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漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#96 pp.950-959
こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#96
毎日10ページずつ進めています。
見出し語 読み(カナ は音読み、かな は訓読み *熟字訓、宛て字は例外)
雑記
というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。
また、解字については『新漢語林』を主に参考にしています。
p.950
蹌蹌 ソウソウ
立ち居振る舞いに威儀のあるさま。
動き回るさま、舞うさま。
よろめくさま。
霜を覆んで堅氷至る
物事が起きるには前兆があり、前兆が見えたらそれに対する準備を怠るなという教え。
p.951
藪井竹庵 やぶいちくあん
藪医者を人の名のように言った語。
藪柑子 やぶこうじ
ヤブに生え、葉がこうじみかんに似ていることから。
鎗 ソウ、ショウ
やり
「鎗然」金属、金楽器の触れ合う音。
騒騒 さいさい
物が揺れ動いてふれあい、さわさわと鳴るさま。
p.952
藻 あや
かざり。詩文などの美しい言葉のこと。
「藻翰」美しく飾った文章。
孀 ソウ、やもめ
孀婦 ソウフ
孀。夫と死別した妻。
躁 ソウ
さわ-ぐ、さわ-がしい、あわただ-しい、うご-く
竈 ソウ
かまど、へっつい
竈食い へぐい
竈で煮炊きしたものを食べること。
籔 ソウ
こめあげざる
p.953
造酒児、造酒童女 さかつこ
大嘗祭のとき、斎場で神に供える神酒の醸造に従事する少女。
造次顛沛 ゾウジテンパイ
とっさの場合。
「造次」は慌ただしくすぎる短い時間の意味で、「顛沛」はつまずき倒れることから転じて、とっさのとき。
造畢
建設し終えること。特に、神社仏閣に言う。
p.954
増長天 ゾウジョウテン
四天王の一つ。怒りの形相で、矛を持ち、甲冑をつける。
増上慢
未熟なのに悟りを開いたとして、高慢になること。
自分を過信し、高慢になること。
憎体 にくテイ、にくタイ
態度、言動がにくにくしいこと。
p.955
慥 ゾウ、ソウ、たし-か
夏目漱石の文章でよく見る字。
臧 ゾウ、ソウ
よ-い、おさ-める、かく-す、まいない、しもべ
男の召使い。
「臧否」良否。
「臧匿」隠す。隠れる。
「臧傭」下働き。
蔵浚え
売れ残りの在庫品を集めて、整理してしまうために安売りすること。
贈諡 ゾウシ
死者に称号をおくること。
p.956
贓 ゾウ、ソウ
かく-す
贓贖司 あがないもののつかさ
律令制で、刑部省に属し、罪人の資財の没収や、盗品の管理などを司った役所。
贓罪
賄賂などの不正な手段で金品を手に入れた品物。
贓吏
賄賂を受け取る役人。
仄 ソク、ショク、シキ
ほの-か、ほの-めく、ほの-めかす、かたむ-く、かたわ-ら、そばだ-つ、いや-しい
訓読み多すぎる……。
仄日 ソクジツ
夕日。夕方の仄いた太陽。
即時一杯の酒
死後に名声を残すよりも、いますぐ飲める一杯の酒のほうがありがたいということ。
p.957
束脩 ソクシュウ
束ねた干し肉。
入門などのときに持参する、謝礼や進物。
p.958
足を万里の流れに濯う
俗事にとらわれないことのたとえ。
足間 あしあい、あしま
太刀を腰につるすひもを通す、一対の足金の間の部分。
足焙り
蓋付きの鋳物製の器で、炭火を灰に埋めて足を温める道具。
足元から鳥が立つ
身近なところで突然思いもよらないことが起こる。
足末 あなすえ
足の先。
子孫、末裔。
足結 あゆい
古代の男性の服装で、動きやすいように袴を膝下で結んだ紐。
p.959
則天去私
私心を捨てて自然の道理に従って生きること。
息嘯 おきそ
ため息をつくこと。
息長鳥 しながどり
カイツブリの古名。水の中から出てきて、息を長くつくことから。
今回はここまで。
胡乱布団