茶室をつくることになりました-3
お茶の先生からご紹介いただいたお道具屋さんに設計図を見ていただき、準備しなければならないものについてご相談をしました。
茶室をつくるには、茶室でしか使わない、いろいろなものがあります。
湯を沸かす「炉」周辺のもの、掛け軸や花器を掛ける「釘」など、あげればキリがありません。釘だけでも場所によって形も違い、使うものが決まっています。本ではよく分からなかったところなども、お道具屋さんに丁寧に教えていただきました。
お話をしているうちに、どういう茶室にするのか、という軸がとても大事なのだということを、改めて認識しました。
お店の中で、一番大事なのは、着物の販売スペースです。
だからといって茶室を適当にすることはできません。長い伝統を持った「茶室」をつくるということを意識しなければ、ただの和室になってしまいます。
デザイナーさんや、施工の業者さんと、どんな茶室にするか、最終的な詰めをしなけれがなりませんが、擦り合わせがなかなか難しい。
さらに問題なのが、今回、ダンナの強い希望で、作ることになったのが躙口です。腰を屈めて茶室に入る、アレ、です。茶室には躙口の代わりに、立ったまま茶室に入れる貴人口(きにんぐち)という入り口もあります。
貴人口でも十分なのですが、躙口をくぐるワクワクした気持ちをお客さまに感じていただきたいと、躙口を選択しました。ただ、躙口自体、かなり特殊な作りなので、いろいろな意味で不安があります。
躙口の写真が手元になかったので、裏千家の今日庵のHPを載せておきます。
風情のある躙口の写真があります。この戸を開けると茶室という世界が広がるのです。
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