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赤玉ねぎを描いた日

某月某日
新しい事を始める一年にしよう。と自宅近くの絵画教室に習いに行った。

そこで赤玉ねぎを2時間かけて描いた。

コンクリートの壁に木の家具と緑がふんだんなお部屋は画材や画集、石やレコードなど物が沢山あるのに、ごちゃごちゃせず居心地がいい。

先生に生徒さんは嬉しいでしょうね。こんな空間でレッスンをうけることができて。と伝えると、ただの潔癖症だと謙遜し笑っていた。
生徒のほとんどは子供という絵の教室なのに、どういうわけか子供用に揃えたものは一つもない。全部、先生の意思を持つものに見えた。あんな隅々まで自分の意思を持たせるってすごいなと思う。

絵が完成し、カルピスと葡萄を頂いた。

そんな先生を近所のスーパーでお見かけした。2か月ぶりだった。
平日しかレッスンは開催されず、しばらくレッスンに行けてなかったのだ。
先生も普通の日常があるみたい。おかげで絵画の事を思い出せた。
ずっとすすまない模写の絵があったのだ。あれを仕上げないと。
そして、隅々まで意思が通ったものを感じて、おいしいお茶を頂こう。


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