人生初の“車椅子”海水浴に行ってきました!(克服編)
こんにちは。ブログを開いていただきありがとうございます。当方生まれつきの弱視&発達障害を持っております。ウロコと申します!話がそれたり少し長丁場になりますので、休み休みでかまいません、ぜひ最後までご覧ください!😊
この記事では、NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが主催の海水浴イベントに初めて参加したウロコが、今度は2人の友人を巻き添えにしたお話をします。今回のテーマは、「苦手の克服」です。ウロコが初めて参加した前回の記事および、NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトのホームページを以下に載せますので、気になる方はぜひ一度ご覧ください!
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトについて
障がいのある方も誰もが楽しめる海のプロジェクトです。水陸両用車椅子(ヒッポキャンプ)を使用し、車椅子ユーザーでも安心して海水浴を楽しむことができます。日差しで白く輝いた砂浜に、海に向かって真っすぐ敷かれた青い走路、ビーチマットは、車椅子でも安全に波打ち際まで滑走することのできる便利な道具です。安全のため必ずライフジャケットを着用し、一人ひとりスタッフの方が支援してくださいます。
それでも私、実は海嫌いなんですよ!じゃあなんでわざわざ2回も海に入るようなまねをしたのか?
私は果たして、本当に海が嫌いなのでしょうか?その真相やいかに・・・
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトにした理由
海が苦手な私が海に入る理由・・・
それは、海が苦手になる要因にあります。
これらの理由は、単なる好みの問題だけではありません。もちろん、私が視覚に障害があるので、見えにくいが理由で「何を踏んだのかがわからない」からくる不安と恐怖があります。
しかし誰しも起こりえることそれは、「悪い思い出の定着」です。過去への執着です。「前こうだったから今回もこうだろう」と思うのです。変わるわけないと思うのです。嫌いで嫌いで、距離を置きすぎて今はどう思うかなんてわからないのです。
上書きしましょう!悪い思い出を、よい思い出で・・・
-んなもんできるかいな!
確かに、100%保証はできません。逆にもっと悪い結果になる可能性もあります。一つ希望があるとすれば、ユニバーサルビーチの方々の笑顔がまぶしすぎて、最終的には自分にも笑顔が移ってしまうのです。
そうです。私が須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(UBP)を利用して海水浴をする理由は、不安なことを打ち明けられる人がいることです。安心して体を預けられる人がいることです。話をしたり、泳いだり浮いたり立ち上がったり、何をするにもいつも見守ってくださるボランティアの方がいるということです。たとえ海が嫌いであっても、少し魔法がかかったように、シンデレラタイムの様に、その時が「楽しい!」と思えることが、UBPの魅力なのかも!?
友達を説得しよう!!
私は、学生の頃からの友達二人と会社が同じだった時期があり、月1くらいで3人で集まります。7月に水陸両用車椅子を体験した私は、「友達にも乗ってほしい!」そしてスリーショットを撮りたい!!と意気込みました。
しかし、二人を説得するためにはそれぞれ肥えなけばならない壁がありました。
しかし、彼女は少し人見知り、そして慎重派。行動派の私とは反対側にいるのかもしれません。その壁は高く。先月私がUBPに行った時も実は誘いましたが、彼女の心を動かすプレゼンは失敗しました。果たして今回は成功するのか!?
とはいっても、1人であちこち行くのは限界がありますので、ガイドヘルパーと出かけたり、家族や友達と出かけたりします。人に頼ることが得意で、コミュ力が高く、実は私より行動力がる彼女は、あっと言う間に誘えると思うじゃないですか。しかし、彼女も私と同じく海が苦手です。さて、どうすれば彼女を海に引きずり込むことができるのでしょうか?(笑)
3人で海に行こう!
結論から先に言います。
無事二人を誘うことができました!いくつかの要素が重なり、対照的な二人を誘うことができました。
うれしいことに、私とお揃いの水着をこの日のために買ってくれました!そして、迎えた当日は天候にも恵まれました!!
