漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#63 pp.620-629
こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#63
毎日10ページずつ進めています。
というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。
また、解字については『新漢語林』を主に参考にしています。
p.620
紫電清霜
容姿が優れ節操堅固な人の形容。
鋭く光る武器の厳しさの形容。
紫萁 ぜんまい
紫荊 はなずおう
紫参 はるとらのお
紫金牛 やぶこうじ
覗色 のぞきいろ
極めて薄い青色。藍甕を少し除いた程度の色。
觜 シ、スイ、くちばし、はし、けづの、とろきぼし
解字:「此」はわずかにひらくの意味。
「觜距」くちばしとけづめ。
「觜臉」シケン 尖った顔。醜い顔。
詞花、詞華
詩歌や文章で表現の美しい言葉。
貲 シ、たから、あがな-う
「貲財」財産。貲産。
貲布 さいみ
折り目の粗い麻布。
p.621
歯齦 シギン
歯茎。
歯朶 シダ
羊歯植物。
こう書くの知らなかった。
歯亡び舌存す
柔よく剛を制す。
p.622
塒 シ、ジ、ねぐら、とや、とぐろ
「とや」は鳥屋とも。鳥小屋。
獅 シ、しし
「獅」は訓読み。
「獅子」は音読み。
獅子身中の虫
原義は佛の教えを学びながら、仏教に害をなすもの。
獅子吼 シシク
熱弁をふるうこと。
悪魔や外道をおそれ伏せさせたという釈迦の説法。
肆 シ、ほしいまま、つら-ねる、みせ
「肆力」努力する。
「肆詈」ほしいままにののしる。
「肆目」目の力を尽くす。自由に眺める。
「肆暴」ほしいままに暴れる。
「肆陳」ならべる。
「肆体」身体をゆったりとしてくつろぐ。
「肆然」ほしいままなさま。のんびりしたさま。
「肆筵」筵を敷き詰める。
肆店、肆廛 シテン
店。店舗。
蓍 シ、めどぎ、めどはぎ
めどぎは筮竹のこと。
めどはぎはマメ科の小低木状多年草。
「蓍草」占いに用いるめどぎ。
「蓍蔡」占いに用いるめどぎ。占い。
p.623
詩腸の鼓吹 シチョウのコスイ
詩を作る情が掻き立てられること。
詩嚢
詩人の作詞のもとになる思想や感情。
詩賦 シフ
詩と賦。
試煉
「試練」が書き換え。知らなかった。
p.624
資 たから、もと、たす-ける、たち
「たすける」知らなかったなぁ。
資稟 シヒン
生まれつき持っているもの。
緇 シ、くろ、くろ-い、くろ-む、くろぎぬ
「緇林杏壇」学問所、講堂。孔子が緇衣の林に遊び、杏の花咲く土壇に休息した故事から。
緇門 くろかど
仏門。
緇衣 シイ
黒色の礼服。
黒染めの僧衣。
緇素 シソ
黒衣と白衣。
僧と俗人。
緇徒 シト
黒染めの衣服を着た人々。転じて、僧侶。
p.625
雌伏雄飛
将来を期して人に付き従い、やがて盛んに活躍すること。
雌滝 めだき
近くにある二つの滝のうち、水の勢いが弱く小さい滝。
廝 シ、めしつかい、こもの
廝丁 シテイ、シチョウ
律令制で中央官庁や貴人の家の雑役に従事した者のうち、炊事役のもの。
摯 まこと、と-る、にえ、あら-い
「あらい」はなんだろう?
p.626
輜 シ、ほろぐるま、にぐるま
輜重 シチョウ
軍隊の荷物。
旅行者の荷物。
駟 シ
四頭立ての馬車。
駟の隙を過ぐるが若し
白駒の隙を過ぐるが如し。
駟馬を追う能わず、駟も舌に及ばず
一度口にしたことは取り返しがつかないものであり、口は慎むべきであるというたとえ。
駛雨
にわかあめ。
髭 シ、ひげ、くちひげ
髭の塵を払う
おべっかをっ使う。
魳 シ、かます
ひさびさのJIS第四水準!!!!
熾 シ、さか-ん、おこ-す、おき
「おき」は「熾火(おきび)」のことらしい。
熾火 おきび
熾。赤く起こった炭火。薪が燃えて、炭火のようになったもの。
熾盛 シセイ、シジョウ
火の燃え上がるように、勢いが激しく盛んなこと。活気のあること。
篩骨 シコツ
頭蓋骨の一部。
縒 シ、サク、よ-る、よ-り、ふぞろ-い
「シ」縒る。縒り。糸の縒いなさま。「参縒」
「サク」縒綜で入り乱れるさま。「縒綜」
p.627
諮 と-う
知らなかった読み。
諡 シ、おくりな
諡号 シゴウ
生前の偉業をたたえ、死後に付ける称号。
錙 シ、わず-か
錙銖 シシュ
わずか、きわめて少ないこと。
鴟 シ、とび、ふくろう
鴟尾草 いちはつ
鴟梟 シキョウ
梟の別称。
心がねじ曲がっていて悪い人のたとえ。
鮨 シ、ゲイ、すし
「シ」すし。魚のしおから。
「ゲイ」さんしょううお。鯢。
鵄 シ、とび
鯔 シ、ぼら、いな
鯔背 いなせ
粋で威勢のよいこと。さっぱりした気風。
p.628
鷙 シ、あらどり、あら-い、う-つ
「鷙悍」強くて荒々しい。
「鷙強、鷙彊」たけだけしく強い。
「鷙虫」猛鳥と猛獣。
鷙鳥
ワシ、タカなど、他の動物を捕食する鳥。
示威 ジイ
威力や勢力を相手に示すこと。
示現 ジゲン
衆生の救済や教化のために、佛や菩薩がいろいろな形に姿を変えて現れること。
神仏が不思議な霊験を示すこと。
示達 ジタツ、シタツ
上の人から下の者へ、命令、指示、注意などを文書で通達すること。
字育
乳を飲ませ、はぐくもこと。
p.629
寺の隣にも鬼が棲む
世の中には善人と悪人が混じり合って存在していることのたとえ。
寺啄 てらつつき
キツツキの別称。
次 つい-ず、やど-る
やどるは「とまる」の意味。
次妻 うわなり
あとにめとった妻。
ねたみ。
次官 すけ
律令制で四等官の第二位。
今回はここまで。
胡乱布団