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しつけについて(その2)習事から

前回は、しつけの難しさについて書いたみた。

それと、しつけと教育の主義について説明を載せた。

【日本人のしつけは衰退したか】より

今回は、現代における学歴主義について書いていこうと思う。
日本での学歴主義は、大学進学のための競争である。筆者の若い頃なら、中学生から、早い子では小学校から受験がはじまる。

小学校の受験になると、こどもの意志というより、親の意志によるものが多い。その親の意志の中でも、色々な種類があると思う。

  1. 【親がこどものタメを思い受験させる(親の学歴主義)】

  2. 【こどもの能力を評価して受験させる(厳格主義→学歴主義)】

なかでも、【2.こどもの能力を評価して受験させる(厳格主義→学歴主義)】のパターンについて説明したい。

 産まれてきた赤ちゃんが、日々成長していき、次々と新しいことが出来たりする。親も喜んで褒める。他の子より出来ることが早いと【自分の子はスゴイ】思ってしまう。筆者も、親バカで申し訳ないが、【自分の子はスゴイ】と思ってしまう。
そして、歳月は過ぎて、2〜3歳のころの【しつけ】の時期になると、厳格主義の親は、我が子に【しつけ】を始める。こどもに手を焼きながら、しつけが上手くいくと喜んで、新しいことをさせる。そのくり返しだ。
 最初は、【しつけ】だけだったが、それが習事なり、更にうまくいくと塾や受験をさせていく。

 しつけ【厳格主義】

こどもの能力を伸ばす【学歴主義】

となっていくように感じる。

習事にしろ、塾や受験にしろ、【知識】を増やすことだけでは、近年では弊害が出てきている。
習事や塾が悪いというより、色々と詰込むから良くない。

【日本人のしつけは衰退したのか】の中に、

霜田はさらに、次のように自分の考えを述べている。「詰込諳記の試験勉強だけで学校を出たところで、それが何になるか。学んだ知識を本当 に働かすのは、其の人の創作的な頭の働きではないか。多く知つて居る事が偉いのではな い。それを如何に活用し得るか問題なのである。(中略)これからの世の中に必要な事は、 本当によく知識を活用し、生活に役立てる事である

【日本人のしつけは衰退したのか】P.67より

※霜田静志1890年生まれ:教育学者

という文章がある。すでに約100年以上前に詰込教育の問題を語っている。
しかしながら、学歴主義は無くならない。

詰込み教育での知識や技能だけでなく、問題解決能力やコミュニケーション能力、創造性など【知識】をつかうための【能力】が重要になってくる。
そういた【能力を伸ばした子】が、学歴主義による社会的な不平等を緩和することができると思う。

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