私はボランティアではありませーん!!(笑)
迎えた当日。天気は快晴でした。気温は30度を軽く超え、じりじりとした暑さの中で、いよいよユニバーサルビーチの会場、「願いの椰子の木」に3人で向かいました。
お揃いのくるぶしまでの水着・ラッシュガードで日焼け対策ばっちり?ただ、10時開始なのに、9時半前には「ビーチベース」という障がい者用の施設に到着してしまい、「早いな」とそう突っ込みを受けました(笑)
さらに、ビーチベースにつく直前のことなのですが、まだ顔と名前が一致しない女性の方に、こんなことを言われました。
「日焼け対策完璧にしたように見えて、くるぶしが出てるで女子3人!!」
私が「おはようございます」と挨拶をする前に(したかも)言われたので、その気迫に圧倒されました。私たちがさっそうと歩いてきたから、ボランティアと勘違いされたのか?利用者・来客への言葉がけには少し違う?これも愛情?といろいろ考えましたが・・・
その節はご親切に教えていただき誠にありがとうございました✨
3ショットの夢
「夢は、思わぬ形で叶うことがある。」
UBP代表・木戸さんから聞いた話ですが、よく当てはまります。
自分の思い通りになるわけではないけど、よく考えたら叶っている。
木戸さんの夢は、「体育教師になって、生徒たちに熱い講義をしたい。」でした。そして今をこう語りました。
「教員にはなれなかったが、就労B型事業所を立ち上げ、今こうして利用者に熱く語ることができる。僕の夢は叶っている。」と
思ったとおりいかなくとも、違う形で夢が叶う。それは小さなことでもよくあること。それが見つかれば、もっとポジティブになれるのかなと思いました。
今回のビーチでも、似たようなことがありました。私の夢は(小さすぎるけど)
「3人で3台のヒッポ(水陸両用車椅子)に乗って、3ショットを撮ってもらう」
というものでした。私は事前アンケートで、そのことを要望欄に書き、さらに友達にも書いてほしいとお願いしました。その結果想いは届き、「できるかも」といううれしい連絡が来ました。
しかし、当日は満員で、車椅子が足りないので、私は歩いて海に入ることになりました。そして当日。車いすが2台あったので、友達二人は見事ヒッポデビューし、私は今回は乗れませんでしたが、前回乗っているので十分でした。
友達のヒッポ2台に挟まれ、地べたに座ってピース!海の中でも立ち上がってピース!
「3人で3台のヒッポに乗って3ショット」は叶いませんでしたが、「3人で3ショット」そして「友達のヒッポデビュー」が叶い、青春の1ページを彩りました。
友達も洗礼を受けて・・・
それでもまだ半信半疑の友人たちを放って私はわーきゃーと悲鳴を上げて楽しんでおりました。一通り写真撮影が終わると、いよいよ車椅子からの卒業式がはじまります!(笑)
先月私も体験したヒッポからの卒業。正直めっちゃビビりました。それを私の両サイドで友達が・・・となると不覚にも笑いが絶えず、弱視の友人A😊は海が好きな元水泳部なので、何の抵抗もなさそうでしたが、盲目の友人B😣は、ヒッポで海に入る時から顔がこわばり全身がガチガチでした。あとで「ここまで濡れるとは思わなかった!ウロコのバカ!」とか言って絶縁されそうな勢いでした苦笑 ごめんね。
3人がライフジャケットのみになりました。ここからが本番撮影タイム!私は両サイドの友達の手を握りしめ、最後まで離すことはありませんでした。
海が苦手でも、ワンチャン行ける説浮上!
友人Aは海が好きな元水泳部、ということもあり、気づいたら隣で華麗なクロールを披露し、一躍注目の的に!その一方で、友達のクロールの手から飛んでくる流れ弾(海水)にやられる私。私はこの日、海水が顔にかかるのを嫌ってました。それでもスタッフが水をかけるのをやめず、「もう二度と行かないです!笑」と冗談を言っていました。それでも今度はもうあの人から水が飛んでくることは重々わかってますから、もう怖がる必要もないのです。私の場合は、ですが(笑)
そして、同じく海や水が苦手な盲目の友人Bですが、ふと隣に耳を傾けると、彼女は笑い声をあげ楽しそうにボランティアの方と話しながらぷかぷか浮いているではありませんか!
そして海から上がり、着替えが済んで、アンケートを行った時の話ですが、友達含め満場一致で、「次もUBPに参加したい」という結果になり、私はぷくりとほっぺの上を膨らませ喜びました。本当にうれしいかったです。
楽しいと思えたらいい、仲間がいる、安心できる。この要素が苦手な海を克服できるんだと思いました。海が苦手な私、そして友人Bも最後は笑って帰ることが「できた!」。ですからきっと、みなさまもユニバーサルビーチでこころのバリアを克服することができるのではないでしょうか?
さいごに
今回は、「苦手の克服」についてお話ししました。正直に言うと克服はとても難しく、向き合うことすら拒絶するケースがほとんどです。専門家でもないですし、苦手克服を意識してしまうと余計に力んでしまいます。「そういえば苦手だったな…」とふと思い出すくらいが、克服なのかもしれません。「苦手なのすっかり忘れてたわ」てなるほどその場が楽しいと思えれば克服なのかもしれません。
この3つがあれば苦手は克服するのではないでしょうか?
最後まで見ていただきありがとうございました!今後も多方面で発信していきますのでよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?