暗い記憶


♢
小学生時代、脳炎にかかった時、私は学校の中で最も弱い人間だった。それを見た人々は色んな反応を見せた。殆どの人は私を穢れたもののように扱い、離れていく。いじめる人もいた。逆に弱さにつけ込んで異様に近づいてくる人もいた。自分がとても惨めだったし、悔しかった。元々から負けず嫌いだった私は、強くならないと、と思った。強くなるってなんだろう?

ここから先は

2,045字

¥ 100

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?