暇。冬、夜、雨。
三令五申
何度も繰り返して言い聞かすこと。
三角楓 とうかえで
三白草 はんげしょう
花期に葉が三枚になることから。
三稜草 みくり
実は球状に集まり、栗に似ているらしい。
三度肱を折りて良医と為る みたびひじをおりてリョウイとなる
何度も苦しい経験をしなければ人は円熟しないことのたとえ。
三人 みたり
この読み方は知らなかった。
p.581
三幅、三布 みの
並幅の布を三枚合わせた幅。
山慈姑 あまな
地下の鱗茎が甘く食用。
山梔子 くちなし
山白竹 くまざさ
山藤 くまやなぎ
山梗葉 さわぎきょう
山雨来たらんと欲して風楼に満つ サンウきたらんとほっしてかぜロウにみつ
変事の前には何らかの兆しが現れる。
山雨の前には高楼に風が吹き付けることから。
「嵐の前の静けさ」の対義語?
山窩 サンカ、サンワ
住所を定めず山野や河原で狩猟や竹細工などをしていたさすらいの人々。
山簡倒載
天下争乱のなか、身に迫る危険もかえりみず、悠々ととして大酒を飲むこと。
山高水長
山が高くそびえ、川が流れる自然の景観の形容。
また、人の品性が高大で高潔なたとえ。
山査子 サンザシ
山紫水明
自然の景観が清らかで美しいこと。
p.582
山珊瑚 つちあけび
山茶 つばき
山芹菜 なべな
続断とも書く。
山石榴 のぼたん
柘榴のように割れ、食べられる。
山丹 ひめゆり
山蘭 ひよどりばな
山毛欅 ぶな
(読みの文字数)<(漢字の文字数)熟字訓シリーズ。
山小菜 ほたるぶくろ
p.583
山蘿蔔 まつむしそう
「蘿蔔」は大根。
山に躓かずにして垤に躓く
大事には注意を払うため失敗しないが、小事には注意を払うため失敗しないことが多いたとえ。
山蘭 やまあららぎ
山楝蛇 やまかがし
山賤 やまがつ
きこりや猟師などのように山に住み、仕事をする人。またそのあばら家。
山胡椒、山香 やまこうばし
クスノキ科の落葉低木。枝を折ると芳香がする。
山翡翠、山魚狗 やませみ
カワセミより大型のカワセミ科の鳥。
山神、山祇 やまつみ
山の神。
山処 やまと
山のあるあたり。
山鼠 やまね
ヤマネ科の哺乳類。鼠ではないらしい。
山の芋鰻になる
物事が突然思いもよらぬ変化をするたとえ。
また、地位の低いものが突然出世することのたとえ。
p.584
山桜桃 ゆすらうめ
山葵と浄瑠璃は泣いて誉める
山葵は泣くほど辛くなければ、浄瑠璃は客が涙を流さなければ一級品と言えないこと。
「山」は「海」と同じくらいページ数があったし、熟字訓もおなじくらいあった。
汕 サン、すく-う、あみ
魚をすくいとるあみ。
刪 サン、けず-る、えら-ぶ
刪修
不要な語句を削って文章を整えること。
刪潤
詩文の悪い部分や不要な部分を削り、足りないところを補うこと。
芟 サン、セン、か-る
芟除 サンジョ、センジョ
雑草などを取り除くこと。
p.585
参商 シンショウ
人が遠く離れていて、会うことがないたとえ。
兄弟の仲が悪いことのたとえ。
衫 サン、はだぎ、ひとえ、ころも 「白衫」は喪服のこと。
珊
フランス語のcentimètreの音訳語でもある。
閂 サン、かんぬき
ずっと国字だと思っていた……。
桟 かけはし、たな
知らなかった訓読み。
p.586
桟敷 さじき
桟俵法師 さんだらぼっち
桟俵の擬人名。米俵の両端につけるまるいわら製の蓋。
蚕養 こがい
蚕を飼うこと。「蚕」の訓読みに「こ」というのがある。
蚕豆 そらまめ
空豆のこと。
蚕簿 まぶし
p.587
産土 うぶすな
生まれた土地。
産土神 うぶすながみ
生まれた土地の守護神。
p.588
跚 サン
「蹣跚」はよろよろ歩くさま。
盞 サン、さかずき
酒を飲むのに用いる小さな器。
粲 サン、しらげよね、いい、あき-らか、あざ-やか、わら-う
「燦」と書き換えられるくらいの認識だったけど、めちゃくちゃ訓読み多いやんか……。
p.589
酸棗 さねぶとなつめ
「酸」に「さねぶと」を背負わせるのはやや重いのでは……?
酸塊 すぐり
今回はここまで。
胡乱布団