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強盗事件と現代日本の価値観の変化

はじめに

このニュースを知ったとき、外国の映像だと思った。しかし、日本で起きた強盗事件だった。白昼堂々と荒々しい犯行だったので、すぐに捕まるだろうと思っていた。やはり数時間後、犯人グループは捕まった。しかし未成年の日本人の犯行だと知り二度驚いた。

神道において戒律や教典などはなく、自分の中にある道徳感や倫理感にゆだねることが多い。日本は共同体の文化であり、周りの評価を気にする民族であった。

しかし、その価値観は変わってきているのかもしれない。日本の共同体的思考から、アメリカやフランスのような個人主義の傾向が強くなっていることを表す事件である。

トレードオフ

トレードオフとは、ある目標を達成するために別の目標を犠牲にする選択の結果を指す言葉である。一つを選択の結果として何らかの利益をえられるが、それと引き換えに何らかの損失が発生する。今回の事件で例えると、お金という目標を達成するために、多くの損失が発生する。

  1. 自由の喪失

  2. 評判・信用の喪失

  3. 精神的ストレス

  4. 被害者への影響

  5. 社会的責任

などである。お金と見合うトレードオフではない。

トレードオフ以外の金言

今回の事件の場合、トレードオフは成立していない。トレードオフと言うより「二兎追う者は一兎も得ず」である。強盗をして安全と同時にお金を得ることは不可能なことである。

1968年(昭和43年)12月10日に三億円事件の時のように、お金を盗んで成功することは、防犯カメラや目撃情報、SNSなどがある以上は逃げることは不可能である。テクノロジーが進んだ日本では、もうこういった犯罪は起きることはないだろう。

まとめ

テクノロジーの進化により、強盗犯罪が成立しにくい世の中になったことは良いことだ。しかし、問題は、ほぼ不可能な強盗を試みるという行動と、それを抑止する道徳感や倫理感が欠けていることだ。犯行におよんだ少年たちは『未成年だから』『初犯だから』大きな刑は免れるよと言われたかもしれない。しかし、犯した罪の大きさと社会への影響は大きい。
「二兎追う者は一兎も得ず」という言葉を理解してもらいたい。

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