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本屋の店員とAI
最近いたるところでAIがどうだ、ChatGPTがなんだの話をよく聞く。
私はあまりAIに詳しいわけではないが、どうやらAIを活用した無人営業の本屋まで始まったらしい。
時代の発展には驚かされてばかりだが、先日、本屋で買い物をしたときの話をしたい。
なんてことない、ただ本を買っただけの話だ。
レジにて
店員「いらっしゃいませ。駐車券やポイントカードはお持ちでしょうか?」
私「ありません」
店員「失礼しました。お持ち帰りの袋は必要でしょうか?手提げ袋ですと30円になります」
私「それでお願いします」
店員「承知しました。それでは、併せてお会計5,820円になります」
私「PayPayでお願いします」
店員「承知しました。」
🎶ペイ(ง 'ワ' )วペイ🎶
店員「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」(お辞儀)
なんでもない、ただ本を買っただけのシーンだ。
店員の対応に全く問題はない。
むしろ最適化されていて、それでいてとても丁寧だ。活字に起こすと余計にそう思う。
でも、なぜだろう。
私は悲しかった。
この話には少しだけ続きがある。
最後のセリフからだ。
店員「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」(お辞儀)
店員「いらっしゃいませ。駐車券やポイントカードはお持ちでしょうか?」
誰か「ありません」
店員「失礼しました。お持ち帰りの袋は必要でしょうか?手提げ袋ですと30円になります」
以下同文
業務最適化された先にあるものが、同じ言葉をただ繰り返すだけの人間だった。
私はそれが悲しかった。
私は本が好きだ。そこに溢れる言葉が好きだ。
時には励まされたり、時には一緒に泣いたり、色んな感情をくれる本が、言葉が好きだ。
なのに、その本屋が言葉を奪われてるようにみえて、余計に悲しかった。
以上はただの私の感想だ。
店員を避難したい訳でも、不満がある訳でもない。こうなって欲しいとかそういった願望がある訳でもない。
今回それは人間であったが、もう私たちは十分にAIと共存を果たしているのかもしれないとも思う。
誰も間違っていないし、誰も悪くないから、苦しい。