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アンパンマンのマーチから学ぶこと

最近、子供番組を観ることが多い。そして、とうとうアンパンマンを観るようになった。改めてアンパンマンを観ると、最初のアンパンマンマーチから考えさせられる。

アンパンマンのマーチ

そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!

今を生きることで
熱いこころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

なにが 君の しあわせ
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのはいやだ!


忘れないで 夢を
こぼさないで 涙
だから 君は 飛ぶんだ
どこまでも

そうだ おそれないで
みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ

ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

時は はやく すぎる
光る星は 消える
だから 君は いくんだ
ほほえんで

そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも

ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

 アニメで流れているオープニングは2番から始まっている。それがまず1つの驚きである。そして、

なにが 君の しあわせ なにをして よろこぶ わからないまま おわるそんなのはいやだ!

子供でもわかるような文章で、こんなにも哲学的な文章はすごい。『アンパンマンのマーチ』の歌詞には、やなせたかし先生の想いが込められている。

やなせたかし先生は『アンパンマンの遺言』で

“正義のための闘いなんて どこにもないのだ
正義は ある日 突然反転する
逆転しない正義は 献身と愛だ
目の前で餓死しそうな人がいるとすれば
その人に 一片のパンをあたえること”

と書いている。

戦争で1番ツライのは、空腹であること。飢えをしのぐために、アンパンマンは頭を分け与えているのだ。

そして、そんな戦いに、「仲間は絶対に巻き込まず、愛と勇気だけを友にして戦う」という想いをこめて、「愛と勇気だけが友達さ」と歌っているのだ。

 今の自分の中にある正義は、ある日突然に反転する。これは正義だけじゃなく、常識なども当てはまる。現代社会で信じている常識は、AIや多様化された社会の中で、非常識になる可能性もある。
これからの社会で、何を信じていけば良いか分からないことが多い。けれど普遍的な愛と勇気は、いつの時代でも本当に重要である。

アンパンマンの物語や「アンパンマンのマーチ」が持つ深いメッセージは、子供から大人まで多くの影響を与える。愛と勇気を大切にし、未来の世界をより良くしていくことが、私たち大人の使命である。

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